April 19 かけいぼ帳とていあん書 household accounts [住まい living]
April 19, 2008 (Saturday)
サケのように遡行(サッコウじゃなくてソコウが正しい。わたしは数年前まで間違って読んでいましたw)して記憶と記録をさかのぼっていくと、この日、4月19日、アメリカに到着後2週間となるこの日の夜の家族会議らしきもので、節約生活の方針がだされたのでした。そしてこの日はサンフランシスコの桜祭りに行って、macy's でマーサ・スチュワートの食器を買った日でもあります。モーリちゃんの小学校を一番に考えた(安全な地域で歩いていけるところ)とはいえ、2 bedroom (に2 bathroom) という身分不相応の住まいに決めた、のも許されるとして、モーリちゃんの父がインターネット開通後に調子に乗って本のみならずDVDからプリンターから自転車(これはまだ届いていなかったので下の「ていあん書」に記載されていますが)まで買い続けた、のがモーリちゃんの父以外のおふたりにはお気に召さなかったらしい(「お父さんはものを買い過ぎだ」「遡行ならぬ素行が悪い」(というようなおじさんギャグは言われませんでしたが・・・・・・つうかテクスト読解的に言われるはずもなく))。逆に、とりあえずだいたい(不十分ながらぜいたくは言えない)衣食住の環境が整った、という暗黙の了解もあったような気もします。あるいはモーリちゃんも前々日から小学校へ通いだしていたので、もうこれまでのようにお金を使って遊んではいられないという大人風な考えがひそかにおふたりの頭に忍びこんでいたのかもしれない。いっぽう、サンフランシスコにはときどき行きたい、休みの日に行くためにはふだん切り詰めた生活をして募金を貯めよう、というようなことをモーリちゃんが言った。結果、モーリちゃんの母は、モーリちゃんの提案に乗るところとなったのではないかと思います。
生活費と食費とあわせて1日20ドルにすべし。それで一週間単位でやりくりして残ったお金を募金にまわす。それぞれ何を買いたいか事前に提案して承認を得たのちに買うこと。そこで、誰に似たのか熱しやすいモーリちゃんは、その場でフォームをつくりました(コピーをとって増殖させる気は起きなかったのは幸いです)。紙は小学校でタダでもらえるザラ紙です。最初19日からにしたのを、いや明日からにしよう、となり、一週間は月曜からはじめて日曜日で〆たほうがよい、ということで、最初だけ8日間とイレギュラーになり、いちいち金額を書かなくてもレシートを貼ればいいんじゃない、ということになり、できあがったのがこの紙なのですが、結局レシートは貼られていませんねー(笑)。誰かに似て冷めやすいんです。右側のていあん書は3日くらいは続いたんじゃないかと見えるかもしれませんが、書かなくなってからもモーリちゃんの父はしばらくは確認していましたし、いまも高いものについては協議する習慣です。
んがー、しかーし、書式への書き込みはみんなしだいに黙ったままなかったことにしてしまっても、耐乏生活のような暮らしはまだ続いています。小遣いも日本にいたときより削減され、交通費も支給されません(「だって交通費もらってないでしょ」)。夢の自転車が5月6日に壊れてしまってからの日々の苦しさはいかばかりのものか容易に推察されることと思います。さて、あんまりプライヴェトなことを書くのは控えよう、自分はともかく家族も含めて他の人のプライヴァシーは控えようと注意しつつ、このことは書いておかねばlife――それを人生と呼ぶにせよ生活と呼ぶにせよ生と呼ぶにせよ――を書くことにはならんと思って書き留める次第です。
Lukretia Deming (1804-87) さんが1883年の冬にNew Yorkでつけていた household accounts。彼女は亡くなる2日前まで家計簿を付けていたそうです。
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参考URL
"Lucretia Deming Family Account Book, January 1, 1883-April 27, 1887" <http://americanhistory.si.edu/archives/d9173a.htm> 〔National Museum of American History の Archives Center の "Other Collections"内〕
「家計簿付けていてもたまりません」<http://allabout.co.jp/finance/kakei/closeup/CU20050822A/> 〔All About マネー お金に強くなる!人生に強くなる! の家計相談vol.4〕
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