June 16 そうりん [ウェブ World Wide Web]
June 16, 2008 (Monday)
うっかりして、自分の記事についたコメントをちゃんと読まないでいたら(だって、宣伝みたいのしかなかったし、そもそもコメントがほぼないから(爆))、まともなコメントをいただいていることに今朝気づいたモーリちゃんの父でした。これからUCBerkeleyに留学のために一家でカリフォルニアへやっていらっしゃるかたからです。
相互リンクをはらせていただければ、ということで、純然たる交流としか考えられませんから、はい、と遅ればせのふたつ返事で答えたのですが、 相互リンクをはるということが実はよくわかっていなかったので(なんか昔ホームページもどきをつくったときにリンクをはろうとした先が、あれこれ誇らしげにアメリカの大学だか先生だかどっかとの相互リンクについて書いてあったような記憶はおぼろにありますが)、いまさら調べたモーリちゃんの父でした〈無知で笑)。
「はてなダイアリー」(別に権威があると思って引いているわけじゃないです。たまたま最初のほうにでてきた)は、次のように記述しています。「ウェブサイトどうしが互いにリンクをはり合うこと。相リンと言う人もいる。 ●出来たてほやほやのサイトがアクセスを導くために大手のサイトに申し込んでアクセスをゲットしようとする方策。ネット人口が少ないうちは比較的肝要で通用したのだがそのうちうざがられる様になり、相互リンク受け付けていませんと記載するサイトが増える。その後ブログやランキングサイト・グーグルなどのの普及で相互リンクはおろかリンク集自体が消えつつある 。●昔はホームページ[に]とって(無料レンタル)掲示板(teacup)・カウンター・リンク集(その為のバナー)は必須アイテムだった」<http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%EA%B8%DF%A5%EA%A5%F3%A5%AF>
最後の一節は意味がよくとれないのですが、ともかく、なんか、既に過去のもの、というような書きぶりですけど、検索結果は「アクセスアップ」がらみで「~探索マン」とか「~サーフ」とか「~でSEO対策」とか「~募集ドットコム」とか「~無料登録サイト」とかむちゃくちゃたくさんならんででてきた。かつてのホームページがブログに移行してふたたび相互リンクということがクローズアップされているということかしら。
まあ、それはそれ。
むしろ、そうりん、という言葉が気に入ったモーリちゃんの父であったの。かりん、マリリンの本田美奈子りん、くりりん、よしりん、ちろりん村、みな好きだ。で、調べてみた。そして次のようなのが目にとまった。
どこがパンチなのかわからなかったが、なんかナウい感じがした。京都円山真葛ケ原にある西行法師、頓阿法師、平康頼ゆかりのお寺だそうです。
相輪とは塔の上の塔である。(あろう、とモーリちゃんの父曰く、と書いておこう、まちがっていたらヤバイので)
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参考リンク
「五重塔のお話」 <http://homepage3.nifty.com/RuiRuka/Prv/Buddhism/Notebook/Gojyunoto.htm> 〔おそらく個人の「仏教ノート」のページ。「一番上に目を向けてみますと、屋根の上に飾りのようなものが立っています。これは避雷針などではありません。この飾りは、全体で「相輪(そうりん)」と呼びます。 飾りの一つ一つにも名前と意味があります。」〕
「相輪」ウィキペディア <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E8%BC%AA>
"Pagoda - Wikipedia" <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E8%BC%AA> 〔どうも"finial"と総称して相輪の意味がわかっておらんように見えます。”Many pagodas have a decorated finial at the top of the structure. The finial is designed in such a way as to have symbolic meaning within Buddhism; for example, it may include designs representing a lotus. The finial also functions as a lightning rod, and thus helps to both attract lightning and protect the pagoda from lightning damage. ” 別の"stupa" の項は「塔」との相互リンクの記述が不十分ですし 〕
「仏塔」ウィキペディア <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%A1%94>
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日本版のほうがまっとうな記述と思えます。
結局、それ自体が宇宙を模している五重塔とか七重塔(屋根がそれぞれ「sphere 天球層」をあらわす――あ、これはWikipediaがそう書いているというわけでなく、ミルチャ・エリアーデみたいな比較宗教史家が言っておることです)とかのうえにのっけた「stupa 卒塔婆」が相輪なわけですが、西洋の人為的な tower に対して、最初から死をはらみながらあっちの世界とこの世をつなぐのが塔かもしれず。そのへん感覚が違うのかも(いま自分が類推的に考えているのは保田與重郎の「日本の橋」ですが)。
途中で検索でヒットしたWikiDharma ってなんだろ、と思っていたのですが(まさかユキダルマのもじりじゃなかろうとは思いましたが)、 WikiPedia のソフトウェアを使い、WikiPedia 仏教辞典ヴァージョンとして作られたオンライン版仏教辞典だそうで、コンテンツはマイコン坊主というひとが管理しておるのだそうで。お坊さんもパンチとかマイコンとか肩書きが横書きになったようで。
まあ、相りんはblogsphereのfinial みたいなもんかなと(わけわかめ)。
PS. Wikipedia より日韓コミュニティポータルの「言葉も国境も越える!日韓リアルタイム翻訳掲示板」のchounamoul さんの「層塔の構造と歴史」(2007.12.19) のほうが興味深かったす。 <http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=phistory&nid=83587&st=writer_id&sw=chounamoul&start_range=82514&end_range=100735> 〔(コメントへの応答で)「仏舎利は、初め心礎の舎利孔に収められていて、ストゥーパを直接的に象徴というか継承しているのは相輪です。 地下に骨を埋めてその上にストゥーパを建てるインドでの形態を層塔で表現しようとしたときに、地中に埋まる舎利と塔の天辺にある相輪とが構造的に連続している必要があったのかも知れません。 そういう観点から見れば、心礎-心柱-相輪が塔の本質であって、周りの構造体は飾りでしかないというのも正しい気がします。」〕
「そうりん」ありがとうございました!
上陸前からチマチマどうでもいいことを書き溜めております。
今後ともよろしくお願いしますー。
と言うわけで、「そうりん」という言葉をいただきます!
マド@2歳8ヶ月
by マド@Berkeley (2008-06-18 00:18)