May 7 サンフランシスコ動物園(その4) San Francisco Zoo [San Francisco]
May 07, 2008 (Wednesday)
その1 <http://occultamerica.blog.so-net.ne.jp/2008-05-10>
その2 <http://occultamerica.blog.so-net.ne.jp/2008-06-30-3>
その3 <http://occultamerica.blog.so-net.ne.jp/2008-07-10-2>
Insect Zoo を出たあとモーリちゃんたちは道に迷ったあげく中西部ゾーンに出た。まずプレーリードッグたち。 プレーリードッグを描いた文学作品でモーリちゃんの父が知っているのは女性作家Willa Cather の My Ántonia (1918) という小説だけです。Nebraska にヨーロッパ・・・・・・と書いたところで、記憶が不鮮明になってネットで調べたら、つい人のブログに読み耽ってしまいましたが、この夏アメリカに留学するというクミさんの文章を引きます。――
ボヘミア移民のアントニアと、アメリカ人のジムの子どもの頃の出会いから、二人が大人になって歳を重ねていく中での関係を描いています。
二人は彼氏と彼女、または夫婦といった関係になることはありません。だけど、家族以上のつながりが二人には生まれ、離れ離れに歳を取っても、それぞれの居場所がお互いにの中にあります。
Ain't it wonderful, Jim, how much people can mean to each other?
アントニアは、たくさんの困難を強いられ、「人生に失敗したかわいそうな女性」だと周りからは同情されていました。だけど、彼女が持つ強さや、ひたむきさ、素直さで、彼女は誰よりも豊かな人生を手に入れたのだと作品を読み終わって、私は思いました。
この作者、ウィラ・キャザーを紹介してくださったN教授に感謝です。
素敵な本でした。
いいなあ。若いって。 そうそう、Jim Burden は親を亡くしてNebraska のじいさん、ばあさんのもとへ引き取られる(この冒頭の夜の旅はちょっと『秘密の花園』の冒頭の旅と似た感覚があります)。近所にShimerdaというボヘミア移民の一家が住んでいるのだけれど、そのシメルダ家の長女がアントニーアです。ジムはガラガラヘビを殺してアントニーアの賞賛を得たりして、ふたりは親しくなるのだけれど、生活に困窮して真正の「ホームシック」に病んだおとうさんのシメルダは家族を残して自殺してしまう。その前のほうで、プレーリードッグの巣(town と呼ばれていたかも)の描写があって、それと人間のhomeとの類推が(とくにシメルダたちは川辺のhole みたいなところに暮らしていたので)、プレーリードッグをおびやかすガラガラヘビみたいな話と一緒にでてきた、ように思う。そしてガラガラヘビみたいないやな人間たちもいるのだけれど、飢えのためにプレーリードッグを食べようと考えるか、食べろと勧めるかしそうな人間も出てくる。・・・・・・う、うわー、なんか記憶がすごくあいまい。やめます。
で、プレーリードッグは鳴き声が犬に似ているからこういう名前になっているので、リスの仲間、というかネズミの仲間です。
なんか金網が高くて、かざした片手で撮ったのでハズレてます
これでどうだ
道端のオブジェ I Prairie Dogs
道端のオブジェ II Prairie Dungs
そうして、道を蛇行して進むと、ミーアキャットというのが待っていました。モーリちゃんの父は初めて菊名いや聞く名だったので、ミーラキャットかと思ったのですが、「ミーア」とモーリちゃんに訂正されました。ものしりやねー。
置物のようである
見上げる先には――
もう一匹がいました。この位置は得意の位置のようで。
ミーアキャットというのはmeerkat と書くのですが、じっさいネコの仲間のようです。実は動物園に行ってからしばらくして、テレビでミーアキャットの物語を放送していることを知り、モーリちゃんはさかんに観ていたのですが、いま見たら日本でもやっているようで― 「meetkat | ミーアキャットの世界」 <http://meerkat.weblogs.jp/blog/meerkat/>
プレーリードッグよりこのアフリカのミーアキャットのほうがずっと人気者なのでした。 子供の集団が歓声をあげながらやってきたら、それに呼応するかのようにミーアキャット達がどっとみんなで前に寄ってきたりして、役者やのお、と思いました。ここも金網が高いです。大人でもファインダーをのぞきながらは撮れません(小山の上以外)。
(16:00近く) タカ 鷹(falcon)に肉をやる鷹匠(falconer)
Peregrene falcon の Kyra (hatched 1996) と鷹匠のたしかスーザンさんかスザンナさん (ちがっていたらすいません)
ビーフジャーキー・・・・・・カメばカムほど味が出るアメリカのスルメのようなおつまみ
カエルの館
帰るまで置物か本物かわからなかったカエル
カエルやカメの左隣の建物。休養か療養のための施設かなにかではないかと推測。フラッシュはたきませんでした。
帰り際に別の猛禽トリと話す鷹匠を見た
あと、日本と同じように記念撮影用の板(なんていうんですかね。みうらじゅん が以前ブームにしていたような記憶が)、顔ハメ板があって人気でした(笑
クジャクの移動
クジャクは漢字で孔雀と書くときれいな感じ 。亜細亜原産。
Wikipedia で "peacock" を入れると "peafowl" にredirect されます。 性差別しないということでしょうか。
デチャダメヨ、と訴える女の子たち(だった気がする)
奥の建物は幼児のための施設のようで
最初にクジャクを見たのはグリズリーの手前あたりだったのですが、そこからここまではだいぶ離れているように思えます。彼らのあいだに交流はあるのでしょうか。いや、同一のクジャクだったりして。
ウナギの寝床ならぬウサギ小屋(ほんとか?)
三毛ウサ
白鳥のオブジェ。こういったもの(ゾウやオウムや)がところどころにあって、子供たちが喜んで遊んでいます。
(16:17) カフェの屋根の上のカモメ。右側にトイレがあります(無料)
このあと、17時が閉館だったので、閉館間際は混むだろうからちょっと早めに帰ろう、と出口を探したのですが、迷いました(笑)。そしておみやげ屋でモーリちゃんの父はモーリちゃんに温度計が付いたキーホルダーを買ってあげました。そのあと入口近くの別のおみやげ屋に寄ったら同じものが同じ値段で売っていましたが、店としては入口そばの店のほうが広いようです。
以上が動物園見学の記録です。その後、2007年12月のトラの不幸な事故を知りました。
しかしまた、この3月に、赤ちゃんトラが誕生したというニュースも知りました。―― 「【アニマル大集合】ド迫力!ウシの格闘に恋するキリン、そして衝撃の「標的イヌ」まで・・・-MSN産経ニュース」 <http://sankei.jp.msn.com/photos/culture/academic/080419/acd0804190816003-p8.htm> わけわかめのニュースタイトルですが、「サンフランシスコ動物園で誕生したスマトラトラの赤ちゃん。横たわるお母さんに見守られて、生後6週間の子供ものびのび!(AP)」の写真が冒頭に載っています。SF Zoo のホームページを見るとちゃんと "Tiger Triplets! Born 3/6/08 See their Photo Album."と載っていました――<http://www.sfzoo.org/openrosters/vieworgpagelink.asp?orgkey=1431&linkkey=19807>
で、帰りに モーリちゃんの父は18番のバスで太平洋を見ながら北上してサンフランシスコのどこかで夕飯をと夢想していたのですが、もう遅くなるから早く帰りたいみたいなことをふたりがいうので、結局行きと同じミュニバス&ミュニメトロでMarket 通りのBART まで出て帰りました。
それで、ひさしぶりに3人でバートに乗ったわけですけど、El Cerrito のモールで買い物するならこっちのほうが絶対近いはずだ、と駅を出ていつもと反対の左側へ歩きました。さらに、こっちが近道かも、とBART の架線の下の土手道を歩いて、Lucky の裏手に出ました。そうしたら、――
(18:46) この建物があったんですぅ!
暗くて見えないので補正しました。――
Recycling Center です。
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