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July 25 小さな死 little death [断章 fragments]

http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=ent&aid=p-et-tp0-080725-0002

July 25, 2008 (Friday)   たまには人並なことをやってみようと思った。

  「この記事をもとにブログを書く」というのをクリックしてみたモーリちゃんの父です。ほー、こーなるのか。うーん、どうすりゃいいの。結局記事を貼り付けるのかしら。

   森山直太朗の新曲「生きてることが辛いなら」(作詞は御徒町となってますが)の冒頭「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい 恋人と親は悲しむが 三日と経てば元通り」という歌詞が物議を醸しているそうです。

   英語に "little death" 「小さな死」 というフレーズがありますが、それは意識がなくなって見た目死んだようになることからきていて、第一には睡眠による意識の遠のき、第二にセックスによる失神、昇天のことを言います。あれこれウンチクを書こうと思ったら、後者については書いてる人がいました。そういうものなのね、ニュースって(笑)

   「小さな死」<http://p5i.blog58.fc2.com/blog-entry-168.html> 〔Shucksass 'blog 2008.07.25〕

   ううむ、なんか考えてることが違う気もしますが(笑) フランス語のpetite mort はセクシャルな意味合いがもっぱらなんですかね。

   眠りと死の類似性はいろんな作品に出てきますが、一番有名なのはシェークスピアのハムレットかしら。3幕1場の独白。

Ham. To be, or not to be? that is the question. —
Whether 'tis nobler in the mind, to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune;
Or to take arms against a sea of troubles,
And by opposing end them? — To die, — to sleep —
No more; and by a sleep, to say, we end
The heart-ache, and the thousand natural shocks
That flesh is heir to; 'tis a consummation
Devoutly to be wish'd. To die —— to sleep ——
To sleep? perchance, to dream. Ay, there's the rub;
For in that sleep of Death what dreams may come,
When we have shuffled off this mortal coil,
Must give us pause. There's the respect,
That makes Calamity of so long life. (The Works of William Shakespeare, ed. Samuel Johnson)

生きるべきか死ぬべきか それが問題だ
どちらが気高い心にふさわしいのか
非道な運命の矢玉をじっと耐え忍ぶか
それとも 怒涛の苦難に切りかかり
戦って相果てるのか

死ぬことは眠ること それだけだ
眠りによって 心の痛みも 
肉体が抱える数限りない苦しみも 終わりを告げる
それこそ 願ってもない最上の結末だ

死ぬ 眠る おそらくは夢を見る
そう、そこでひっかかる
一体死という眠りの中で どんな夢を見るのか
ようやく人生のしがらみをふりきったというのに
だからためらう
そして 苦しい人生をおめおめと生き延びてしまうのだ (河合祥一郎訳)

   あ、これは眠りよりも死が念頭にあるのか。大きな死は小さな死(である眠り)みたいなものだけれど、眠りのなかの夢の存在が気になる、ちゅうわけですか。

  まあ、この歌の詩にあてはまらんことがわかりました(爆)。

    あと、 「三日と経てば」の「と」ってなんなんでしょう。方言ですかねえ。検索すると「三日も経てば」にして引用している例が多数あり。

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"Johnson's Annotations on Hamlet" <http://andromeda.rutgers.edu/~jlynch/Texts/hamlet.html#4>

「朗読で聴こう 英語の詩・童話・物語16_ハムレット 第三幕 第一場 」 <http://yukosait.blog21.fc2.com/?mode=m&no=16>

 

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カリフォルニア時間25日午後4時追加

J-CASニュース:「いっそ小さく死ねばいい」 森山直太朗新曲の本当の意味 <http://www.j-cast.com/2008/07/25024151.html>

森山直太朗 「生きてることが辛いなら」 <http://jp.youtube.com/watch?v=mXNHjTx7UPk>

同 歌詞 <http://www.naotaro.com/special/ikite_ly.asp>

 

♪なんとかかんとかなんとかばいい♪ って昔のフォーク調の歌にあったような気がしますが出てきません・・・うう゛

あ、ちがった。松山千春の「大空と大地の中で」を連想しただけでしたw ま、どっちかつうと松山さんの方が好きかも。

 午後6時半追記。何度か曲を聴いて何度か歌詞を読み直してみました。歌詞に倫理や論理など振りかざす(深田恭子「イージーライダー」)のは必ずしも必要じゃないけれど、最初から最後までいくつもnonsense なところがあるように思えます(わたしが突っ込みをいれてもしょうがないからやめときますけど、あ、でも生きてることが嫌になったらどうなるの、とか、1番と3番の悲しみは4番の何にもないとこにいかにして咲くのかとか、生きてることが甘いときはどうなるのかとかw)。まあ、不条理な生という世界観の持ち主の詩なのかもしらんが、イメージは長崎ちゃんぽんのような趣だと思われました、私的には。ああ、もしかすると、生と世界はabsurd だというポーズをとりたいがとれない甘さかしら。松山千春の歌はもはやちょっとめでたすぎるかもしれないけれど、そういうメッセージにも共感するみたいな。モーリちゃんの父が好きなのはトワエモアの「ともだちならば」かも。甘い恋の歌が好き♪

 

カリフォルニア時間午後9時15分追記

作詞者(森山直太朗の旧友)御徒町凧(おかちまち・かいと) 「生きてることが辛いなら」 <http://blogs.yahoo.co.jp/kite_okachimachi/54623977.html> 〔御徒町凧の『凧の糸~カイトライン~』 NHKで森山直太朗が歌った直後の6.8のブログ記事。「「生きること」を願った歌です。」 との素直な言葉に、ああ、そうかあ、という感じ〕

 

 

 


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