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September 21 八百屋さんマーケット前の古本市で (買った本) (Books Bought) at Old Book Fair at Yaoya-San Market [本・読み物 reading books]

September 21, 2008 (Sunday)

   しかもこの日は、日本の本の古本市にも行きました(順序としてはシカモアバザー⇒(1ドルショップ⇒)八百屋さん⇒図書館のブックセール)。

    サンパブロ通り沿いの八百屋さんマーケットと八百屋さんの右(向かって左手)前の名前がわからない建物の側面と八百屋さんの左(向かって右)横のIchiban-Kanの前にマタガルかたちで設営される月例古本市にモーリちゃんの父が6月から来るようになって、3回目。一回写真を撮って曲がりなりにも紹介すると、もういっか、ともういっかい撮影する気が起きなくなるものでしょうか。いや、たぶん対象によるのだろうと思います、その写真を紹介するかどうかはともかく。Yaoya-San については窓@Berkeley のEl Cerrito近辺でお買い物」の記事を参照、古本市を20年以上にわたって主催している渡米者団体ひまわり会について、そしてその他の日系団体についてはとりあえず記事「June 17 ひまわり (1)」を参照いただきたい〔ひさしぶりに日系新聞のWEBを見てみたら、北米毎日のコミュニティリンクは見つからず(どうやらUnder Construction)、日米タイムズのは絵が入ったまったりした、しかも日本に寄らない一般的なものになっていた―<http://www.nichibeitimes.com/comcalj/calendar.htm>。 古本市もバザーもバークレーデイリープラネット紙には載っていないのだけれど、情宣的にこれでよいのだろうか(大きなお世話ですか)〕

  3度目の古本市ですが、まあ、よかれあしかれ、まったり同じような感じで、あまり変化と刺激がないかなあ、というのが正直な印象です。もっと古い本を放出してくれる御仁がいればよいのだが(他力本願で笑)。 古本屋に寄っているような感覚と言えるかも知れません。どこの棚に何があるかだいたいわかっていて、あ、新しいのが入ったみたいな(そこまで詳しくはないか)。1回開店(?)前に行って、唐沢俊某(寿明ではない)が日本の古本市について活写したように、ここアメリカでも古本マニア連が一番乗りを目指して固唾をのんで待っているものかどうか確認せねば、かわり映えがしないなどということは絶対言えないのですけど。古本屋の中身がごっそり替わっていたら同じ古本屋じゃないですからね(古本屋じゃないっつーの)。

  そして、今回、買った本など。――

ElCerritoLibrary_BookSale_boughtbooks_4.jpg

あ、ちっちゃー。

エリック・ノイマン著 河合隼雄監修 玉谷直實・井上博嗣訳 『アモールとプシケー――女性の自己実現』 紀伊国屋書店, 1973(, 1980).   212pp.  定価¥1200.  〔ハードバックなので2ドルで購入〕

    タイトルの裏を見て調べて確認すると、Erich Neumann, Amor and Psyche: The Psychic Development of the Feminine: A Commentary on the Tale by Apuleius (London: Routledge and Kegan Paul, 1956)という英語版、調べると英訳者はRalph Manheim、 (ISBN:0415209420 9780415209427 0415211247 9780415211246 0415191327 9780415191326)からの翻訳のようです。ノイマン (1905 - 60) はユングの弟子のドイツ人で、なるほど有名な『グレート・マザー』 (1955) は英語で最初から出されたようですが、それだってやはりRalph Manheim の英訳ですし、この『アモールとプシュケー』もドイツ語で書いているわけで、原著は、ドイツらしく、さらに副題が一つ多くて、Amor und Psyche : Deutung eines Marchens : ein Beitrag zur seelischen Entwicklung des Weiblichen : mit dem Text des Marchens von Apuleius in der Übersetzung von A. Schaeffer (たぶんOlten: Walter, 1952) です。・・・・・・ちゃんと本の情報が与えられていないので不確かです。ということで、どうやらドイツ語原著ではなくて、英語訳からの重役いや重訳らしい。まあ、たとえばフランスのジョルジュ・プーレの有名な『円環の変貌』の英語版が、プーレがアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学へ移ってから、英訳に目を通していて信頼できるとか、ボルヘスの英訳もやっぱり同様に信頼できるとか、カイザーの『グロテスクなもの』の英語版のほうが参考文献が豊富であるとか(うそかもしれません)、いろいろtranslation というのはいろいろなことがあるのでしょうが、それにしても、なぜ英語版を使ったのかの説明はありません。この訳書には訳者のあとがきとかはなくて、「監修者」である河合隼雄の「解題」が付されているのみです。だいたい、ノイマンはユダヤ系ドイツ人ですが迫害をのがれてスイスに行き、ユングに学んでからテルアビブに住むわけですが、しかし「エリック」はなかろうと思います(人の名前の発音は毎度書いているようにむつかしいですけど)、エーリヒかエーリッヒやろー。あとは読んでから書きたくなったら適当にどこかに組み込むなり取り上げるなりします←毎度同じ。

猿谷要 『アメリカ大西部』 新潮社、新潮選書, 1978(, 1988).  261pp.  定価¥910.  ISBN: 4106002000 〔ペーパーバックなので1ドルで購入〕

アメリカ研究者猿谷要 (1923 - ) の70年代末の、「荒野、山岳、砂漠、大盆地などの交錯するなかを、歴史や文明やそこに生活する人びとのことなどを肌で感じながら、思いきりドライヴした、私のアメリカン・ウェスタン・メモリー」。ニュージャーナリズム的な紀行文というより、旅の記録かしら。いまだったらブログで公開ということになるのかなあ。人によってはそうなのだろうなあ。「ロッキー山中の松茸狩りで,松茸を初めてみつけたとき,パートナーは大喜び。(コロラド州)」というキャプションがついた写真 (203) とかを見ると、ふとそう思います。

斎藤眞・亀井俊介ほか監修 『アメリカを知る事典』  平凡社、1986; 新訂増補 2000.  686pp.   定価¥5400.  ISBN: 458212626X 〔やわらかバックだけど、「え、ペーパーですよ」とは言わずに2ドルで購入〕

新訂増補版が出ていたのは迂闊にも知りませんでした(大ボケで笑)。 もともと平凡社の大百科事典(黄色いやつ。外国語の索引が詳しくて便利)と並行してというか、副産物的にできたのが「知る事典」シリーズなので、項目執筆者はソウソウタル顔ぶれです。「項目編」のあと、579ページから「増補編―1980年以降のアメリカを知る 国際政治/国内政治/経済政策/金融・財政/産業/社会問題/文化状況」という分け方で、629ページまで増補分(およそ150項目)がくっついているかたちです。「項目編」でも加筆修正がほどこされているようです。あと参考URLも追加。「ポピュラー・ミュージック」や「フォーク・ソング」など、音楽関係は中村とうようがもともと書いていたのですが、増補編では三井徹が書いています。なるほど。しかしあいかわらず画家のJasper Johns はジョーンズで(彼がジョンズじゃなくてジョーンズだったらJohns Hopkins 大学もジョーンズと呼ばれねばならない)、fast food はファストフードじゃなくてファースト・フードで(フリー・マーケット同様意味が日本人にまぎわらしくてしょうがない)、神智学協会やスピリチュアリズムがないのはちょっといかんね(半分くらいは冗談です)。立派な事典です。

『新日劇時代 DRAMA ICHIBAN: New and Best Collection』 Wisdom International Records [www.wiscomusic.tw] (国際多媒体株式会社), 2000.  定価1650

2枚組CD。Disc A: 1. RING B'z主唱\高島禮子、松本幸四郎主演秋季新日劇(明日を抱きしめて)、2. 櫻の雨いつか 松隆子主唱\松隆子、祐介主演(相親結婚)、3. SECRET RENDEZ-VOUS 織田裕二主唱\松島菜々子、織田裕二主演・・・・・・このへんで漢字がわからなくなったので、つづきはいつかひまなときに。〔今回はシカモア・バザーのあと、シュミットという通りからサンパブロに出て、北から来たわけですが、最初にビデオやCDやDVDなどが入った箱を見ることになりました。そのとき値段がわからなかったので、値段表を見におばちゃんのそばに言ったら、CDが書いてなかった。 「CDはいくらですか」 「25セントでいいわ」 というような会話があったのですが、会計のとき、「あれ、あたし、さっきこれ25セントって言いましたっけ」と言われ、2枚組を見抜かれて50セントで購入〕

合計5ドル50セント也


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