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November 9 リップシンキング・ペニーズ・フロム・へヴン Lipsinching Pennies from Heaven [歌・詩]

November 09, 2008 (Sunday)

   昨日はまた昼過ぎににわか雨が降ったのだけれど、ひさしぶりに朝から明るい青空のカリフォルニアの日曜日の朝です。

  笑いのなかにまじめなものをひそませるシリーズ(笑)

  リップ・シンク というのは、ひとつには、日本語の「口パク」に相当することばでですけれど、もとは lip synchronization という専門用語で、そのときには、たとえば衛星放送とか、テレビ会議などで、音声と映像に時間差が生じてズレてしまう(通常の処理だと音声のほうが先に伝わってしまう)のを補正して同調させる(シンクロさせる)技術のことでした。あるいはアニメで動作と音声をあわせること。で、それがlip-synch とか li-sinc というふうに縮まるとともに、いわゆる歌手の口パク、つまりよく日本にやってきた外国の歌手の出演する歌謡番組で問題になったような、なんらかの事情で生声で歌わないで口をパコパコ、いや、パクパクするだけのパフォーマンスをリップ・シンクといい、さらにプロのパフォーマンスをマネする芸としての口パクというのも、なんだかけっこう流行っているようです(エアギターの流行とシンクロしているのかしら)。

   英語のWikipediaは "Lip synch" は "Lip sync" に redirect されます。けれども項目Lip sync での記述には lip-synch, lip-synching, lip synch, lip synching とlip sinc が混在していて、まだ綴りが定まっていないことを示しているように見えます。類推的には、ハイテクをhigh tech とするか hightec まで縮めるか、というのと似てるような気がしますけどちがいは、lip-sync(h) が動詞であるということで、つづり字と音との関係で、syncing という現在分詞形は、ちょっと抵抗があるのかな、という気もします。いちおう、(これは一般にそうですけれど)2語の分かち書きが、ハイフンでつながれて1語に、それからハイフンも消えて完全な1語になり、という過程を考えると、lipsync がもっともナウい進化形だと思われます。

   で、たまたまこのあいだ"Pennies from Heaven" を探していたときに出会ってしまったリップ・シンク。(ついでながら、なんか、YouTube では、北京オリンピックの開会式のときのlipsynch があれこれ問題になっていたようですが、ぜんぜん知りませんでした。)――

  " lipsyncing pennies from heaven " (2:50) posted by "ptangel93" on December29, 2006: "lipsyncing louis prima's pennies from heaven in my sisters messy room. "

   ということで、歌はまたもやLouis Prima のドゥビドゥビサウンドなのですが、こういうのもクロス・ジェンダー・なんちゃらいうんですかね。

 LouisPrima.jpgLouis Prima (1910-78)

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やはりボーカロイドでも問題となるようであり――

「VSQ lipsync project 初音ミク非公式ファンサイト」<http://8miku.blog121.fc2.com/blog-entry-407.html> 〔Vocaloidファイル(拡張子vsq)から口パク(リップシンク)データを作り出すツールを開発するプロジェクト。「Vocalips: Vocaloid口パク(リップシンク)・小節・拍抽出ツール」など〕

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