December 4 食品博物館――キャベツ娘とキャベツ頭はどのようにつながっているか Food Museum [料理・食べ物 cooking foods]
December 04, 2008 (Thursday)
"Food Museum Food List" というページのキャベツ娘――
via Food Museum Food List <http://www.foodmuseum.com/foodlist.html#Alphabetical>
の絵にひかれて、Food Museum を見学した。
The FOOD Museum Online <http://www.foodmuseum.com/>
なんだか、まだ建設中の博物館のようです。"A tax-exempt 501 c-3 educational organization" というかたい肩書きがあって、そのMission とかはトップに書かれているのですけれど、それはそれとして、ちょっとあまりにも広い、というかぐるぐるまわる感じなので、建設の経緯の説明を求めて、"Site Map" ページの下の "About Us" をクリックすると "Welcome!" と冒頭に書かれたページに出ました。あらためてMission その他も繰り返されていますが、どうやら(読みとったところがまちがっていなければ)1988年のThe Potato Museum というのが元になって、アメリカの教育関係者が中心みたいだけれど、ベルギーやイギリスにも関係者がいる、教育的に言うと「食育」をむねとするサイトのようで。Global Food Heritage Project というのがここから生まれたようです。そして、ともかく食い物に関する疑問・質問にスベカラク答えるべく建っておると(そうは書いてませんが)。絵が多くて癒されます(子供かい)。
以上、紹介終わり
ところで、このトップページにはキャベツ頭の少年の小さな画像もあって、とっても気になったので調べてみたら、大きいのが見つかって、字も読めた(大きすぎるので画像を変換しました)――
image via Exit, Pursued by a Bear: February 2004 Archives <http://www.snappingturtle.net/gigantichound/archives/2004_02.html>
少年と思ったのはまちがいでしょうか。Joseph Rogers という、帽子屋さんの広告のようです。上の画像、クリックすると拡大しますが、右上には "1st Premium Cabbage Head" (特級キャベツ頭)と書かれ、中心部分は "All the Latest Styles in HATS / ----AT---- / JOSEPH ROGERS, / 141 KING STREET EAST" と書かれています。住所の "141 King Street East" というのは、調べてみると、ロンドンかと思ったらカナダのKingston の地名で、現在は客室数19の Hotel Belvedere というハタゴがあるらしい――「トロント/ナイアガラ/中央カナダ おもなホテル」 <http://tabi.nikkeibp.co.jp/tabi/data/19_hotel.html>。これはGoogle マップでも確認されます――"141 King Street East Kingston - Google マップ" この、オンタリオ湖のそばのキングストン(カナダにはKingstonという市が少なくとも3つはあるみたい)は、もともとフランス人の植民地だったようですが、アメリカ独立戦争時には英国軍の敗走の拠点になったりして、英語の文化のほうが強くなった土地なのでしょうか(まったくの推測です)。キャベツを言うフランス語のchou が、英語のように悪い(馬鹿という)含みがないらしいのは知っていましたが、そういうのと関係あるのかしら、ないのかしら。まさか帽子をかぶる人間や客を「キャベツ頭」=バカ扱いするとは考えられず。どういう意味合いなのでしょう。
左下には"COPYRIGHT 1857 BY J. K. BUFFORO SOHO" とかなんとか書いてあるように見えますが、後半はっきりとは読めません。名前はイラストのHATS の字の右上の影の下にも書かれています。
ううむ。BUFFORD ですかね。
Childs Gallery の Search <http://www.childsgallery.com/works.php> で出てくるこのひと(たち)かしら――
こういうふうに名前がイニシャルだとウィキペディアは使いにくいですねぇ。載っているか不明(たぶん載っていない)。そこで、前に彫刻家のAnnette Rosenshine (Harriet Lane Levy の友人のアリス・B・トクラスのいとこ)とWalter Shirlaw (ホーソンの著作集の挿絵画家)で利用した、AskArt で検索しててみたら、出てきました(このAskArt というのは美術品の価値を知るのが主旨のサイトのようで、まあ、現実的です。情報は断片的ですけど、リンクは各種ある)――
John Henry Bufford (1810 -70) <http://www.askart.com/askart/artist.aspx?artist=86202>
すぐ読める情報はそれだけでしたが、リンクを調べると、ニューハンプシャー 州Portsmouth生まれ。マサチューセッツで活動。リソグラフの風景版画家。
再度フルネームでグーグル検索。Philadelphia のペンシルヴェニア大学の図書館のspecial collection の "Keffer Colection of Sheet Music" のページに以下の解説と、所蔵イラストリストが載っておりました――
Lithographers Outside Philadelphia: John Henry Bufford (1810-1870)
John H. Bufford operated lithography firms in New York (1835-1840) and Boston (1841-1871). He received his training by working for William S. Pendleton in Boston and later for George Endicott and Nathaniel Currier in New York.
There are approximately fifty-four items in the collection for which the Bufford firms provided the illustrations. <http://www.library.upenn.edu/collections/rbm/keffer/buff.html>
たぶんこのひと(つまりオヤジさんのほう)でしょうね。
ついでながら、このKeffer Collection というのは、そのむかし「July 8 おおカリフォルニア!(16) おおスザンナ! (16) Oh! California Oh! Susanna 4番まであるPeters 版 (1849)」という記事で、フィラデルフィア市内にあったLee & Walker という楽譜・楽器屋のイラストを引いたことがあったのでした。
いま、Keffer Collection の絵を見ていて(そう書いてあったわけではないのになぜか)ピッカリ閃きましたが、SOHO じゃなくて SONS ですね。
きっと息子の "J. H. Bufford Sons" = Frank Gale Bufford (1837-1921) + John Henry Bufford, Jr. (1841-93) ですね。(変わり身の早いことw)
・・・・・・でもそうなると1857年が早すぎるか・・・・・・1887かしら。(適当なことw)
深まる謎(爆なことw)。
なぞはなぞとして、ふとまた閃いたのですが、キャベツ紳士はサイヤ人に似ているなあと思ったのですけれど、ドラゴンボールのサイヤ人って野菜人だったのね(誰でもわかってたことかw・・・・・・ふふ不覚なり)。
カリフォルニア時間2008年12月16日午後4時追記。
キャベツ頭問題について、つぎの記事を書きました――「December 16 キャベツ頭の中身 The Inside of a Cabbage Head」
キャベツ娘関係で、つぎの記事を書いていました――「December 9 Eyewitness Books のNorth American Indian ほか2冊」、また、その補足として「December 10 「ジャパニーズ・ソープ」といってもソープオペラでもソープランドでもないのか Japanese Soap, Not Japanese Soap Opera Nor Japanese Soap House」
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