March 12 朝の月 パート2 Morning Moon Part 2 [断章 fragments]
March 12, 2009 (Thursday)
写真は、いろんな意味で嘘つきである。だから、写真を見て、ああこうだったのだ、と記憶の映像を修正させるのはまちがっているのかもしれない。が、記憶をもたない人に自分の記憶の印象をどう伝えたらいいだろう。・・・・・・カコタイプ・・・・・・過去タイプ?
あ、別にむつかしいことを言おうとしていたのではなかったです。
光が少ないところで一生懸命ぶれないように撮ると、露光時間が増すので、あたかも光がもっとあったかのように見えてしまいます。補正をすればいいのでしょうか。そもそも補正の「正」ってなんじゃ? ということで、一度撮ったが最後、現実とのブレはいかんともしがたいくらいに存在してしまいます。それが記憶というもののカタチだと開き直ることもできるのですけれど――つまりコトバにせよ絵にせよオリジナルから分離している。分離しているから記憶である。
あ、また話があさっての方へ。
前日3月11日の朝の月は6時台に撮ったもので、夜明けの十数分前でしたから、空は少し青かったのは事実です。事実のような記憶があります。でも写真ほど空は明るくはなかったです。
それで、次の日も早起きしたので6時台(1週前だと5時台)に試しました。(それで、というのはもちろん、アナクロ的な欺瞞がありますが)。
それでも、いまはっきり思い出しているような気がしているのですが、やっぱり11日の朝の月は黄色くて、水面に映る光はオレンジ色だったんですョ。ちょうど朝焼けの直前で、太陽の夕焼けの裏返しの月のそれが西の空にあったのです。
たぶん。
あ、この月のことです。「March 11 さあおいで……朝の月 Morning Moon [天気 weather]」
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