June 15 八百屋さん前の古本市 Old-Book Fair in Front of Yaoya-San Market [本・読み物 reading books]
June 15, 2008 (Sunday)
このあいだ予告したように、第3日曜日の今日、八百屋さんの前で古本市がありました。11時から15時だったのですが、お昼を食べてからモーリちゃんの父ひとりだけで出かけました。なんかモーリちゃんの母は腰が痛いとか言って、遠くまで歩きたくなかったようで、それにしたがってモーリちゃんも家に残ったのです。出る前に外気温を聞いたら16度ということで、涼しそうなのでセーターを着て行くことにしました。なるべく日にあたらないようにと(w)。
八百屋さんはSan Pablo Avenue の 10566番。どのへんと言ったらいいか・・・・・・BART のEl Cerrito Plaza 駅からSan Pablo通りに出ると10000番ぐらいだから、そこから5,6町、300間くらい、北へ。右側(東側)にあります。
途中におしゃれなボタン屋さんがあります。バトン屋さんじゃないです。フトン屋さんでも。
でも今日はお休みでした。
八百屋さんがあるのはJay Vee Centerという道路沿いのマーケットですけど、Jay Vee Liquors という酒屋がその名の元のようなんですが、ここは特に日本的というのではないようです。あとカタナヤ・ラーメンとイチバンカンと一緒です。前には駐車場があるのでそのぶん舗道からも奥まっています。おお、やっとるやっとる。
いや、まだよく見えなかったのですが、 そんなにしょぼくないっすよ。
八百屋さんの前だけでなくて横にのびて、Ichiban Kan の前にも広がってました。
みんな1ドルか、としばらく思ったのですが、これはIchiban Kan のかんばんなのでした。
このおばちゃん〈青年を除く)たちが 主催団体ひまわり会のメンバーの人たちなのでした。
最初モーリちゃんの父は、普通の人たちがはしっこでたむろして雑談しているのかと思っていたのですが、次第に近寄って本を見ていると、「宗教団体に間違えられちゃったりするのよ」とか「おたくのお名前はなんていうの」とか、なつかしいというかちょっとチバラキなまりの日本語が耳に入ってきて、あー、会計はあっちなんだ、とは思ったのでした。で、おそるおそる近寄ってみると、ボール紙に価格が書いてあって、ハードカバーは2ドル、ソフトカバーと文庫本は1ドル、あと雑誌とビデオとたぶん書いてあったと思うのですが忘れました。なんだ、ハードカバーは2ドルかー。
ということで、『日本現代文学全集・講談社版46 生田長江 阿部次郎 倉田百三集』とレオ・ヒューバーマン『アメリカ人民の歴史(上・下)』(岩波新書)と『少年少女文学館14 赤毛のアン』〈講談社)の4冊を6ドルで買いました。ちょうどご婦人客がこの催しについて質問しているところで、ひまわり会(か婦人の質問に答えたひまわり会のおかた)は20年以上やっていること(「これはねぇ、もうながぁ~いの」)、30人ぐらいで旅行したりしているらしいこと(「今度はソノマに行くけど、このあいだは金の出たとこへ行ってきたの」(おお、それはゴールドラッシュ!)、など伝わってきました。ご婦人はひまわり会のパンフレットというかチラシをもらっていたのですが、モーリちゃんの父はもらえませんでした(まあ、目で訴えることも控えましたが)。本を買ってからビデオとか雑誌とかものぞいてみたのですけど、もしかするとビデオ(テレビ番組とくにドラマの録画が主です)は掘り出し物があるかも(古ければ古いほどきれいに映るかどうかわかりませんが)。
スチール製の本棚が6から8棹ぐらい、あとは段ボール箱に並べてあって、おそらく横に並べて合計100メートルぐらいあったのかな、と思います。文庫が多かったですけど。
あとついでに報告することは、向かって右手、酒屋の隣りにこの夏Tofu Yu (?) 豆腐屋ができるということですかね。
あと、帰り道で日本犬に見える犬と出会いました。
June 18 ほしいものの表 want list [本・読み物 reading books]
June 18, 2008 (Wednesday)
「おもて」じゃなくて「ひょう」です。「うら」はないです。
洋古書のwant list というのは、いまはいろんなところでありそうだけど、モーリちゃんの父は10年以上前にはじめたABE のwant list を継続している(つーか、そのままになっている)。某wish list とは違って別に個人情報は他に漏れないと思う。AbeBooks.com 〔記憶に間違いがなければ,かつてはもっぱら古本屋の集合体(連合サイト)―consortium―だったし,ABEと表記していたと思うが、現在新本も扱っている。1995年創設、96年Websiteを開設、CanadaのVictoriaに本拠を置く。現在五つの regional websitesを展開―North America, France, Germany, the UK, Spain (Iberlibro.com)。Wish Listをいろいろな細かい条件を付してつくることが可能です〕
お、これはBGMがある。 ひとつだけ♪
まあ、条件を「ギリギリ」しぼれば、ヒット通知が来たときに「やったね!」という気になるのだろうが、つい欲を出して 「コレコレ関係の本」もみたいなのをリストに加えると、しょっちゅうヒットして、かつ、だいたい持っている本だったり知っている本だったりするわけです。今朝メールを見ると、"Abebooks has found the book you want" のタイトルがあり、見ると
We have matched your Want with one or more books now available on our Web site, including the following (please note that only the lowest and highest price matches made today are displayed):
1. Sweet Rocket,
Mary Johnston
9780548880302, Brand New! Leaves warehouse in 1-2 days.
Bookseller: textbookxdotcom, Norwalk, CT
Price: US$ 20.25 (¥ 2186.29)
とあった。Mary Johnston (1870-1956) は日本ではほとんど読まれていない(かどうかは知らないが)、紹介されていない女性作家だと思うが、19世紀末に処女作Prisoners of Hope (1898)のあと1899年に雑誌Atlantic Monthly に連載して1900年に単行本になった第2作 To Have and Have Not がベストセラーになり、1902年のAudrey、1904年のSir Mortimer と、いずれも歴史小説で、広範な読者を獲得した、ロマンス作家である。だけど、同じ19世紀末の、いちおう時代で言うと自然主義の時代に作家として名を挙げた作家たち、 Jack LondonやTheodore DreiserやHamlin Garland (はローカルカラー作家かな)、あるいはやはりよく読まれた大衆作家だとWinston Churchill (チャーチルのいとこ)とか、1910年前後くらいから現実的でないヘンな作品を書くようになっていったように見えます。もちろん最初からヘンなAmbrose BierceとかRobert Chambers とかJames Huneker とかもいたわけですけど。
そのなかで有名かもしれないのはHamlin Garland で、1906年に心霊研究をフィーチャーした『闇の専制』The Tyranny of the Dark を発表し「1906年の変節」と言われます(モーリちゃんの父はどこでそれを読んだのか、たぶん後述のHart だろうと思います。アメリカの古い教科書版のRinehart 版のGarland の本のbibliographyからはきれいにこういう作品は削除されている――なかったことのように)、1908年には同じく霊媒小説(ノンフィクションとしても読める)『影の世界』The Shadow World、晩年には『心霊研究40年』Forty Years of Psychic Research: A Plain Narrative of Fact (Macmillan, 1936)、『埋められた十字架の謎』The Mystery of the Beried Crosses: A Narrative of Psychic Exploration (Dutton,1939)などのオカルト研究書を発表しました。前にも書いたかもしれないけど、カリフォルニアというのはすでに第2次大戦前からヘンな運動が盛んにあったわけですが、ガーランドの生まれはWisconsinで、彼の文学史に残る小説の舞台は彼がその後過ごしたIowaだけど、晩年はカリフォルニアのハリウッドに越してきてオカルト研究に没頭するんです。モーリちゃんの父はガーランドの晩年の日記を拾い読みしたことがありますけど、小説家としての仕事は意味がなかったことかもしれないみたいな(それはpsychic researchに比してということなのだが)さみしいことを書いていて、ちょっとショックを受けたのを覚えています。ついでながら、有名なHart のCompanion to American Literature はThe Shadow World を作品に入れていないのだけれど、どうやらノンフィクションとして扱ったものらしい。それはガーランドも本望というものかもしれませんが。
えーと。ジョンストンでした。ジョンストンも年を取るにしたがって、神秘主義的なものへの関心をあらわにしていきます。各短篇の登場人物が転生しあっている短篇集The Wanderers (1917)のあと、第1次大戦後のMichael Forth (1919)とSweet Rocket (1920)では霊的進化論や宇宙観が表明されるようになる。近年はフェミニズム批評のほうからメアリー・ジョンストンの再評価が行なわれだしたようで、短編集の刊行とか行なわれていますけれど。
たしか、これだったと思う。しかしもう25年も前ですか(愕然)⇒ Collected Short Stories of Mary Johnston (1982)
で、want list のhit の通知ですけど "brand new" ってなんだよ、と。でメールの "View or Order this Book" をクリックしてみると、おおむね次のように出てきます。
Book Details
Sweet Rocket Mary Johnston | |||||||
Bookseller: textbookxdotcom (Norwalk, CT, U.S.A.) Bookseller Rating: | Book Price: US$ 20.25 [Convert Currency] Quantity: > 20 | ||||||
About the Book | Bookseller & Payment Information |
Description: Brand New! Leaves warehouse in 1-2 days. Bookseller Inventory # R193602309 |
なんだよ、これ。本屋ならちゃんと情報出せよ! と思うのですが、結局この本は今年の2月にKessinger が出したファクシミリのリプリント版なのでした。まあISBNがついてるから、それをクリックしろということかもしれないが、しかし、それは本屋として根性がおかしいとモーリちゃんの父は思う。Kessinger というのはいっぽうでオカルト関係のキコウ本のリプリントを出している出版社ですけど、過去のマイナーな文学研究書(批評書)や作品もペーパーで出しているおもしろい本屋です( http://www.kessinger.net/)。
実はSweet Rocket は初版(じゃないかもしれんが20年代の)を持っているのですが、もう1冊あってもいいかなあと、want list に(笑)。だからKessinger のは買いません。新たなイントロとかついてれば別なんですけどねー。それに今びんぼーだし、買うけっしんがーつかん(おやじじゃ~笑)
参考リンク
Project Gutenberg のMary Johston のe-texts:
- 1492
- Audrey
- Foes
- Lewis Rand
- The Long Roll
- Pioneers of the Old South: a chronicle of English colonial beginnings
- Prisoners of Hope: A Tale of Colonial Virginia
- Sir Mortimer
- To Have and to Hold
Project GutenbergのHamlin Garland のe-texts:
- A Daughter of the Middle Border
- The Eagle's Heart
- A Little Norsk; Or, Ol' Pap's Flaxen
- Main-Travelled Roads
- The Moccasin Ranch: A Story of Dakota
- Other Main-Travelled Roads
- Prairie Folks
- The Shadow World
- The Spirit of Sweetwater
- The Tyranny of the Dark
- Wayside Courtships
Kessinger Publishing - Rare Reprints of Hard to Find Books <http://www.kessinger.net/> 〔Kessinger のHP〕
以下Kessinger にかかわるいくつかのサンプル――
「Kessinger Publishing の稀覯復刻本がいくつか - 君がいてさらわれる気がなくなった」<http://blog.goo.ne.jp/marimario_2007/e/9a5355359a4d0f42c3e35f9304c90c47> 〔聖典研究に邁進しつつ宗教人類学の必読文献に勤しむ人のblog 2007.4.18〕
「作曲家関連の本」 <http://chorch.fc2web.com/books.html> 〔リストとワグナーにKessinger〕
「小島研究所:入り口」 <http://209.85.141.104/search?q=cache:-uDKtPFt2zAJ:www.koma.econ.meisei-u.ac.jp/koji/+Kessinger+Publishing&hl=ja&ct=clnk&cd=22&gl=jp&lr=lang_ja&client=firefox-a> 〔経済学畑の「貴重本の出版社」として、Kessinger Publishing について、「奇観本を廉価に提供している。出版社の「出版年」さえ記載がなく、学術的な「信用度」はないかもしれないが、クラークソンの本など、日本の図書館では手に入りにくい書籍も手に入る。紙だけでなく、eBook版があるものがある。」 だけど、出版年は本のカヴァーのタイトルの後にだいたいついてます(笑)。基本的にファクシミリなので、元の本の情報を補足的に手に入れれば、信用度は高いとモーリちゃんの父は考えます。ふつうのリプリントが、きちんとしたtextual criticismを適用しなければ、退行の一途をたどるのに比べれば、よっぽど信用できる〕
「アムハラ語、アルメニア語、ギリシア語、etcを学習して感じたこと」 <http://members.at.infoseek.co.jp/bernardsstar/ber6amh.htm> 〔Amharaic アムハラ語を学んでいる人のページ。「The Hittite And Thier Languageという本(Claude Conder著。Kessinger Publishingによる復刻本)を読んでいます。」〕
June 30 コーディーズ書店の閉店 Cody's Closed for Ever [本・読み物 reading books]
June 30, 2008 (Monday)
朝モーリちゃんを小学校に送って、El Cerrito Plazaのモールで早朝の買物をした。早朝5時開店のLuckyで 、買いつけている1.5ドルの安いハム、同じく1.99ドルの安いワイン、買ったことがなかったけど通常1.78ドルが1ドルになっていたハンバーガー用の丸パン6個入り、にんじん(ミニキャロット)1ポンド一袋1ドル。
出がけに、なんとなく "Do you need my ID" を検索して、Judy Gruen というひとの "The Day I Became My Mother" という記事を読んだりして愉快な気分になっていたので、レジで女性店員にこちらから "Do you need my Id?" と訊いてみた。そしたらキョトンとしているのでワインのボトルをコレコレとつっついてみせた。そしたら、なぜかバカ受けだったみたいで、だいじょうぶですよ、わかりますから、くすくす、みたいな。まあ、ふつうは顔見りゃわかると思うのだが、意地悪だか何だかわからんが、訊かれるんですよね。アジア人は年齢がわからんとか。
で、こっちは会計はつねに必死だから、合計7.5ドルとか計算したが、7.8ドルと言われ(なぜか読み込んだ値段とかが出るぶらさがったモニターの画面がまっくらだったので、合計で確認するしかなかった)、あ、アルコールの税金忘れてた、と思ったのだが、とにかく細かく7.8ドルを渡した。だけど・・・・・・なんだかわからないけど10仙戻された。サンキュー。ユーアーウェルカム。笑いながら。なんなんだろ。ま、いっか。子供扱いでおだちんかよ(笑
そのあとTrader Joe's に行こうかと思ったけれど、まだ8時45分すぎだったので、Longs Drugs に寄っていくことにした。なつきまり(のアメリカのおばさん(に似ていると勝手に決めたおばさん))だけレジにいたので、こっちからハイ、グッモーニンと声をかけて驚かしておいてから店内をくるくる回ったら、Kahluaの2本セットが13.99ドルで売っていたので、ま、買っちゃおうか、と。それとサクラメントの缶入りトマトジュースが1ドルだったので2缶買うことにして、あとはバドワイザーとブッシュを3缶ずつ買った。で、レジで、たぶんいくらか自分のバッグに入れられると思います、とマリさん(ちがうっちゅうの)に言って、特に感謝されるわけでもなく、しかしわきあいあいと(というほどでもないが)品物を詰めて、やっぱ入りきらないよーとバッグをもらって帰った。
帰路サン・パブロ通り沿いのPeet's Coffee の前の新聞の自販機(ちうか無料のものも含む無人スタンド)で、ときどきもらうThe Berkely Daily Planet (vol. 10, issue 17: June 26-July2, 2008) を割れた窓からひっぱりだした(でも無料なんだ)。
そうしたら、一面の左コラムに "Cody's Closes For Good; Black Oak Now Under New Ownership" という記事が目にとまった。それでEl Cerrito Creek 沿いの遊歩道を歩きながら読んだ。
Daily Planet をWWWで見たことはなかったのだが、紙の新聞の頭のところに "DAILY ONLINE, WEEKLY IN PRINT" と書いてある。 それで帰宅後に検索をかけたら出てきた。Local New and Opinion from The Berkeley Daily Planet。コーディーズ閉店の記事もそのまま載っていた。――
Front Page News:
Cody’s Closes For Good, Black Oak Now Under New Ownership
Despite spending millions of dollars on the effort, "I am unable to keep this landmark independent bookstore . . . open," he [Kagawa] said.As CEO of Yohan, Inc, a Tokyo-based retailer Kagawa purchased Cody's in September 2006 from Andy Ross, who had owned Cody's since 1977 〔つまり2代目です〕and was responsible for its expansion to Stockton Street in San Francisco and Fourth Street in Berkeley. Ross closed the Telegraph Avenue store in July 2006, several months before selling the business to Yohan.
"'When I met Cody's 25 years ago, I was a freelance journalist, enraptured by its books and atmosphere. It means so much to me and I apologize to the people who have supported Cody's for not being able to keep this landmark independent bookstore open. Cody's is my treasure and more than that, Cody's is a real friend of Berkeley community and will be missed.'
Pat Cody told the Planet she was touched by the letter but wasn't surprised at the store closing."You have to fit this into the bigger picture of what's been happening all over the country, with the use of the Internet to sell and download books," she said. "It's a big change."When people order books on line, there's no choice, nowhere to browse and pick up new ideas. "It's a cold transaction," she said.But it was always a struggle to make ends meet at the bookstore, Cody said. In the '70s, she recalls, they had to take her off the payroll.But it was an exciting time to be in the book business. Among her fondest memories is the interaction with customers, which helped the Codys decide what books to stock. People would come in and say, "You should get this book," and it would sell 15 copies in a week, she said.
"Cody's Books to leave S.F. -- 'It just didn't work': Independent bookstore retreats to Berkeley after tough 18 months battling retail giants " <http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2007/04/06/BUGAIP3S0K1.DTL&hw=cody&sn=001&sc=1000> 〔SFGate, SF Chronicle Pia Sarkar, Chronicle Staff Writer Friday, April 6, 2007〕
"Famed bookstore's last chapter -- Cody's on Telegraph to close <http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/c/a/2006/05/10/MNGAQIOVET1.DTL> 〔SFGate, SF Chronicle Steve Rubenstein, Henry K. Lee, Chronicle Staff Writers Wednesday, May 10, 2006 この記事で知ったけど――"The Cody's announcement came a week after another large independent bookstore -- A Clean Well-Lighted Place for Books on Van Ness Avenue in San Francisco -- went up for sale"〕
「ある本屋さんの話」 <http://blog.goo.ne.jp/shokobrown/m/200609> 〔SHOKO's Spicy Life in America 2006.9.8 Telegraph店の閉店と洋販による買収について〕
"Cody's Books of Berkeley, RIP" <http://www.boingboing.net/2008/06/21/codys-books-of-berke.html> 〔boingboingのblog 2008.6.21。長い引用と短い本文って、日本と同じスタイルか。しかし下の "Discussion" 、とくに SECRET LIFE OF PLANTS というひとのふたつの発言は共感するところ多かったです〕
上のblogから導かれてCody's のHPの "The End: Berkeley's Cody's Books Closes after 52 Years" <http://codysbooks.com/> 〔おそらくMidy Galoobさんの文章〕
かつてテレグラフ通りにモダンな建物としてあったころの写真―― <http://www.dbarchitect.com/images/dynamic/projects/pdf//brochure-8316-codyscafe.pdf> 〔関係した建築家のページから。1986年に完成、いくつかの賞を受けた建物でした〕
May 5 とびだすアメリカ (1) Pop-up America [本・読み物 reading books]
May 05, 2008 (Monday)
この日、日本の子供の日のプレゼントとして日本人のモーリちゃんに日本人のモーリちゃんの父が与えたアメリカの本。
Robert Sabuda, America the Beautiful (New York: Little Simon, 2004). 16pp. 10.3 x 8.2 x 1.9 inches.
16ページしかないのに無茶苦茶滅茶苦茶分厚い本であります。"paper engineer" で "pop-up book artist" の第一人者と言われているRobert Sabuda ロバート・サブダ(サブーダと発音するのではないかと思う; 1964 年ミシガン州生まれ)の基本的に白紙だけのポップアップ絵本です。赤が最初の金門橋Golden Gate Bridge でだけ使われて、あとちょこちょこっとシルバーが一部で加わっています。あ、ポップアップ部分の色の話です。
最後のニューヨークの自由の女神のページの左下に小さなこれもまたポップアップの冊子がくっついていて、ここに詩が書き込まれていますが、それがタイトルの"America the Beautiful" という、1895年に発表された有名な愛国歌で "American hymn" と称される詩です。Sabudaのポップアップ本はこの詩に歌われるアメリカの風景にインスパイア(つうほどでもないでしょうが)されてつくられました。作者のKathalene Lee Bates (1859-1929) は東部マサチューセッツの Wellesley Collegeの英文科の先生だった女性詩人です。1895年の独立記念日、7月4日に、The Congregationalist という週刊新聞に掲載されたもの。世紀が変わって人気が出て、いくつかの曲にあわせて(つまり替え歌みたいなもんです)歌われていますが、1882年につくられていたSamuel Ward という人の賛美歌にあわせて歌われるのが一般的です。Frank Sinatra の歌でお送りします。
なんか花火がはじまっているよ、と呼ばれたので続きはまた。
July 5 とびだすアメリカ(3) Pop-up America [本・読み物 reading books]
July 05, 2008 (Saturday)
昨夜の独立記念日の花火ですが・・・・・・9時頃から10時過ぎまで見ていたのですけど・・・・・・音は大きいが花火は遠くにちっちゃく見えるだけでした。でも左手の南はたぶんOakland から、正面の San Francisco 、ちょっと右(北)のSausalito 、もうちょっと北のどこか、さらに北のどこか、さらに北のどこか、さらに北のどこか、と、サンフランシスコ湾を囲んで30度おきぐらいにあっちこっちでフラッシュしていたので、それはいっしゅ壮観でした。またしょぼい写真を並べてもいいのですが、meteor さんの「Love from California・・・」blogの「July 4th 花火」の記事をリンクさせていただきます(動画つきです)。サンフランシスコの南にお住まいです。
Sabudaという人が1965年生まれということで思ったより若かったので、なんか気になって調べてみたのですけど、日本にも来てるし、昨年うるるんで紹介されていたのですね。2006年12月13日から28日まで池袋西武百貨店で「ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展」があり、翌2007年
大阪 サブダ サイン会 youtube 〔2007年3月〕
Ururun Robert Sabuda and Matthew Reinhart youtube 〔 世界が注目する飛び出す絵本の世界 (旅人:大東俊介 場所:ニューヨーク)「世界ウルルン滞在記」2007年6月24放送〕
気さくなおにいさんですか。
Robert Sabuda & Matthew Reinhart | etapes.com 〔Sabuda とReinhart のふたりで、経歴や作品について、また、質問に答えてアニメーションとポップアップの比較などを気さくに語っています。2007年5月パリ〕
モーリちゃんはとても喜んだ。喜んだのだがすぐに工作を始めた。そしてモーリちゃんとモーリちゃんの母の白い人形をこしらえるとアメリカの各地にふたりで旅した。首都に飛んだ――
蒸気船にとび乗ってミシシッピ川を下った。テレグラフ号かどうかはわからないが――
足が出るのは悪いくせ。
〈著作物の同一性保持権に抵触しないことを祈る)
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「きれいのタネ:ロバート・サブダ展」 <http://blog.livedoor.jp/gen96_cat/archives/50526498.html> 〔池袋西武の展覧会についての源九郎さんのblog 記事 2006年12月13日〕
the Official Website of Robert Sabuda <http://www.robertsabuda.com/> 〔Robert Sabuda の公式ホームページ〕
"A Video Interview with Robert Sabuda" <http://www.readingrockets.org/books/interviews/sabuda/> 〔READINGrockets (Reading Rockets: Reading Comprehension & Language Arts Teaching Strategies for Kids)の作家ビデオインタビューシリーズ〕
「同一性保持権」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%B8%80%E6%80%A7%E4%BF%9D%E6%8C%81%E6%A8%A9> 〔著作権者ではなくて著作者のね〕
June 30 Pg4のミステリー――本の電子化について――The Four-Pools Mystery by Jean Webster (2) [本・読み物 reading books]
(1 からのつづき) 1はあとです(わーかえって混乱かも)
Jean Webster (née, Alice Jane Chandler Webster, 1876-1916) が『あしながおじさん』を出したのが1912年ですが、Vassar 女子大を出て2年後の1903年にはそれまで書いていた短篇小説を編んでWhen Patty Went to College という小説で実名(というかJean Webster 名で)デビューしているので、この本が名無しで出たのはジャンルの問題なのかもしれません。
モーリちゃんの父的にはもちろん女探偵か少女探偵か、悪くても女ワトソンを期待するわけですが、残念ながら探偵役のTerry Patten (Terence K. Patten) は男ですし、語り手も男なのでした。 まだ読みかけですけど、最初の導入はつぎのような感じです。ニューヨークの弁護士事務所で働く「私」は過労による神経衰弱で静養が必要となり、子供のころ過ごしたことのある南部ヴァージニアの、Shenandoah川流域にあるFour-Pools Plantation という大きな農場に行くことになります。おじさんのColonel Gaylord と息子(つまり私のいとこ)のRadnor (Rad) が大勢の黒人をかかえてプランテーションを経営しています。おばさんは亡くなり、娘のNannie は父親に結婚を反対されて駆け落ちし、死んでしまった、というしらせを「私」は前に聞いていました。それと長男のJeff というのがいたのが、不良になって行方知れずになっている。Rad は私の8つぐらい年下で、「私」は小さいときのやんちゃなRadの記憶しかないのですが、「私」がよく覚えている兄のJeff に似て美男子に成長しています。少年時代から18年訪ねていないと言っていること、それと12歳の少年だった、と言っていることから、語り手の「私」は30歳ぐらいの青年じゃないかと思われます。ということで、サラシナ・ニッキみたいなキュートな女探偵を期待したモーリちゃんの父はがっくりきて2章で本を取り落としそうになってしまいました。
気を取り直して・・・・・・農場に到着した晩に幽霊騒ぎが起こります。幽霊が食事を盗んでいったと黒人が騒ぎます。幽霊を見たという黒人もいる。「私」は、ひとりだけ特別扱いされている、ちょっと薄気味悪い黒人のMose を怪しいと思い、さらに真夜中のMoseの行動を疑うのですが、おじさんは、Moseに限ってそんなことはないといい、幽霊騒ぎ自体をバカバカしい、と息子と一緒に否定します。けれども息子のRadが奇妙な行動をするようになる・・・・・・。
というあたりでやめておきますが、読んでいてニューヨークから南部にすぐに舞台がぶっとんだんで意外でした。 ウェブスターはニューヨーク州南西端のErie湖のそばにあるFredoniaという村の生まれですが、5歳のときにNew York Cityの邸宅に一家で引っ越しています。1897年、21歳になってニューヨーク市近郊のVassar College (当時女子大)に進学して、友人関係も含めて文化的刺激を受けます。処女作と同様に大学生活をモデルにしたといわれる『あしながおじさん』とかはニューヨーク市をひとつの舞台としながらもいくつかの田舎や海や山を描いて田園対都会という伝統的な構図をもっているのでしょうけど、しかし南部が出てくるとは。それも黒人英語がモロ出しに会話で出てきます。スティーヴン・フォスターもまっつぁお・・・・・・でもないか。こんな感じです。
We were sitting on the portico after supper one night—it was almost dark and the glow from our cigars was the one visible point in the scenery—when Mose came bounding across the lawn with his peculiar loping run and fairly groveled at Radnor's feet, his teeth chattering with fear.
"I's seen de ha'nt, Marse Rad; de sho nuff ha'nt all dressed in black an' risin' outen de spring-hole."
"You fool!" Radnor cried. "Get on your feet and behave yourself."
"It was de debbil," Mose chattered. "His face was black an' his eyes was fire."
"You've been drinking, Mose," Radnor said sharply. "Get off to the quarters where you belong, and don't let me see you again until you are sober," and he shunted the fellow out of the way before he had time to say any more.
I myself was tolerably certain that Mose had not been drinking; that, at least, was not in the list of his peculiar vices. He appeared to be thoroughly frightened—if not, he was a most consummate actor. In the light of what I already knew, I was considerably puzzled by this fresh manifestation. The Colonel fretted and fumed up and down the veranda, muttering something about these fool niggers all being alike. He had bragged considerably about Mose's immunity in respect to ha'nts, and I think he was rather dashed at his favorite's falling-off. I held my peace, and Radnor returned in a few minutes. (Ch. 5, "Cat-Eye Mose Creates a Sensation")
2段落目のMose のセリフ――I's seen=I have seen=I saw. de=the. ha'nt=haunt=ghost. Marse=Master. sho nuff=sure-enough=real. outen=out of.
ウェブスターの母親はMark Twain の姪(ウェブスター自身を姪のように書いている記事がありますがまちがいです)にあたり、ウェブスターの父親は、1888年に仕事に行き詰って精神的におかしくなり1891年に薬の多量の服用により自殺してしまう、そのおかしくなるしばらく前までマーク・トウェインの本を出版したCharles L. Webster Publishing の所有者でした。それで、この作品であてこすりがあるとは思わないけれど、南部的なものとかをマーク・トウェインの作品を通して学んだとかあるのだろうか、と夢想します。少なくとも、話し言葉のスタイル、それもユーモアが底流に強く流れている語りのスタイル、はマーク・トウェインに通じるものだと思います。が、やっぱりもうひとつ意外だったのは、nigger ということばが、たくさんたくさん出てくることでした。マーク・トウェインへのあてこすりだとは思わないけれど。アマゾンの宣伝とか見ると対象年齢をけっこう子供からに設定している出版社があるのだけれど、今日の一部のPC的な感覚からしてだいじょうぶなんですかね。
* * * * * * * *
それにしてもどうしてこんなにたくさん去年から今年にかけて同じ本が何種類も出ているのでしょう。ネットで検索してみると、この作品がe-text化されて、一日1章読もうページとか、有名なGutenberg とか、Internet Archive とかで無料で読めるようになっていることがわかりました。次のLibriVox: Acoustical Liberation of Books in the Public Domain というページは、e-text だけでなくmp3 も含めてネット上の情報を各種与えています。
LibriVox » The Four-Pools Mystery by Jean Webster (Catalogued on May 20, 2008)
このページを見つける前に、Gutenberg で昨年の4月30日にe-textになったことを知りました。この作品の場合、初版のCentury版に基づき、初版の挿絵もおさめています。そして右の余白に初版のページ番号も示してあります(こういうのはGutenbergの場合テキストによって異なっていると思います)。入口はここ(アメリカではcopyrightはないが、他の国の場合ダウンロード前に確認するよう注意があります)かもしれませんが、挿絵つきのmirror site はここです。
さて、開けていただくと上に書いたように本文の右側に[Pg v]とか[Pg 3]とか初版のページが記してあるのがわかると思います。そして本文を数行にわたってコピーしようとするとこの部分も入ってきます。その場合どこに入るかは画面の幅によって違ってきます。モーリちゃんの父が買った本の1ページ目のまんなかへんにあった [Pg 4] はこれと考えてまちがいないと思います。
Our firm rarely dealt with criminal cases, but the Patterson family were long standing clients, and they naturally turned to us when the trouble came. Ordinarily, so important a matter would have been put in the hands of one of the older men, but it happened that I was the one who had [Pg 4]drawn up the will for Patterson Senior the night before his suicide, therefore the brunt of the
また得意の推断ですけど(笑)。推断を続ければ、昨年の夏からのもろもろの版の多くはe-text を、それも人のつくったe-text をもとにしたもの、あるいはe-textをもとにしたさらなるe-textであるのではないかと思われ。例外として、初版と同じページ数のKessingerは、この出版社らしく初版のファクシミリであるはずです。
なんだかモーリちゃんの父はさみしくなってしまいました。
そして今日、記事を書こうとふたたび調べていたら、昨年の5月にこの作品について書いている日本の人がいることを知りました。――
「2007年5月日記 [e-book diary--電子テキスト、翻訳、批評]」 <http://ebookdiary.hp.infoseek.co.jp/diary_6.html> 〔May 9, 2007 とそれに先立つMay 1 の日記を参照〕
お名前を表立っては記していないようなのですが、翻訳リンクを見て、ご自身でいろいろ青空文庫とか杉田玄白とかで翻訳作品を出している林清俊さんであることがわかりました。5月1日の日記のなかには次のように書かれています。
・・・・・・本日Project Gutenberg から興味をひく本が三冊出た。
- The Four Pools Mystery by Jean Webster
- The Black Cross by Olive M. Briggs
- The Attempted Assassination of ex-President Theodore Roosevelt by Bloodgood
最初の本は「あしながおじさん」の作者のミステリーだ。1908年、彼女のキャリアのごく初期に書かれたものだ。期待して読んでみよう。・・・・・・
いやあ、日記を拝読して、読書三昧、文学への愛を感じました。そして訳者やのお、という感じでたいへん感銘を受けました。同時に紙の本にこだわって、e-text では通して読むことを考えたことのなかった自分の不明を恥じました。ちょっとだけ。だって目悪くなりそうだしー。
しかしe-textをただ紙に落としただけのものよりはe-textのほうがはるかによい。検索もできるし。
あ、あとタイトルが "The Four Pools Mystery" となっているものが多いのですが、"The Four-Pools Mystery" と"Four" と "Pools" をhyphenでつなぐのが正しいです。初版では表紙も扉も本文も一貫して "Four-Pools" です。Virginia州北部を流れるShenandoah 川の流域に農場はあるのですが、その地域では一番広いと書かれる敷地のなかに池というか沼が4つあって、そこから農場の名前が "Four-Pools" なんす。こういうところをおろそかにしたり、出版年を1907としたりするいいかげんな仕事をするのは出版社として落第です。他人のパンツ、いやふんどしで相撲を取るようなのもいやだなあ。
他人の画像か・・・
自分の本の自分の画像
つづきの記事――「July 19 ウェブスターの『フォー=プールズ・ミステリー』または本の電子化とテキストの正確性について――The Four-Pools Mystery by Jean Webster (続き)」
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林清俊 「2007年5月日記」 <http://ebookdiary.hp.infoseek.co.jp/diary_6.html> 〔e-book diary--電子テキスト、翻訳、批評〕
Internet Archive (archive.org) ではe-text が作品によると複数種類、複数のフォーマットで入っていますが、Texts ではなくて"Audio" にはLibriVox のものが入っています―<http://www.archive.org/details/four_pools_mystery_lb_librivox> 〔2008.5.20〕
InternetArchive (archive.org) のe-text には DjVu, PDF, TXT, Flip Book, HTTP でおさめられています。<http://www.archive.org/details/fourpoolsmystery00websiala>
LibriVox (librivox.org) <http://librivox.org/> 〔他の情報へリンクしつつふたつ上の自らの作成した音声ブックへもリンク〕
The Project Gutenberg eBook of The Four-pools Mystery, by Jean Webster <http://mirror.pacific.net.au/gutenberg/2/1/2/6/21264/21264-h/21264-h.htm> 〔2007.4.30〕
classicistranieri.com - The Mirrored Project Gutenberg eBook of The Four-pools Mystery, by Jean Webster <http://www.classicistranieri.com/english/2/1/2/6/21264/21264-h/21264-h.htm> 〔Classici Stranieri〕
DailyLit: Four Pools Mystery, The: Preview:1 <http://www.dailylit.com/books/four-pools-mystery/1> 〔DAILYLIT のページ〕
When Patty Went to College, etext at "A Celebration of Women Writers" <http://digital.library.upenn.edu/women/webster/college/college.html> 〔UPenn の企画〕
"Jean Webster - Vassar College Encyclopedia" <http://vcencyclopedia.vassar.edu/index.php/Jean_Webster>
いちおう
June 30 Pg4のミステリー――本の電子化について――The Four-Pools Mystery by Jean Webster (1) [本・読み物 reading books]
June 30, 2008 (Monday)
この日、週明けだったせいかしらんが、たまっていたかのように荷物が4つ届いた。3箱は本で、ひとつはCrystal Gayle のCD (微笑)。
実は本屋の alibris のクーポンの期限が迫っていたので、この日の1週間くらい前に、なんか高くていい本はないかな、と考えているなかで、『あしながおじさん』を書いたジーン・ウェブスターが匿名で出した推理小説の初版はないかしら、と思い浮かんだ。そうして調べてみたら、検索結果のなかにBurtの初版と称するものはひとつあったのだけれど、他にぼこぼこリプリント版が出てきたことに驚いてしまった。
Century 初版の表紙はこれです(ダストジャケットなし)――
[Jean Webster.] The Four-Pools Mystery. New York: The Century, Co., 1908. 336pp. [1st US ed.]
[Jean Webster.] The Four-Pools Mystery. New York: A. L. Burt, 1908. 336pp.
Jean Webster. The Four-Pools Mystery. London: Hodder and Stoughton, 1916. 248pp. [1st UK ed.]
Burt という出版社はハードカバーだけど廉価なリプリント版を出す出版社だと記憶していますので、Century 版がアメリカの初版です。また、1907年出版とする情報もネットに流れていますが、本本体にはcopyright が1907, 1908 となっているけれど、すぐ下に "Published, March, 1908" と書かれています。
で、従来は上の古本3冊しかなかったはずなのですけど、昨年から今年にかけて以下のように池袋、いや目白押し状態で並んでいます。(今なぜか日本のアマゾンのほうが多く並んでいるので参照―勧誘ではありません―)――
A. The Four-Pools Mystery. Wildside Pr (2007/5/30). 152pp.
B. The Four Pools Mystery. IndyPublish.com (2007/09). 176pp.
C. The Four Pools Mystery. Book Jungle (2007/7/20,30,9/30). 228pp.
D. The Four Pools Mystery. Stardard Pubns Inc (2007/11/30). 228pp.
E. The Four-Pools Mystery (1908). Kessinger Pub Co (2007/11/30). 344pp.
F. The Four-Pools Mystery. Oak Grove, Kindle Edition (2007/12/23). 539KB. Print Length: 172pp.(←このKindle Edition のはただの宣伝用の絵です)
G. The Four Pools Mystery. Biblio Bazaar (2008/1/31). 172pp.
H. The Four Pools Mystery. Tutis Digital Pub, Great Classic Series (2008/2). 352pp.
「なか見!検索」というのが DとF以外はついているので、クリックすると皆どれもG にシューレンしてしまうのでした(これじゃ「なか見」じゃなくてよそ見だよー)。モーリちゃんの父が買ったのはHの一番ページのある版です。実はalibris は送料がかかるし、不幸なことにカリフォルニアに会社があるので(笑)、カリフォルニア住民が注文するとtaxがかかってしまうので、送料無料のAmazon prime をフリートライアル後にそのまま継続してしまったAmazon で買った。これはLarge Print ということはわかっていたのですが、目が疲れなくていいかなと。ま、一番安く手に入るのを選んだというのが正直なところです。$13.67でした。
で、届いたのを見て、どうも違和感がありました。ラージプリントというのは昔からあって、でも印字自体が特殊ということはなかったと思うのですが、まったりしたゴシック体のひげなしフォントでした(サンセリフ sans serif というやつ)。そう、type じゃなくてfontと呼ぶのがあっているようなコンピューター的な字。出版社名が目に留まらなかったのかもしれません。本を開けてみると、正しくは "Tutis Digital Publishing Private Limited" という社名なのでした。
しかし許せんのは1ページのまんなかへんの
the one who had [Pg 4] drawn up the will
ですね。
(つづく) (あ、前の記事です)
June 30 Pg4のミステリー――本の電子化について――The Four-Pools Mystery by Jean Webster (補足) [本・読み物 reading books]
July 07, 2008 (Monday)
どうでもいいような話なのですが・・・・・・alibris をあらためて見たら、別の表紙がありました。
July 9 DOO~DAH! ほか1冊 [本・読み物 reading books]
July 09, 2008 (Wednesday)
モーリちゃんを小学校に送って買物をしてから帰ってきたら郵便箱にふたつ冊子小包が入っていた。昨日届いていたのかもしれない。
Ken Emerson, Doo-dah!: Stephen Foster and the Rise of American Popular Culture (New York: Simon and Schuster, 1997; rpt. Da Capo P, 1998). 400pp. +図版16pp. pap. ISBN 0306808528
From the beginning, Stephen Foster's songs have created controversy. His minstrel songs were first attacked for the dialect they were written in because it was considered unrefined. Now that use of language is considered racist. Words like "nigger" and "darkies" are no longer acceptable. His romantic ballads have been criticized for being sentimental or morbid--or both.But for all the controversy, his songs have continued to be popular for over 150 years. They have become genuine American folk music.(当初からスティーヴン・フォスターの歌曲は議論を引き起こした。フォスターのミンストレル・ソングは最初、それが書かれた方言が、洗練されていないという理由で攻撃された。現在、このような言葉づかいは人種差別的と考えられている。"nigger" とか "darkies" といった語はもはや容認されない。フォスターのロマンティックなバラッドは感傷的であるとか病的であるとか――あるいはその両方であるとか――批判されてきた。しかし、こうした論議にもかかわらず、フォスターの歌曲は150年にわたって人口に膾炙し続け、真のアメリカの民謡となっている。 )
Today, however, the original version of the song isn't performed, says Ken Emerson, author of Doo-Dah!: Stephen Foster and the Rise of American Popular Culture. The second verse is violently racist. Emerson says that artist performing Fosters' songs these days leave out the offensive lyrics. <http://www.npr.org/programs/atc/features/2004/aug/stevenfoster/>
July 19 ウェブスターの『フォー=プールズ・ミステリー』または本の電子化とテキストの正確性について――The Four-Pools Mystery by Jean Webster (続き) [本・読み物 reading books]
July 19, 2008 (Saturday)
ジーン・ウェブスターが1908年に匿名で発表した推理小説 The Four-Pools Mystery をTutis Digital Publishing Private Limited という出版者(「者」と敢えて書いたが個人名ははっきりわからんのですが)が今年出した本媒体で読んだのですが、終わり近く、330ページから331ページにかけてつぎのような箇所がありました。
330ページの最後のところで、 "The big man never knew what struck him. He" (その大物は何が自分を襲ったのかまったくわからなかった。彼は)と、最後がHe で、そのあと ‘ みたいなのがあって、空白。そして331ページは新たに文が始まっているように見えます。ウェブ同様に段落の頭をindent せず、段落と段落の間にスペースをあけるという体裁(ついでに書くと、コンマの後もピリオドのあとも1スペースのみ)なのではっきりしないのですが。
He はゴミかな、と気になったのですが、因果応報、大人が小人に倒される例として挙げているエピソードで、そこで終わってもおかしくないと思ってそのまま読み続けました。読み終えてからGutenberg のe-text (classicistranieri.com - The Mirrored Project Gutenberg eBook of The Four-pools Mystery, by Jean Webster) を調べたら、下の赤字のところがぽっこり脱落していました。ああ脱力感。
"Oh, I've seen it a hundred times! It's character that tells. I've seen it happen to a political boss—a man whose business it was to make friends with every voter high and low. I've seen him forget, just once, and turn on a man, humiliate him, wound his pride, crush him under foot and think no more of the matter than if he had stepped on a worm. And I've seen that man, the most insignificant of the politician's followers, work and plot and scheme to overthrow him; and in the end succeed. The big man never knew what struck him. He thought it was luck, chance, a turn of the wheel. He never dreamed that it was his own character hitting back. I've seen it so often, I'm a fatalist. I don't believe in chance. It was Colonel Gaylord who killed himself, and he commenced it fifty years ago."
"It's God's own truth, Terry!" I said solemnly.
The sheriff had listened to Terry's words with an anxiously reminiscent air. I wondered if he were reviewing his own political past, to see if by chance he also had unwittingly crushed a worm. He raised his eyes to Terry's face with a gleam of admiration.
"You've been pretty clever, Mr. Patten, in finding out the truth about this crime," he acknowledged generously. "But you couldn't have expected me to find out," he added, "for I didn't know any of the circumstances. I had never even heard that such a man existed as that chicken thief—and as to there being two ghosts instead of one, there wasn't a suggestion of it brought out at the inquest."
Terry looked at him with his usual slowly broadening smile. He opened his mouth to say something, but he changed his mind and—with a visible effort—shut it again.
初版でいうとちょうど2ページくらい落ちています。ふざけんな! (と本を投げつけたい気持ち)。
こんな欠陥本を売り続けないように手紙を書いてやろうと思ったのですが、住所が書いてないのでした。
それと最後から2ページ目の346ページの上から5行目に "When he lay dying. "という「文」がありました。
これはグーテンベルグのe-text を見ると・・・・・・こうなっています。
The poor fellow had lost what few wits he had ever possessed, but the one rational gleam that stayed with him to the end, was his love for his old master. When he lay dying. Radnor tells me, he roused after hours of unconsciousness, to call the Colonel's name. I have always felt that this devotion spoke equally well for both of them.
同じでした。文法的に従属節だけのsentence fragment を文にしてしまうというのは文学ではありですけど、ここはどう見たって When he lay dying(, Radnor tells me, )he roused after hours of unconsciousness, to call the Colonel's name. (ラドナーが私に言うには、彼は死の床で、長時間の人事不省から目覚めて、大佐〔亡き主人〕の名を呼んだとのことである)でしょう。
ここで初版1908年Century 版のファクシミリ版(のpdf. 電子版)を見ます。
ちゃんと comma になっています。
第一に、これは Tutis Digital Publishing Private LimitedがやはりGutenberg のe-text を流用して自分のテクストをこしらえたことの傍証のひとつです。仮にそうであったとしても誠意があるエディターなら、エディターがいるなら、それこそ電子化されているのだから文法チェックをかければすぐに訂正できたでしょう(訂正する気になれば)。これはGutenberg のe-text をつくった人も同断です。そしてさきほどの He だってチェックに引っかかったはずです。
ただ、逆説的な言い方をすれば、Tutis のようなところは、自分で本をスキャンして電子化していたらもっと悲惨なtextを売りだすことになったかもしれないので、Gutenberg のe-text をいわばコピーすることで救われているのかもしれない。(まあ、こんなアコギな商売をやらないのが一番だとは思いますが)。
第二に、やっぱりtextual criticism の原理は正しいといいますか、text criticism の知識と意識のある編集の手を経ない限りは、テクストは漸次的退行化 (regression) の過程をたどる、というものです、たしか。古い誤りは正されず、新たな誤りが増える。モーリちゃんの父が退行化という言葉を最初に聞いたのは1980年代のテクノポップの流行ったころで、コピーの退行化ということで知りました。つまりコピーのコピー、そのまたコピーをとっていくと、どんどんイメージが退行していくのですね。(補注1)
ただ、たぶんコンピューター上のコピーは退行しないのでしょうね。そこでまた逆説が起こる。情報の正確な伝達とか、著作の同一性の保持とかなんとか考えたときに、編集や要約などしないで、そのままコピーして貼り付けるのがよいのではないか。これはなかなかむつかしい問題かもしれません。しかし原理的に言えば、いくら資料があったってまとめる作業がなければどうしようもないですから(時間は有限であるから)。
第三に、やっぱりファクシミリというのはそれなりの信頼性がありますね。本屋さんで言うとDover とか Kessinger というのはそういうのが基本路線です。ただ一般に復刻本の出版社というのはやっぱり阿漕なところもあるようですが。
しかし、元が間違っていたらどうするか。それが問題だ。初版がすべて最善とは限らない。既に誤りがある可能性はある。 印刷の工程で誤植の可能性はある。編集者の恣意的改変の可能性もある。原稿にすでに誤りがあったかもしれない。著者はのちに重要な修正を施したかもしれない。
えーと、もしも「おおスザンナ」についてちょっと読んでいていただいているなら、 私が考えているのはフォスターの理想とした歌詞テクスト(とりあえず曲はおいておきますw)はどうだったか、それをいかにして再構築するかということです。
Peters 版も Holt 版もふつうに見ればどっちも傷があるのは明らかだと思うのですが、そうではないのでしょうか。後生大事にあっちだこっちだというのがおかしい(ありゃりゃ 笑) 。しかし本文校訂というのは作家とその作品について、その時代の言葉と背景について、そして本の世界と出版のプロセスについて深く知らないとむつかしいのですよねー。
とりあえずそれた話を再度の疑念(というか文句)を提示して〆ておきますが、 Peters 版に4番がないからって4番は「おおスザンナ」にないというのはおかしい。ファクシミリ版を丁寧に書き写してSusanna がSusanaとなっている箇所をそのままにして、それが正しいという感覚はおかしい。
(補注1)(8月4日記) ゼロックスコピーの退行現象について、住正徳というひとがブログ上で100回コピーの実験をしていました。あ、ブログじゃなくてバクストというんですか。住正徳「月曜日にオジャマシマス」『コピーを100回繰り返す』。つっこんでもしょうがないですが、第一に漫☆画太郎の「コピー技を真似てみる事」にはならない(オリジナルかオリジナル・コピーかオリジナル・コピーに近いものを繰り返し使うのが普通)し、第二に オリジナルがカラーで1回目のコピーの前にカラー情報を破棄するところがあやしげだし、第三に0と1のあいだの最初の設定の仕方、あるいは自動にするかどうか、でだいぶ違うはずなのだし、第四におおまかな結果としての変化と同時にまだごく少ない回数での微妙な変化の軌跡が重要なはずなのでそれを記録してほしかったのですが・・・・・・まあ、ともあれ、こういうことですw 敬意とともに。
ときどき
August 1 Richard Wilbur, The Catbird'sSong ほか2冊 [本・読み物 reading books]
August 01, 2008 (Friday)
前日の木曜日とこの日の朝に届いていたのだけれど、マネージャーのところに取りに行きそびれていた。夕飯後にモーリちゃんとふたりでテニスコートでバドミントンをやって帰ってきたら、まだマネージャーの部屋が開いていたので、受け取って帰った。
もう、というか、前からだけれど、読書日記というのは不可能なので、買ったらなるたけとっとと記録するだけにしようと思います。内容についてはあとになって書いたり書かなかったりということで。
(1) Richard Wilbur, The Catbird's Song: Prose Pieces 1963-1995. New York: Harcourt, 1997. 242pp. $25.00. ISBN-10: 1 ISBN-13: 978-0151002542 015100254
Amazonで購入、古本だけどAmazon prime 適用で送料無料な4.44ドルのを買った。Richard Wilbur(Poetry Foundation のページ)は1921年New York に生まれて戦後に活躍する詩人だけれど、存命です。87歳。70年代にモリエールとかフランスの古典劇を韻文で訳して評判を呼びましたが、モーリちゃんの父的には、ポーを論じたすぐれた批評家としての顔がいちばんにあります。エッセイ集としては Responses: Prose Pieces, 1953-1976に続いて2冊目ということになりますが、こちらの本にはポー論が5,6篇入っていたと記憶していますが、新しいほうには "Poe and the Art of Suggestion" (1981)と "Edgar Allan Poe's Eleonora" (1979)の2篇だけ入っています。結局ウィルバーが編んだDell のPoe詩集の序論は単行本におさめられてないのですね、版権の関係なのかしら(でもこれの日本語訳は冬樹社の論文集に入っていますが)。「ポーの家」というエッセイがたいへん有名ですけれど、このIntroduction のほうが広がりがあってすぐれていると思うのですが。それでも今回のに入っている「エレオノーラ」論はIntroduction でもポーの作品を読む鍵として中心をなす「エレオノーラ」論と重なるところがあります。これは作品本文8ページを掲げて、そこに "Afterword" として批評が6ページちょっと付されている体裁ですが、敢えてこのようなかたちにしたところにウィルバーの思い入れが感じられます。なお、短篇の"Eleonora" がイタリックになっているのは、1979年にFritz Eichenberg という人の木版の挿絵を入れた限定264部のEleonora が出版されたときにintoroduction を書いたのがWilburで、その文章を今度はafterwordとして、 作品の後に付けたのでした。
Preface; A Word from Cummington; Poe and the Art of Suggestion; Longfellow; The Persistance of Riddles; May Swenson; John Ciardi; Glimpses; Elizabeth Bishop; On "Little Exercise"; On Robert Francis' "Sheep"; Tennyson's Voyage of the Mind; Edgar Allan Poe's Eleonora; Milton's "L'Allegro" and "Il Penseroso"; Some Notes on "Lying"; Regarding "Thyme Flowering among Rocks"; About "Cottage Street, 1953"; Movies and Dreams; Forewords; Opening Remarks; Notes on Translating Classic Verse Plays; A Talk about Translation; Witter Bynner.
(2) Joscelyn Godwin, Golden Thread: The Ageless Wisdom of the Western Mystery Traditions. Wheaton, IL: Quest Books,2007. 200pp. pap. $16.95. ISBN-10: 0835608603 ISBN-13: 978-0835608602
Paper $12.71で購入。ジョスリン〔男です〕・ゴドウィンは日本でも『星界の音楽』 (Harmonies of Heaven and Earth: Mysticism in Music from Antiquity to the Avant-Garde(1987)、斎藤栄一訳、工作舎(1990))以来、いくつか翻訳が出ているようですが、いつのまにか西洋神秘思想の解説者のようになって、いろんな方面で本を出しているようです。もともと音楽の研究者です。この出版のQuest Books というのはTheosophical Publishing House の中にあるようで、へぇー、ジョスリン・ゴドウィンって神智学関係の人なのかしら、と思いましたが、わかりません。出版社のHPはhttp://www.questbooks.com/ ですが、よくわかりません。あ、200ページで終わって、そのあとの広告にこんなふうに書いてあります。 "Quest Books encourages open-minded inquiry into world religions, philosophy, science, and the arts in order to understand the wisdom of the ages, respect the unity of all life, and help people explore individual spiritual self-transformation. Its publications are generously supported by The Kern Foundation, a trust committedto Theosophical education. QuestBooks is the imprint of the Theosophical Publishing House, a division of the Theosophical Society of America. For information about programs, literature, on-line study, membership benefits, and international centers, see www.theosophical.org or call 800-669-1571 or (outside the U.S.) 630-668-1571."
実はバークレーのTelegraphのShakespeare, Inc. 〔まちがえました Shakespere & Co. です〕という古本屋のオカルト書籍コーナーでゴドウィンの本を見て、買おうか迷ったのですが、ネットのほうが安いのであれこれ数冊注文したうちのひとつ。
(3) Henry Ridgely Evans, Hours with the Ghosts; Or, Nineteenth Century Witchcraft: Illustrated Investigations into the Phenomena of Spiritualism and Theosophy. Chicago: Laird and Lee, 1897. Rpt. Kessinger, n.d.(2003) 302pp. pap. $28.95. ISBN-10: 0766139301 ISBN-13: 978-0766139305
Kessinger Publishing's Rare Mystical Reprints の一冊〔Download a free catalogue and search titles at: www.kessinger.net〕. 19世紀末の神秘主義や「オカルト・リヴァイヴァル」はヨーロッパや英国・アイルランドが語られることが多いのですが、スピリチュアリズムが起こるのは19世紀中葉のアメリカ東部ですし、ロシア生まれで最初のアメリカ国籍取得のロシア婦人である見霊者マダム・ブラヴァツキーの神智学協会が1875年に起こるのもアメリカ、ニューヨークです。神智学協会の活動そのものが東洋へむかってしまいますけど。
ファクシミリのリプリントで、この本は大版です。厚さは16ミリくらいしかないですけど、元はぶあつかったのだろうと思われます。なぜか$6.69で購入。送料無料。
August 17 古本市の告知 Announcement: Used Book Fair [本・読み物 reading books]
August 17, 2008 (Sunday)
6月くらいからものすごい速さで日が経っている感じです。ちゃんとせねばと思うモーリちゃんの父です。でも今日は月に一度の古本市@八百屋さん。念のため確認すると、主催のひまわり会のページに、前(6月のを以前八百屋さんの記事で載せましたが)とは明らかに違う文体で案内がありました。――
8月の古本市「ビデオフェア」
8月17日(日)11時~3時。
エルセリートの日本食品店「八百屋さん」の前。
今月はビデオがたくさんあります!
なツかしいテレビドラマとか歌の番組に出会える
かもしれません。
掘り出し物を探して見ませんか?
もちろん通常の文庫本、 単行本、雑誌もあります。
もしテープの内容が悪くてもテレビからレコードする
空テープとしても使えます。このごろはテープも売っ
ていませんでしょ?
雨天中止。
10566 San Pablo Avenue El Cerrito, CA 94530
八百屋さん: 510-526-7444
古本市の連絡先:510-845-9159
テープの内容はその場で確認できないと思うのですが、一種のdisclaimer ですか、これはw
いやいや、それはともかく、「なツかしい」という書き方と「このごろはテープも売っていませんでしょ」というところが泣かせます。えーん。
いまカリフォルニア時間午前10時35分です。行ってきまーす。
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イーストベイの渡米者団体のひまわり会HP <http://himawarikai.org/topics.cgi>
古本市は毎月第3日曜日に開催 @
Yaoya-San Market 八百屋さん
10566 San Pablo Avenue, El Cerrito, CA 94530 電話 (510) 526-7444
火曜日-金曜日 10:00am-7:00pm
土曜日-9:00am-7:00pm
日曜日-9:00am-6:00pm (月曜定休)