February 27 ギルマン通りの桜 パート2 Cherry Blossoms in Gilman Street (2) [Berkeley]
February 27, 2009 (Friday)
この日、モーリちゃんの母は2時からの予約でひとりサンフランシスコの病院へ行き、モーリちゃんを小学校までモーリちゃんの父が迎えに行った。仕事から逃避してやけになっていたというのでもないのだが、いちおう前日にも提案していたように、Walgreen へ行こうか、と誘って、このあいだ(「February 13 ギルマン通りの桜 Cherry Blossoms in Gilman Street 」)と同じように、大学村を抜けてギルマン通りまで歩いて行った。
2009年2月27日午後3時28分 ギルマン・ストリートの桜並木
この間(かん)の雨や風で、だいぶん花は散ってしまったようだ。
今日、はじめてちゃんと数えたのだけれど、4本植わっています。ほんとうは、桜の木はあちこちに植わっています。それはそうです。でも、桜並木という趣きをささやかに出しているところがモーリちゃんの父の心の琴線に触れたところです(そんな大仰なものではないw)。
鋏が入ったあとがあり。
毟ったようなあとがあり(右側の幹)
やけに短絡的な花(ひとのことは言えませんが)
3時32分 Gilman Street の引っ越しトラック "One Big Man & One Big Truck"
電信柱の貼り紙・・・・・・日本以上かも。単に田舎なだけかも。
March 18 バークレーのセイザータワー The Sather Tower in UC Berkeley [Berkeley]
March 18, 2009 (Wednesday)
この日は、大学のスポンサー部局へ滞在延長(といっても実質5日ほどなのだが)の申請をしたら、メリさんが明日からトルコ旅行に出るので今日じゅうになんとかしてみるが、とにかくこれに記入してくれ、と朝早くに添付ファイル付きの返事が来て、あわてて書き込んで送って、でも返事が来ないからこっちから電話して、結局行ったほうがいいみたいなので1時に待ち合わせとなった。
春分の前だったけれど、この日は beautiful day というか goegeous day というか、まあ要するに夏みたいに暑かったのです。で、メリさんと一緒にあちこちの事務をまわって、16日までの滞在ならば延長の金は必要ないこととかコンピューターで確認してもらったりして(あれどこの部局だろ?)、でも1時間くらいかかるみたいな感じで、明日また来て、学科の事務にメリさんが預けて置くのを受け取るか、それともこれからどこかで時間を潰して今日にするか、どっちにするぅ? と訊かれたので、やっぱ今日片付けた方がいいかも、と答えて、図書館でメルヴィルとポーの本をあれこれと眺めたりコピーをとったりした(あとFitz-James O'Brien)。そのDoe Library に入る手前で撮った写真(クリックするとほんとにバカみたいに拡大します)。
この鐘楼(belfry と呼ばれているかと思いきや "The Campanile" ですと・・・・・・イタリア語かよ・・・・・・サンマルコ広場の鐘楼をモデルにしたからなんすかね)は、いまはバークレーならびにUC Berkeley の観光のひとつの名所で、2ドルだか(2000年より前に1ドルだったと思うのですが)払うとエレベーターで上の部屋まで行って、時間が合えば演奏を聴けるのだそうですが、まだ行っていませんし、そういう情報はほかの人のをリンクで貼ったほうが情報量が高いと思われます。
最近のものとして――
「高いところが大好き-Sather Tower編-」 <http://nahoshono.blog94.fc2.com/blog-entry-46.html> 〔ナホさんの『カリフォルニアへ行くぞ~☆』 2009.3.6〕
展望台の中の様子をよくとらえているものとして――
「『坂道と霧のサンフランシスコへの旅-バークレーのある行き方、名所』:UCバークレー、セイザータワー(その2)」 <http://yhoni.hp.infoseek.co.jp/Berkeley/BerkeleyW1-2.html> 〔(C) 2000-2001 Yoshitaka Honishi: その1、その3、その4もあります〕
四元輝博という、どこかで聞いたことのある名前の人の『シリコンバレー 24時』では「サザータワー(Sather Tower)」というタイトルで紹介があります。なんでサザーなのかなあ。
ううむ。しょうがないから書きます。この塔と、あと門(the Sather Gate)の名前の由来になったSather というのは、えーと、とりあえず英語のWikipedia にそれなりに詳しい説明があるけれど、ノルウェー生まれのPeder Sather (1810-86) という銀行家の二人目の妻で未亡人のJane K(rohm). Sather (1824-1911 らしい) が寄贈したものということです。Sather は1832年にニューヨークに来るのですが、1852年にビジネスパートナーのEdward W. Church と一緒にゴールドラッシュに沸くサンフランシスコに移ってきて、Sather and Church という銀行を設立し、UC Berkeley の前身であるthe College of Californiaの理事を務める。ということで、旦那の遺志をつぐかたちでJane さんは大学へ寄付をするわけですけれど、どうやら塔の完成を見ないで亡くなってしまうのですね。塔ができるのは1917年ですから。同じくJohn Galen Howardによって設計された門のほうは1910年に完成していますが。
英語のウィキペディアを信じれば、ドラフトはすでに夫人の生前に出来ていました。――
Preliminary drawing, 1903, John Galen Howard via "Sather Tower - Wikipedia" <http://en.wikipedia.org/wiki/Sather_Tower>
で、ファーストネームがPeter じゃなくて Pedar であるように、Sather もノルウェーのもとの名前だと発音が違ったということはありですけれど(aの上にウムラウトが付いているとか)、「サザー」と呼ばれるのは聞いたことないです。
ここで( ..)φメモメモ的に書き留めておきたいのは、一番大きな鐘に刻まれているという次の詩です。Isaac Flag という古典の先生のつくった英詩のようなのですが――
We ring, we chime, we toll,
Lend ye the silent part
Some answer in the heart,
Some echo in the soul.
意味がよくわからないのですが、heart と soul は別のもので、soul はむしろ霊的なものなのでしょうか。
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"Visitor Services - The Campanile at Berkeley" <http://www.berkeley.edu/visitors/campanile.html> 〔大学の案内ページ Cf. Large campus map <http://www.berkeley.edu/map/maps/large_map.html>〕
"Historic Sather Gate To Get Million Dollar Facelift" By Riya Bhattacharjee. Berkeley Daily Planet, Thursday October 09, 2008 <http://www.berkeleydailyplanet.com/issue/2008-10-09/article/31328?headline=Historic-Sather-Gate-To-Get-Million-Dollar-Facelift> 〔セイザー門の改装の記事〕
"Sather Tower Carillon" Jeff Davis, University Carillonist <http://music.berkeley.edu/carillon.html> 〔3人だかいるカリオン奏者のひとりのページ〕
"The Campanile Movie" <http://www.debevec.org/Campanile/> 〔目がくるくるまわる映像〕
"UC Berkeley Campanile Angels We Have Heard On High" (2:21) posted by "henrytalking 123" on December 18, 2008: "
"Sather Tower's Carillon" (1:42) posted by "RaeRae17" on December 8, 2006: "I took this video last year when I went to the top of Sather Tower on the UC Berkeley campus (I'm a student there :D) There are no good views of the bay area from the top or of the tower in this video because I wanted to get the Carillon (and I can't focus the video player while it's recording)."
"Sunday Carillon Recital at Sather Tower" (2:58) posted by "kuyaxjason
" on December 24, 2007: "Dec. 23, 2007 informal carillon bell recital. "
March 21 ギルマン通りの桜 パート3 Cherry Blossoms in Gilman Street (3) [Berkeley]
March 21, 2009 (Saturday)
同じ一日を、ブログの適当な分類上いくつもに分割して提示すると、何をどこまで書いたのか忘れてしまっていることに気づくけれど、なんのことはない、書かなくたって過去の一日を再現しようとすれば同じように断片化し、同じように忘れていることに気づくのだ(と書いたがウソかもしれない)。
そういうわけで断片化の波を食い止めようとして、メモとかマージナリアとか書いてみたりする。
These fragments I have shored against my ruins. (T. S. Eliot)
はっ。自分は何を? という記憶喪失のほうが怖いような気もする。
February 13 ギルマン通りの桜 Cherry Blossoms in Gilman Street
February 27 ギルマン通りの桜 パート2 Cherry Blossoms in Gilman Street (2)
もう6週間近く前の2月13日に見たギルマン通りの桜はその2週間後の2月27日にはだいぶ花びらが落ちて葉も赤くなってきていました。カリフォルニア滞在ひと月を切ったあたりから、思い出を訪ねて(爆)あちこちフラフラと歩きまわっているのですけれど、モーリちゃんたちがディズニーランドへ行ってひとり暮らしをしていたこの日、Tokyo Fish Market にバスで行った帰りに、ギルマン通りから8th St.、そして大学村を抜けて小学校のかどをまがってブキャナンからピアスと、歩きました。
で、ふと気づくと、あれ、これも桜かな、と。――
2009年3月21日(土)16時15分20秒 ギルマン通りから9th St. を振り返って。
この手前の右側のギルマン通りに桜が4本植わっていたわけですけれど。
大枝(というより幹)から直接咲く短絡的な花はいままだ咲いており。(わかりにくいかもしれませんが、中央下あたり)。
このように紅葉のように。
やっぱり枝の付き方がヘンなのでした。それと、まんなかへんに短絡的な花の姿があります。
季節不明の写真に見え。そう、この日は午後から雨が落ちてきて、外は14,15℃だったのでした。
2009年3月21日(土)16時17分46秒(クリックで拡大)
electric pole という名の人工木。 at Gilman and 8th St.
どうやら、やはりサンフランシスコの日本町の桜と同様に時差(時間差)がだいぶある種類の桜があちこちに植えられているようです。
ちなみに3月21日の記事としては(逆)アナクロニズムですが、24日にソラノの郵便局の帰りにバート沿いのOhloan 道に平行して歩きながら撮った写真の桜は、ぼっちゃりした種類で今が盛りです――
むこうのクルマは捨てられているわけではないようでした。