August 17 レッド・ネックスの「おおスザンナ」とウェスタン Rednex, "Oh Suzanna" and the Western [スザンナ周辺]
August 17, 2008 (Sunday)
昨日と同様に、カリフォルニアは曇り空の朝です。 バークレーの気温14度(窓さんとこで見てきました)。カリフォルニアは北緯32°30' - 42°、西経114°8' - 124°24'に入っていて、南北に1240km、東西に402.5kmの長さと幅があるのだそうです(「カリフォルニア州」Wikipedia)が、アラスカとハワイをのぞくと一番西なのだと思います。あれ、オレゴンのほうに西の端があるのかなあ。いやさらに北のワシントン州に西端がありそうですね。でもまあ、プレーリーを突き抜けてまんなかへんの西のはずれというイメジ。
17世紀の東部への植民以来、西へ西へと進んできた開拓(搾取と人によっては言うのでしょうが)が、1846年から48年の米墨(メキシコ)戦争によるカリフォルニア獲得ととその直後の金発見によるゴールドラッシュで、西の果てへ一気に飛んでしまって、そのあと19世紀後半にホームステッドと鉄道開発による「フロンティア」西漸運動があとから追いかけていってフロンティアがほんとうに消滅するのが19世紀末というのが適当な歴史のおさらいです。ゴールドラッシュのことは前に書きました(「May 2 長い一日(つづき) こどもの劇をみてカリフォルニアの歴史に思いをはせるの巻」参照)。アメリカの「西部」というのはフロンティアの移動とともに拡大していった歴史があります。
"Go West, young man, go West and grow up with the country." とHorace Greeleyがハッパをかけたのは1865年のこと。
さてと、「おおスザンナ」の最近のラインダンスの、振り付けはさまざまながらもっぱら使用されているように思われるスウェーデンのカントリーテクノバンドのレッドネックスですが、ダンスなしで聞いてみました。いちばんでまわっているのは、つぎの映像がないといってよいヴァージョンです。――
"Rednex - Oh Suzanna" (3:33) posted by Baarerboy (Switzerland)
聴いてみると、でだし(と途中)で "I come from Alabama with my banjo on my knee. I'm looking for sweet cowboys who can sing this song with me." (わたしゃアラバマからバンジョーひざに、この歌一緒に歌ってくれるかっこいいカウボーイたちを探しているのです)と歌っているのですね。"I've come from Alabama with my banjo on my knee" のリフレインはかろうじて原詩(詞)をとどめているように聞こえますが、え、"Oh Susanna, come and dance with me"? "my cowboy, don't you cry"? スザンナに会いにルイジアナ行かないの? また歌い手のアイデンティティー並びにジェンダー惑乱が・・・・・・(笑)。いや、話者のアイデンティティーはともかく、カウボーイ・ソングに変貌しておるのね。ウェスタンな。
おそらくそれだから、最近(8月15日)YouTubeにつけくわわった同曲の別の投稿に、西部開拓とインディアンとカウボーイの画像が使われているのでした。――
"OH SUZANNA" (3:30) posted by aqualevia1 (Italy)
イタリアの人の投稿です。マカロニウェスタンなノスタルジアか、政治的・思想的な含みがあるのか不明ですが、 モーリちゃんの父の頭の中では南部が西部へ転換し、黒人がインディアンへ変貌するという、惑乱状態が起こっているのでした。
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Rapidshare のRednex, "Oh Suzanna" mp3 file download ― <http://rapidshare.com/files/49453065/Rednex_-_Oh_Suzanna.mp3> 〔Free User 用あり〕
Keresöm Videó というところのRednex のvideo clip 集のページ― Rednex videók
<http://video.keresom.hu/rednex.html> 〔何語かわかりません。Swedish かしら。下の下の方はYouTube ですが、下の上の方に別のビデオがあります〕
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