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May 23 ニュース報道から [America]

May 23, 2008 (Thursday)

テキサス州エルドレードEldoradoにある一夫多妻制の宗教団体 FLDS の施設から、性的暴行を受けて妊娠させられたという16歳の少女の通報ののち、子供400人以上が保護されたというニュースが日本でも4月の上旬に流れたようですが、保護された子供たち(少女たちだけでなく少年や赤ん坊も含む子供みんな)が団体の施設へ戻されるというニュースを聞きました。性的虐待の危険にさらされている証拠がない、というのがその理由だそうで、テキサス州児童保護局 (Texas Child Protective Services)の担当者がマイクをむけられて、証拠を見つけて再び保護する、と言っていました。

4月4日の最初の報道からふたつ―― http://cbs13.com/national/warren.jeffs.polygamist.2.692432.html

http://reporternews.com/news/2008/apr/04/girls-taken-from-eldorado-compound/

 子供たちを2週間以内(正確には10日か?)に戻すべしとの裁定が22日に出たことを伝える地元の新聞 The Eldorado Success 紙のネット記事――http://www.myeldorado.net/

 FLDS というのは、アメリカはなんでも略すのでわけがわからなくなるのですが、Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter Day Saints の略です。F の部分だけで "Fundamentalist Church of Jesus Christ (of)" までカバーしてるわけで、知ってる人にしかわからないですよね、これじゃ。Fを取ったLDS にChurch をつけて LDS Church と呼ばれるのは The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints" の略称で、これはいわゆるモルモン教、モルモン教会、Mormon Church のことです(末日聖徒イエス・キリスト教会)。モルモン教は1830年に東部のニューヨーク州でJoseph Smith によって設立されますが、創始者の暗殺や内部分裂や迫害もあって、ミズーリの次に本拠地となっていたイリノイから1846年にユタ(当時はメキシコ領)に向かって2代目のリーダーBrigham Young に率いられて移住の長い旅をはじめます。ついでながら、ユタが州になるのは1896年ですが、準州(Territory)としてアメリカに組み入れられたのは1850年9月9日、つまりカリフォルニア州がアメリカに組み入れられたのと同じ日です。これはいわゆる 奴隷と南北問題がらみの"Compromise of 1850" にかかわるものですが、部分的にはソルト・レイクに植民したモルモン教徒たちの懇請を受けたものだったようです。ブリガム・ヤングらは1849年にアメリカ政府に対して State of Deseret (州都 Salt Lake)を要望する文書を出します(最初はTerritoryとして認めてもらおうと考えていたようですがカリフォルニアやニューメキシコが州になるらしい状況から州への申請に変更したようです)。

 ヤングらが多妻婚を奨励していることがアメリカ政府に公然とわかり、さらに昔はメキシコ領だったのがアメリカの土地に、それも国境域からアメリカの拡大とともに内部に位置するようになって、多妻婚問題で衝突することになります。1857年には軍隊が派遣されて、ヤングを更迭しモルモン教徒でない、民主党員の Alfred Cumming という人が準州の知事に任命されますが、ヤングは影響力を持ち続けました。

 この19世紀後半、反モルモン教の文章とかいろいろ書かれて、文学にも反映があり、コナン・ドイルの『緋色の研究』(1886)とかは有名です。1890年に多妻婚を公式に否定して (1890 Manifesto)、次第にモルモン教は「異端」視される度合いが弱まって、別の言い方をすると、キリスト教の中では「正統」ではない(プロテスタントでもカトリックでもない、むしろ両者を批判する位置)けれども、今日でいう「カルト」的な色合いを次第に弱めて世に認められてきた、ということではないかと思います。

 モーリちゃんの父はモルモン教でも反モルモンでもないのですが、ついFLDSの前にあれこれ書いてしまいました。まあ、異端とカルトと正統の複雑な関係みたいなものに興味があったりします。さて、FLDS Churchは本体の LDS Church から1930年に分かれてできたものとされています。ファンダメンタリズムは原理主義と訳されてきました(キリスト教関係では先に根本主義と訳されていました)が、宗教上の原点というか根本に戻って正しい信仰を行うべきだという立場です(ということは現在の多数の人たちが根本の教えを見失っているという現状批判があるわけです)。ファンダメンタリズム自体はむしろキリスト教原理主義という大きなかたちで話題になることが多いかもしれません。モルモン教にもいくつもの原理主義的分派があるようですが、多妻婚 (plural marriage, いわゆる polygamy) は共通しているようです。FLDS の信者数は約10000、本拠地はユタ州のHildaleにあって、姉妹都市のアリゾナ州Cololado City、テキサス州Eldorado、コロラド州Mancosなどに分かれて住んでいるとされていますが、本部は実質的にテキサス州のEldoradoに移っているのではないかというのが2004年ぐらいからの報道で示唆されています。というのもこの地に神殿が建設されているからで、ここにかなりの数が住んでいるからです。

FLDStemple_YFZRanch.jpg

テキサス州Eldorado近郊のYearning for Zion RanchにあるFLDS の「神殿 Temple」

 上に挙げたふたつめのネット報道(Abilene Reporter News) ではコラムで次のような説明があります。

About the FLDS

The Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter Day Saints, a Mormon-based sect that broke away from the mainstream LDS more than 100 years ago and is not affiliated with the Mormon church.

Who: Led for decades by Rulon Jeffs and, after his death in 2002, by his son, Warren Jeffs, who was convicted in 2007 on a charge of rape by accomplice for arranging marriages between adult men in his sect and unwilling underage girls. He was sentenced to five years to life in prison by a Utah judge. The sect is believed to have 10,000 followers.

Where: The FLDS is based in the twin border cities of Hildale, Utah and Colorado City, Ariz. In 2004, the group built a compound including a large temple on the YFZ Ranch, three miles northeast of Eldorado. Other compounds are believed to exist in Colorado and Canada.

Controversy: The sect, which broke from the mainstream LDS after the latter's renunciation of polygamy, has been a target of Arizona and Utah authorities because of numerous allegations of child abuse, forced marriage and polygamy.

  1930年じゃなくて100年以上前に分かれて今は無関係との説明が最初にありますけど、"1890 Manifesto" を批判するところからそのような伝承が内部的にあるのかもしれません。Rulon Jeffs (1909-2002) の死後、息子のWarrenが継承したが、その息子が犯罪をおかして捕まっているとか書かれてます。Rulon Jeffs の前はLeroy S. Johnson (1888-1986) とされていて、その前はわかりませんけど、この人は1930年以前からかかわっているわけです・・・・・・今調べてみたら Mormonfundamentalism.com という、ファンダメンタリスト・モーモニズムのページがあって、原理主義派の歴史をくわしく説いていますねえ。indexページの下の図を見ると、内部でもあれこれと分離や離反やらが繰り返されているのがわかります。

 引用最後の段落で「リーダーによる多妻婚の廃止宣言以降にLDSの主流派〔つまりモルモン教のことです〕から分派したこのセクトは、無数の児童虐待、多重婚、結婚強要によってアリゾナとユタ当局から、標的とされてきた。」と書かれていますが、この解説は原理派をひっくるめてFLDSととっているようです。だから1890年にまで遡るのでしょう(つまりfundamentalistを固有名詞をつくっている形容詞としてとらえていない)。それはまちがいです。Mormonfundamentalism.com がどういう内部者のものかよくわかりませんけれど "Leroy S. Johnson" のページにはむしろFLDSと距離を置く記述があります。――

Leroy Johnson’s taught: “We are not trying to set up another church or to set the Church in order.”[62] However, in response to a disagreement with members of the UEP, the Johnson/Jeffs group (the “First Ward”) officially registered their religious organization, calling themelves “The Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter Day Saints” (note the lack of a hyphen in Latter-Day and the capitalization of “Day”) or FLDS Church in 1991 with Jeffs as President. [63]

[63] . Quinn, “Plural Marriage,” 1998, 14, fn. 41. Jeffs taught that the FLDS Church had been known as the “Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter-day Saints... for at least 40 years.” (“Deposition 4-5 April 1989,” 15.)

 この記述を信じると1991年がFLDS Church 発足の年ということになってしまいます。注の63と本文はLatter Day とわかちがきするかLatter-day と一語に(これはもともとの末日聖徒キリスト教会がそうなわけですけど)で違いがあるとかないとかいう話なのでしょうか。63の [Rulon] Jeffs の「少なくとも40年にわたって」という言葉はむしろ継続性を言っていて、いちおうそういうふうに世間的にも見られているけれど、内部では異なる意見があるということのようです。こういうとき人はだれの言葉に耳を傾けるのでしょう。

 事件は、その後、最初に警察に通報して自分が前年に身ごもらされたと訴えた16歳の少女の行方が知れず、虚偽の通報ではなかったかとの声が教団内部からもあがったり、30人以上の少女が子供を産んだか妊娠中とのニュースが流れたり、あるいはこちらでもニュースブログみたいなのがあって宗教迫害だ!、馬鹿言うな!みたいな議論が盛んにありました。さらに、性的迫害の容疑が10代の少女だけだったのに男の子も幼児もあわせて440名を超す子供たちが親から引き離されたことに対する疑問の声も親の方からあがりました。

 なんだか長くなりすぎたのでやめます。いま見えた続報を貼っておきます。テキサスの児童保護局がテキサス州最高裁に、多婚制の団体から解放された児童たちの保護を継続するよう訴えたというニュースです。

http://www.star-telegram.com/

〔24日追記 すいません、上のページ、ホームページのトップのようで、23日の午後2時ごろのニュースとしてあがっていたものが消えています。それは24日の記事として正式にあがっています―― http://www.star-telegram.com/804/story/661754.html このStar-Telegram.com はテキサスの、紙の新聞 Star-Telegram (本社は Fort Worth) もつくっているネットなので、くわしく報道をしているようです。記事のアーカイヴ http://pd.dfw.com/sp?aff=101&keywords=FLDS

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reference url

"Girls Shuttled Away from Polygamist Ranch: Youngest Girl was 6 Months Old" <http://cbs13.com/national/warren.jeffs.polygamist.2.692432.html> 〔4月4日の報道 映像は指導者のWarren Jeffs (この人がもっぱら少女たちを妊娠させたとされている人ですけど)の過去の犯罪についてのニュースから「神殿」建築、そして今回の事件へと編集されています〕

"Girls Taken from Eldorado Compound" <http://reporternews.com/news/2008/apr/04/girls-taken-from-eldorado-compound/ > 〔4月4日 Abilene Online Reporter News〕

"Official on Children at FLDS Ranch: 'It is not safe for them to remain'" <http://www.gosanangelo.com/news/2008/apr/05/official-on-children-at-flds-ranch-it-is-not-for/> 〔テキサス州のGOSanAngelo.com のニュース 4月5日. "About the FLDS" は上のAbilene の(What) Who Where Controversy と同じ。こういうのって典拠なしでOKなんすかね。ネットニュースはアバウトなんでしょうか、そのへん〕

「少女ら180人を保護=宗教団体の施設捜索―米南部」「米テキサス一夫多妻制教団、モルモン教会に立てこもり」 <http://gyakutai.seesaa.net/archives/20080406-1.html> 〔「今日の虐待」4月6日〕

「一夫多妻制の教団から少女ら219人を保護」〔日テレNEW24 2008年4月7日〕 <http://www.ntv.co.jp/pda/news/106723.html>

「2008/04/25-14:24 子供400人以上を「救出」=強制捜査の一夫多妻教団-米テキサス州

 【ニューヨーク25日時事】」<http://www.jiji.com/jc/zc?k=200804/2008042500598> 〔時事ドットコムの記事。なんで25日なのか不明。上と同じ4月初旬のニュースと思われ、と思ったら、最初の「救出」のあとすべての子供を退去させた時点でニュースになったのでした〕

"FLDS Attorneys Say CPS May Have Been Duped" <http://cbs13.com/national/eldorado.FLDS.Jeffs.2.698341.html> 〔通報した少女は虚偽で、当局(CPS= Child Protective Services はだまされたのではないかとFLDSの弁護士が語ったという4月12日の報道、映像入り〕

"CPS: Half of sect's teen girls have been pregnant" <http://www.cnn.com/2008/CRIME/04/28/polygamist.retreat.ap/index.html?iref=newssearch> 〔CNN.com のAPニュース 4月29日

"Huge FLDS custody case begins, split 463 ways" <http://www.cnn.com/2008/CRIME/05/19/polygamist.retreat.ap/index.html?eref=ib_topstories> 〔同上 5月19日〕

"Texas Seizure of Polygamist-Sect Kids Thrown Out" <http://cbs11tv.com/local/FLDS.Eldorado.San.2.730398.html> 〔テキサス州Austinの控訴裁判所が、10日以内に子子供たちを親の元に返すように裁定したことを伝える記事 5月22日

"3rd Circuit Court of Appeals ruled Thursday, May 22nd that YFZ children must be returned within two weeks" <http://www.myeldorado.net/> 〔地元のThe El Dorado Success 紙の5月23日付記事 〕

保護を批判するブログ記事の例― "Texas' FLDS case rejected: 'Simply no evidence'" (May 23) http://endrtimes.blogspot.com/2008/05/texas-flds-case-rejected-simply-no.html; "FLDS 'Polygamist Sect' Girls" (April 24) http://endrtimes.blogspot.com/2008/04/flds-polygamist-sect-girls.html 〔救出に使われたバスがバプティスト教会のものだったことも含めて批判〕;

"Texas CPS asks retain custody of polygamist sect children" <http://www.star-telegram.com/> 〔23日テキサスのニュース〕

高橋弘『素顔のモルモン教――アメリカ西部の宗教 その成立と展開』 <http://seitonomichi.maxs.jp/sinjitu/sugao/sugao.htm> 〔本がe-textで読めます。アップされた方は、客観的な、ということをしきりに強調していますが、典拠の注釈がなく参考文献は最後にまとめて挙げてあるだけなので、歴史記述としてはそれほど学問的なものという印象を受けられませんでした。基本的にはキリスト教の側からの批判というのが背景にあると思われます。元の本は新教出版社, 1996年〕

モルモン教会の考察 http://www.mitchan.jp/som/ 〔豊富な実証的リンクのある批判ページ〕

森孝一 「『宗教国家』アメリカは原理主義を克服できるか?」 〔『現代思想』2002年10月号(特集 アメリカを知れ)103-115ページ〕 <http://theology.doshisha.ac.jp:8008/kmori/mori.nsf/504ca249c786e20f85256284006da7ab/818b7526b33b476149256c46004bb394?OpenDocument>

Mormonfundamentalim.com 〔モルモン教原理主義の信奉者のページ〕


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June 10 ニュース報道から (2) Tばっく強盗つかまる "Thong Bandits" Arrested [America]

June 10, 2008 (Tuesday)

いっぱしにブロガーをきどって時事ネタでもと考えたモーリちゃんの父でありましたが、目に留まったのはこんな報道なのでした(笑)、それも3日前の。

 

Colorado police catch alleged 'thong bandits'

Two men used women's underwear as disguise during robbery, police say

June 7, 2008 [msnbc.com]

 

  女性下着を覆面がわりにしてコンビニに強盗に入った19歳と24歳の男二人組がつかまったということです。 名前からするとヒスパニックでしょうか。5月16日に事件は起こり、先週警察は防犯ビデオを公開していたそうです。

   調べてみると、日本でもすでにビデオ公開時から報道されていました。――

ほとんど顔を隠せていないTバック覆面強盗、現在逃走中[exciteニュース「世界びっくりニュース」 2008年06月01日 11時16分 ]

ほとんど顔を隠せていないTバック覆面強盗、自首して逮捕 [ 同 2008年06月08日 12時58分 ]

  まあ、ここから永井豪のマンガを連想した者もけっこう多かったようですが、それはともかく。上の英語のニュースにはビデオがついていて、それは防犯カメラ公開時のニュース報道です(30秒のCMのあと女性キャスターが伝えます)。

   "msn.bc.com video: Thong bandits"

 

  こう言っている(んじゃないかと思います。よく聞き取れないところがあり)。―― Police in a small Colorado town are searching for two robbers who took their disguise to a whole new fashion level. The men were caught on this convenience store's security camera wearing, yes, women's underwear, thongs, to be exact, on their heads. Police say one of the men wore a green thong, the other wore a blue one, but the thongs barely covered the men's nose, mouth, and chin and basically left the rest of their faces exposed. One of the men even carried a pink backpack, that he used to stuff the stolen goods into. Police said the men stole an undisclosed amount of cash and cigarettes from theおろらど Colorado store. For msnbc.com. I'm Dara Brown.

 英語の勉強になりますね~(B笑 thong ってpantsみたいに複数形で1個(1枚)かと思ってたんですが。

警察の会見で、 "There's a plethora of disguises out there: ski masks, character costumes," Medina said. "And, if you're going to wear underwear, certainly there are other kinds that would give you a little more coverage." と女性報道官(警官?)が語ったのが(も)受けたのかな〔"Search is on for 'Thong Bandits" | News | CW2 Colorado | KWGN-TV" May 30〕。中国とかはこの Medina さんのコメントと一緒に記事にしたようです。

ひとりは自首じゃなくて4日の水曜日に先に捕まったんですね―― "Alleged thong bandit arrested in gas station holdup : Local News : The Rocky Mountain News" June 5。だから上の日本語のニュースは事実にまちがいがありますね。「金曜日にホアキン・リコ(19)が警察に自首、それから二日後に共犯者のジョセフ・R・エスピノザ(24)も自ら警察に出頭した。」とあるが、24歳のほうが2日の水曜日に捕まっているのですね。〔補注↓〕 


実は、軽いニュースがどのように英語のブログや各国のニュースサイトで取り上げられるか、ちょっと興味があったのであれこれ見てみたのですけど、いくつかのバージョンがあるのは当然として、意外と英語の部分部分が変更されたり削られたりしているな、という感じがしました(あくまでも感じです)。これはよくいえばパラフレーズ、悪く言う元ソースの改変ということになるのかもしれません。(むろんソースを出すのがルールでしょうが、ほんとのソースがどこなのかわからないっていうこともありますね。それでも自分が使ったソースは書くべきなのだと思うが、やっぱりいろいろのようです。まあ、ニュース自体が自己剽窃というか自己反復して記事書いてるところもあるし。それと、意外と文法がまちがったかたちの記事があったりする(と感じられました、人の子と肺炎が、いや人のことは言えんが)。

  みたいなことを考えました。

woodgate news_septembe8_2008.jpg

 〔補注〕 英語のmsnbc.comのニュースを見ると "Nineteen-year-old Joaquin Rico turned himself in Friday, two days after 24-year-old alleged accomplice Joseph Espinoza turned himself in." と書かれています。日本語は、この記事か、あるいは同様の英文記事が元で誤読したと思われます。つまり "two days after" を副詞句のように「二日後に」ととったのですね。けれどcommaではそういうふうにはつながりません。 "after" は接続詞的に働いています。S+V, S+Vは普通はcomma fault になります。S+V(,)and S+V はOK、もしくはsemicolonを使ってS+V; S+V もOKですが。 あと学校文法的に "two days after ...JZ HAD turned himself in" となっていれば誤解がなかったのでしょうが、実際にはafter という時間の前後関係が明確なことばのあとだと過去完了じゃなくて過去にしてしまうことも多いはずです。あとはキチンと前の英文記事をチェックしなかった のが原因でしょうね。それにしてもこのmsnbc.com のニュース自体も事実誤認がありますね、水曜日のほうは自首じゃなかったのだから(たぶん。そこまでさらに確認している余裕はわしにはないです)。(日本時間11日9時15分記)あ、comma fault ってWikipedia では "comma splice" で記述してます。

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reference URL:

Crime Scne KC <http://blogs.kansascity.com/crime_scene/robberies/index.html> 〔おかしな犯罪だけでなく犯罪を調べるにはこのサイトかも〕

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June 17 ひまわり (1) [America]

June 17, 2008 (Tuesday)

   八百屋さんYaoya-San Market の前の古本市は何十年も(モーリちゃんの伝聞では20年以上も)、ひまわり会が主催してほぼ毎月開かれてきた。

   2008年度版『eじゃん』の236ページには「お役立ち情報」の最初として「ベイエリアの日系サポート団体」が掲げられている。また月刊もん別冊第27版2008 『アメリカ生活情報誌』の136-8ページには「日系団体」として12あげられている(ただしこちらにはひまわり会は入っていない)。ううむ。考える前に書き出してみるか、よくわからないのだからコメントを排して最低限の情報で。あわせて「日系記者的な暮らし」 <http://blog.livedoor.jp/writeryoko/archives/51022906.html> をおおいに参考にしました。

 

  気持会 Kimochi Inc. (1971 年設立) www.kimochi-inc.org San Francisco

  ひまわり会 Himawari Kai (1972 年設立) www.iieb.org Oakland

のびる会 Nobirukai-Inc. (1976 年設立) www.nobiru-kai.org Oakland

  すみれ会 SJN: Sacramento Japanese Network (1991 年設立) http://www.sacramentojpnetwork.org/ Sacramento

友愛会 Yu-Ai Kai Japanese American Community Senior Service of San Jose www.yuaikai.org San Jose

Ishizue www.yuaikai.org/ishizue 〔友愛会のソーシャルサーヴィスの一部〕

  

  在サンフランシスコ日本総領事館Consulate-General of Japan in San Francisco (1870 年設立) http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/ 50 Fremont Street, Suite 2300, San Francisco, CA 94105

  加州日本人慈恵会 Japanese Benevolent Society of California (1901 年設立) 1746 Sutter St. 2nd Fl, San Francisco, CA 94115〔オフィスはSan Francisco だがSan Mateo に共同墓地を管理する慈善非営利団体〕

北加日本協会 JSNC: Japan Society of Northern California (1905 年設立) http://www.usajapan.org/ 〔英語〕

北加日米会 JAANC: Japanese American Association of Northern California (1949 年設立) www.nichibeikai.org. San Francisco; 1893年設立の桑港日本人会をもとにして1949年に日米会が発足。2000年に米国日語協会と合併して北加日米会に〕

  北加日本商工会議所JCCNC: Japanese Chamber of Commerce of Northern California (1951 年設立) www.jccnc.org San Mateo

北加日本文化コミュニティーセンター JCCCNC: Japanese Cultural and Community Center of Northern California (1973 年設立) www.jcccnc.org 〔英語; San Francisco

 

ジャパニーズ・ファミリー・サービス・プログラム Japanese Family Service Program, Family Service Agency of San Francisco www.fsasf.org San Francisco

  ジーナ Jina Organization Inc. www.jinaonline.org

  アジア太平洋諸国(API )法律事務所 Asian Pacific Island Legal Outreach (1975 年設立) www.apilegaloutreach.org San Francisco and Oakland; Nihonmachi Legal Outreach を前身とする、移民法、家族法、高齢者法、家庭内暴力、青少年プロジェクトなどが専門の非営利団体でもある法律事務所〕

障害児を守る日本人サポートグループ Helping Parents – Japanese Support Group www.php.com/jp Santa Clara

日本町リトルフレンズ Nihonmachi Little Friends Day Care Program (1975 年設立) www.nlfchildcare.org San Francisco

金門学園 Golden Gate Institute (1911 年設立) 2031 Bush St, San Francisco, CA 94115 

    北加日本語教師会 NCJTA: Northern California Japanese Teachers' Association http://www.ncjta.org/Home.html 〔英語〕

日系コミュニティー青少年協議会 JCYC: Japanese Community Youth Council http://www.ncjta.org/Home.html 〔英語〕

 

全米日系人博物館 Japanese American National Museum http://www.janm.org/jpn/main_jp.html 〔Los Angeles〕

日本太平洋資料ネットワーク Japan Pacific Resource Network (1985 年設立) http://www.jprn.org/ 〔Oakland〕

全米日系人歴史協会 NJAHS: National Japanese American Historical Society (1980 年設立) http://www.jprn.org/ 〔San Francisco〕

全米日系市民協会 JACL: Japanese American Citizens League (1929 年設立) http://www.jprn.org/ 〔英語; 本部はSan Francisco〕

  あーちかれたび。さて、『eじゃん』はひまわり会の英名を International Insititute of the East Bay とし、URLをwww.iieb.org としているが、IIEB というのは大きなそれこそInternational な組織で1919年に設立されたもののようであるから、ちがっています。IIEB のホームページを見ると、"About Us" のなかの "History" のなかの "70's" の記述のなかに "A Solid Stalk" (がんじょうな茎)という見出しで次の一節があります。――

A Solid Stalk
Stemming from the work of Murayo Sawai and others, Himawari Kai (which means "sunflower group" in Japanese) was created to provide support for Japanese immigrant women and elderly Japanese-Americans. The project gave strength to Japanese newcomers--primarily in interracial marriages--through two outreach centers. It was a starting point for individuals and families to develop roots and gain support in a community through counseling and workshops.

  会の名称のひまわりになぞらえて stalk, stem, roots と植物のイメジをかぶせて記述された文章です。

  今日はここまでw

gms.jpg

Image GMS/JMA du 08/07/1997 03h00 UTC en composition colorée http://www.satmos.meteo.fr/html/GMS.html

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参考urls

日系記者的な暮らし:ベイエリアの日本語学校リスト <http://blog.livedoor.jp/writeryoko/archives/51022906.html> 〔『日米タイムズ』に勤めていた記者Yさんのblog (旧「日米タイムズ記者通信」)の最後の最後の記事ですが、左右のコラムに「日系団体」「日系買い物サイト」「日系情報サイト」「個人・グループサイト」「渡米直後の必要情報」など有益なリンク集があります(ただし、古くてつながらないリンクあり。復活を期待したい)〕

北米毎日新聞社/カレンダー <http://www.hokubei.com/calendars/index.calendar.html> 〔「日系コミュニティーそしてベイエリアの日ごとのイベント情報」

COMMUNITY & RELIGIOUS ORGANIZATIONS: Buddhist, Christian, Japanese culture -- tea ceremony, flower arranging, music, dance, judo, et. <http://www.hokubeionline.com/orgs.html> 〔北米毎日の英語のHOKUBEI online (under construction-2008年6月18日現在) からはリンクが見つからないけれど、確かに存在しているページ〕

日米タイムズ/コミュニティーカレンダー <http://www.nichibeitimes.com/jhome.html> 〔英語版のほうが過去の記事としてはくわしいのか。いや日本語のほうの「ほかでは読めない独自記事 コミュニティーニュース」にも独自の記事があります〕

Nichi Bei Times | Community Service Directory <http://www.nichibeitimes.com/e/csd.html#toc>

San Francisco ラジオ毎日 <http://radiomainichi.com/>

「在外」日本人ネットワーク - RSS アメリカ <http://zaigaij.net/modules/xhld1/index.php?id=23> 〔海外で暮らす日本人のブログの情報ハブサイト 記事



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June 27 加州自動車運転者必携 California Driver Handbook [America]

June 27, 2008 (Friday)

CaliforniaDriverHandbook(2007)_co.jpg

モーリちゃんの父は自動車を運転しない(できない)のだけれど、前に書いたバークレーの研究者のミーティングでいろいろ資料をもらったときに、くれるものはもらっておこうというさもしい根性が出て、衝動的にもらったひとつにxページプラス98ページ、全108ページのCalifornia Driver Handbook 2007 という13×20cmぐらいの大きさの冊子があります。著者というかなんというか、表紙の下のところには"DMV" (Department of Motor Vehicles) のマークの横に Arnold Schwarzenegger, Governor/State of California と州知事と、その下にGeorge Valverde, Director/Department of Motor Vehicles が並んでいます。

   そしてローマ数字の一ページ目には知事のメッセージが写真とサイン入りで入っています(サインと言っても印刷ですけど)。

CaliforniaDriverHandbook(2007)_i.jpg

  で、その次のiiページには "Check out thse Online Services:" として以下はwww.dmv.ca.gov を見てね、とCalifornia Department of Motor Vehicles のホームページの案内があります。 項目は" ・Renew your driver license and vehicle regisration ・Complete a change of address ・Make appointments (except commercial driving test) ・Complete a release of liability ・Take a sample driver licence test 〔試験の見本〕  ・Order special plates ・Get forms, brochures, and handbooks ・Find answers to your questions ・Calculate registration fees 〔料金〕"で、その下にパソコンのキーボードの画像があり "Don't stand in/GO ON LINE!"と強調されています。次のページは24/7 〔毎日24時間〕Telephone Services の案内です。で、広告が入ってから目次 Table of Contents があって、・・・・・・今HPを見たら、このハンドブックはpdf 版でオンラインで入手可能ですね(そのページと目次のページ)。

で、モーリちゃんの父としては、まあ交通標識で疑問のやつの解消とかもあるのですが、いちばん身近だったのはもちろん自転車のルールです。54から55ページにかけて "Bicycles" の項目があります。まあ、自動車運転する人が自転車のことも知っていないと危険というのがあるからでしょうが。

CaliforniaDriverHandbook(2007)_54-55.jpg

   自転車の運転する人もdriver っすから。 (ほんとか?・・・・・・rider だよw)

 

 

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これ、日本語に訳しているところがあるのですね。http://www.kondomotors.com/text/carinformation/california-driver-handbook-index.html

Copyright2001 Kondo Motors. No reproduction or republication without written permission.
This web site is written in Japanese only. ということで2001年版ですが。・・・・・・コピーライトか


  引用というかたちをとります。自転車が交差点を左折するときの方法として、横断歩道なり信号なりを2度歩行者と同様に渡って進む場合と、自動車と同様に車道を進む場合の両方が提示されています。・・・・・・前に小学校へモーリちゃんを送っていったときに、道のまんなか、というか分離帯に沿って走っている女の子(ほんとうに女の子、たぶんティーン前の10歳か11歳か12歳かという感じ)がいて、ああ、なるほどなあ、と思ったのですけど。というのはけっこう駐車が多いので、車道の歩道寄りの右側を走るのってしんどいのです。駐車している車をまたがねばならず、そうなると左側が危険です。

  しかしそういう指示はこの箇所にはなんもないですね。ふつうに考えればいけないのだろうなあ。しかし歩道〈舗道)の上を、それも左側を平気で走っている大人たちに比べると少なくとも根性は見上げたものだと思います(ルールは根性とはいちおー無関係なのは承知ですが)。

  この図によれば、左折するときに一時的に道路中央に寄ってから交差点中央をかすめて左側へということですね。

 

あと、SFの日本総領事館のページ <http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/jp/m02_03.htm>

あと、 やっぱりもう2008年版出てました(古いのくれたんか 笑) <http://harmonic.air-nifty.com/bayarea_pat/2008/04/post_bf1c.html> 〔サンフランシスコ・ベイエリア弁理士通信 ~ 特許事務所のシリコンバレーオフィスで働く弁理士のブログ ~ 2008.4.9


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July 4 SF ベイ花火地図 祝独立記念日 [America]

July 04, 2008 (Friday)

いまアメリカ西海岸は午後6時になるところです。まだまだ日差しが強く、外は明るいです。

   調べてみたら今日のサンフランシスコの花火は9時半ごろに開始予定のようです。それで、サンフランシスコ湾の花火関係地図と、催しの案内へのリンクが載っているページがあったので、貼っておきます(まあ、他にも同種のものはあるのでしょうが)。

   San Francisco Bay Area - Fourth of July Fireworks and Celebrations

〔About.Com.: San Francisco <http://sanfrancisco.about.com/library/sfmaps/bljuly4map.htm>

   This map shows places to publicly celebrate the 4th of July in San Francisco. Fireworks can be viewed from many vantage points around San Francisco Bay (provided you can find some room). These locations are hosting celebrations in addition to the nighttime viewing of the fireworks displays over the Bay.

 

   モーリちゃんたちは自分のルームから見るつもりです。 

ではまた。

  (って誰向けのブログなんでしょうw)

 


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September 1 労働の日のカエル Frogs on the Labor Day [America]

September 01, 2008 (Monday)

    今日はレイバー・デーでモーリちゃんの小学校は休みです。レイバー・デーにルイジアナ州の Rayne という町でカエル祭を行なっているという噂を聞いたことがあるので調べてみたら(人口1万に満たない小さな市でなんかカリフォルニア州Albany よりも小さい感じ)、レイバーデーのある週末に行なうもののようです(まあ、レーバー・デー自体がだ いたいは9月の第一月曜日ということになっているので、翌日に疲れがでないようにでしょうか(笑)。"Frog Capital of the World" というのが町のニックネームだそうです。レインはフランス人子孫のCajun ケージャンの町で、フランス料理のカエルを輸出していたようで(でもポーやフォスターの時代にはまだなく、1880年代から第2次大戦後までのよう)、隆盛期の1946年にFrog Derby という、町の美女たちがカエルのなりをしてカエルを追いかける競技がお祭りに組み入れられたそうです。

   Exploratorium: Frogs: Frog City--Rayne, LA Story and Photos by Amy Snyder (全6ページ)

  上のページは町の紹介としてはよいのですが、町の美女たちについてはよくわからないので、 せっせこ調べると、南部ルイジアナはミスコンについて寛容というよりおそらく賛同的で、"Louisiana Association of Fairs and Festivals" には "Queens" というもろの、いやもろもろの、お祭りミスが写真付きで列挙されているページがあるのでした。"Miss Cajun French Music 〔ミス・ケージャン・フレンチ音楽〕" "Washington Catfish Festival Queen 〔ワシントンなまず祭女王〕" "Louisiana Strawberry Queen 〔ルイジアナいちご女王〕" "Gonzales Jamblaya Festival Queen" "Luisiana Cajun Fest Queen" "Miss Bayou Christma" "Miss French Food Festival" "Breaux Bridge Crawfish Festival Queen 〔crawfish というのはロブスターふうのザリガニですね〕" "International Rice Festival Queen 〔国際お米祭女王〕" "Miss Creole Gumbo Queen" "Cajun Hot Sauce Festival Queen" "LA Crawfish Festival Queen 〔crawfish というのはイセエビふうのザリガニですかね〕" "Miss Boggu Bayou Festival" "Steamboat Days Antique Festival 〔なんだかわからんが蒸気船時代を懐かしむフェスか〕" "LA Cotton Queen" "Lluisiana Shrimp Festival Queen 〔エビっ娘という感じでしょうか〕" "Luisiana Corn Festival Queen" "Luisiana Corn Festival Queen" "Zwolle Loggers and Forestry Festival Quee 〔わけわかめ〕" などなどなど多数並ぶ中に、あります、"Miss Rayne Frog Festival" 、います、 2007年ミス、Amanda Sills

    ううむ、しかしこのひとは2006年のLouisiana Railroad Days Festival のミスと同じ人かしら。まあ、どのクニでもそういうものかもしれません。

  彼女の名前からようやくたどり着いたのですが、お祭りのHP Rayne Frog Festival <http://www.raynefrogfestival.org/photo_gallery.html> にはいろいろな名目でカエル祭のクイーン(ひとり男の子)が掲げられています。モーリちゃんの父的には "Frog Queens kissing a frog" という写真の3人の成人女性の上の空の絵よりも、その左下のAhni Mire ちゃんのカエルおしゃぶり画像、いやいや、キッス画像のほうがいたく心にビビビと感じるところあったのでした(ぜひごらんください、ここまで読んでくださった奇特な方は)。なお、同ページで確定したのですが、今年のレイン市のカエル祭は、September 5, 6 & 7, 2008 at the Frog Festival Pavillion です。

どうもありがとうございました。

あ、なんか書き忘れていたような。あ、そのカエル娘の画像ですね。・・・・・・ではまた にほんブログ村 英語ブログへ


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September 4 2008年レインかえる祭りプロモーション Rayne Frog Festival 2008  [America]

September 04, 2008 (Thursday)

September 1 労働の日のカエル Frogs on the Labor Day

にカエル娘について書くと書いたもので・・・・・・

36th Annual, 2008 Rayne Frog Festival

The Biggest Frog Party in the World 世界最大のカエル祭 ルイジアナ州レインで今週末開催♪

A FUN-FILLED WEEKEND FOR THE ENTIRE FAMILY!!!

Friday, September 5, 9 am - Sunday, September 7, 4 pm

September 5, 6 & 7, 2008
at the Frog Festival Pavillion

    Rayne は rain と同じ音だからカエルと相性がいいのだろうか。ルイジアナのカエル祭を宣伝すべきいわれもすじもないのだけれど、 スザンナに思いを馳せて記しておきます。

  a035ani_reversed.gifカエル祭のホームページ― Rayne Frog Festival <http://www.raynefrogfestival.org/>  〔2009 Schedule(pdf.), Queen 応募など各種 Forms, Photo Gallery のリンク付〕

Every year in Louisiana, the Rayne Chamber of Commerce hosts the biggest frog party in the world, namely the Rayne Frog Festival. Thousands of party-animals from across the country converge at the 20,000 sq. ft. Rayne Frog Festival Pavilion in search of a fun-filled weekend:

  • family entertainment,
  • music,
  • great food,
  • carnival rides,
  • beauty queens,
  • bullfrogs in costume,
  • frog racing,
  • frog jumping
  • and eating fried frog legs and other taste temptations.

Rayne Frog Festival is a celebration of Rayne, Louisiana's heritage as the single largest worldwide shipper of frog legs throughout most of the 20th century.

Live bands perform every afternoon and evening filling the air with toe-tapping music...Cajun, Zydeco, Country, Swamp Pop and Variety. Festival-goers also enjoy the sounds of musicians with local, regional and national acclaim.

  やっぱりここでも商工会みたいなところが後援してます。 ふたつめのセンテンスで「何千というparty-animals がクニじゅうから集結」みたいに書いてある"party animal"というのは、カエルのことではなくてパーティー大好き人間というような意味のスラングです。Solano Stroll のほうでも party ということばが使われていたと思いますが、なんか人が集まる機会(まあ、そこで飲み食いや踊りがあれば)はなんでもパーティーみたいな感覚。

  a035ani_reversed.gifレイン市のページ― City of Rayne, Frog Festival 2008 <http://www.rayne.org/frog_fest.html>

From the opening "fais-do-do," a World Champion Frog Jumping Contest, to incredible entertainment and--of course--those jumping "ouaouarons" we will guarantee that you "pass a good time." 

        地図  Take the Rayne Exit 87 from I-10
                      
Map Quest Directions

 

  "fais-do-do" は『リーダーズ』英和辞典に載ってますしウィキペディアにも 「フェイドードー」として項目がありますが、"ouaouaron" はないみたい。Quebec French で bullfrog (ウシガエル,食用ガエル) (grenouille-taureau)のことのようです。

    さて、カーニヴァルやアート&クラフトショーなどもあるようですが、気になる競技についてです。Festival のHPには次のような記載があります。――

The Rayne Jaycees host a diaper derby where the babies must crawl to the finish line and are disqualified if the little tikes decide to walk.  This is always a crowd-pleaser." 

   diaper derby おむつダービー diaper というのは赤ちゃんのおむつのことです。tike は「ちびちゃん」「ちびっこ」。ゴールまで這い這いしなければならず、もしも小さながきんちょが歩くことに決めたら失格。突如歩き出す「赤ちゃん」がおるのだろうか。もひとつ。――

The Rayne Lion's Club picks its annual Frog Derby Queen in a contest that features young ladies dressed as jockeys showing their costumed live frogs and competing in a frog jumping contest.

  出たな。カエル娘。あれ?  カエルの格好をするのではなくてジョッキーの服装をするだけですか。カエルのほうがコスチュームをつけるちゅーの? で、ジャンプコンテストなの?   mmm.  考えていたより大人しいのね。

   a035ani_reversed.gifそして、結局画像を探しても上のページにあるもの以外はほとんどなく、あとはCentral Acadiana Gateway のページにちょっとだけ― "Rayne" <http://www.lsue.edu/acadgate/rayne.htm>

Rayne, the second largest city in Acadia Parish with 8,700 inhabitants, is known as "The Frog Capital of the World." The annual Frog Festival in September attracts some 50,000 people each year. The town was laid out in 1880 when businesses from the town of Poupeville moved their establishments about a mile to the newly established Rayne railroad station. 

   Acadia Parish の "parish" というのはルイジアナの「郡」で、他の州だと county に相当するものですね。人口8700人で2番目に大きいって、ちっちゃいですね。人出は50000人(ふ、勝ったなw)。町ができたのとカエル産業が始まったのと同時だったのですね。

   あと、 Hanna いや、Hop というカエルが語っているお祭りの様子はきびきびとした文章でおもしろいです。― Rayne Frog Festival <http://library.thinkquest.org/TQ0312542/thinkquest%20site/raynefrogs.htm>

There is a Lion's Club Frog Derby. This is a strange contest because little girls dress up frogs and then sees which frog jumps the farthest. They also have frog eating contests. Can you believe that? There is a queen's contest where they crown a Miss Rayne.

  ダービーとクイーンは別の催しなのですね。ダービーのほうは女の子の競技・・・・・・でもこの "little girls" ってフェスティヴァルのHPで "young ladies" って呼ばれているのと同じですか。ああ、南部やね。

  〔細かいことですが、この英文、ふたつめのセンテンスの "then sees" の主語がないですね。「これは奇妙なコンテストで、なぜって小さな女の子たちがカエルたちを着飾って、それからどのカエルがいちばん遠くまで跳べるか見るんです。」〕

   そして、あらためて(もはや画像検索ではだめだと)調べてみると、去年のダービーの写真が見つかりました。―― "35th Annual Rayne Frog Festival: Photo Ops September 2007" はい、ヤングレディ-と呼ぶことになんの異存もないです。

 fallingfrog1.gif2008年1月にHouston Museum of Natural Science における Frogs!の展示にあった古い写真の複製がFlickr にアップされていました。―― "Past Frog Festival Queens of Rayne, Louisiana" posted by vanita <http://www.flickr.com/photos/outerspace/2215917697/>

   あと、アマゾンで調べた、Cheryl McCarty and Tony Olinger, Rayne [Images of America Ser.: Louisiana]  (Arcadia, 2002)表紙の拡大写真。カエルを手にした女王の後ろにはCalifornia Louisianna [2009.8.13訂正] Frog Company: "The Largest Shippers of Frogs in the World" の文字と"RAYNE, LA." の名の入ったカエルの絵の看板が掲げられています。Back Cover もあります。スカートの感じはflickr のと同じ感じミニスカで、60年代後半でしょうか(あてずっぽう)。


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September 24 ルネサンス・フェアをめぐって (上)  Renaissance Fair (1) [America]

September 24, 2008 (Wednesday)

   さて、いままで秘密にしていましたが(しとらんか)モーリちゃんの父の専門は文学ですが、自分が体験したことのないものについて平気で語ったり涙したりするのが文学の本質なので――(そういう点では『パリの恋人』のオードリ・ヘップバーンのemphaticalismじゃないやempathicalism には大いにempathy を感じる・・・・・・ううむemphaticalism 42件、empathicalism 1000件)――、おまえ、ルネサンス・フェア行ったことないんやろ? と言われても屁でもないという屁理屈をもっています。それは知らないことを知っているというのとはちがうし、知らなかったことを知っていたと言うのともちがいます。

  ついでに書くと、対象に密着するとかえって対象が見えなくなるということもありますし、見えていても見ていないとか、聞いていても聴いていないとか、木を見て森を見ないとか、逆に、山(アルバニ山)を見て木(ユーカリ)を見ないとか、まあ、いろいろあるわけで。自分は自分に密着し過ぎているから、自分の顔を実際に見ることはかなわず、鏡でしか見ることができないにもかかわらず、毎日のように鏡で見ていると自分の顔の変化がわからないけど1年ぶりにあった人にはその変化が容易に看てとれるとか。それでもわたしの中の彼や彼女は近くて遠い存在であったりするとか。鏡の中の世界に入ることは想像力によってのみ可能であるとか。以上で前口舌おわり。

  あ゛、そもそもつながり的にはイイニクの注釈〔「September 11 サニー・デイ・リアル・エステイトとジェレミー・イーニック Sunny Day Real Estate and Jeremy Enigk」「September 12 ジェレミー・イーニックの解説文章で英語の勉強をしてみる Jeremy Enigk」〕として書いていますから、弁解は不要だったかもしれません。

  ルネサンス・フェアというのは、簡単にぶっちゃけて言うと、イギリスのルネサンス(イタリア・ルネサンスではない)の、ということはおおむねエリザベス女王(一世 1533年 - 1603年、在位1558年 - 1603年)の御代、16世紀から17世紀あたまぐらいの時代の、コスプレ祭です。ちょっと最後がぶっちゃけすぎたかもしれません。いちおう公式的には、16世紀イギリスの、現代のテクノロジーがなく、手工芸や手造りがさまざまな分野で主流であった時代、王侯貴族、宮廷にかかわる芝居や道化師だけでなく、手仕事に誇りをもっていた職人や土とともに生きていた農民やらまで含め、さらには魔術師や魔女や妖精などの存在もひっくるめて、現代文明のひとつの対極として見られたエリザベス朝ルネサンス期を歴史的に再現する催しであり、そこに参加する人も、同様に現代を離れたコスチュームをできれば身につけることが期待される、そういうお祭りです。日本でいうと、いわゆる「時代村」に似ているけれど、村人だけでなくそこを訪れる人もできればその時代の格好をしていって村人の一員になって一緒に楽しむみたいな。で、常設のところもあるようですが、だいたいは毎年期間限定で、ふつう入場料をとって開かれています。

  ルネサンスという歴史用語自体の定義が、論者によってさまざまに異なっている現状ですが、いちおう昔風の考え方だと、古典古代を再発見して中世の暗黒時代の後に人間中心主義的な世界観が起こる、近代の始まりみたいな位置づけでした。典型的には建築にあらわれていて、上は天上、下は地獄をイメジするような垂直方向にのびるゴシック建築(神中心の世界観を表明している)を否定して、水平方向に伸びて地上的人間存在の平等性を強調する建築がルネサンス建築だった(というのはケネス・クラークの有名なCivilisation (『芸術と文明』)の受け売りです)。昔はヒューマニズム(人間中心主義ではなく人文主義という訳語が一般的)ということが中心に言われ、近年はそのヒューマニズム思想の基盤にあるヘルメス学的な思想や神秘主義が問題にされ、一方で古典の復興は中世にもあったとか(12世紀ルネサンス)とか神秘学の底流も中世にあったとか、近代と中世の区分は定かじゃないとか、あれこれ議論されている状況だと思われます(いちおうウィキペディア「ルネサンス」参照)。

  むつかしい理屈はあとにとっておいて、このへんで具体的に見てみたいと思うのですが、たとえば

★テキサス州ダラス近郊のScarborough Village におけるScarborough Renaissance Festival (2009年は4月4日から5月25日)

公式ホームページ Scarborough Renaissance Festival <http://www.scarboroughrenfest.com/>  主催者としては "Spend the day in the 16th Century and have the time of your life." と、16世紀を謳っています。

参加した日本人による記事―このスカーバラ・フェア(サイモンとガーファンクルとからんでいるようですが、スカーバラという村が実際にあるのでした)については、10回以上参加しメルモさんが毎年ノリノリの記事を書いています(以下、つい字の大きさも引用してしまいました)、――(1) (2003年) 「ルネッサンスにタイムスリップ!?」 <http://fish.miracle.ne.jp/reganami/scarborough.htm> 〔当時テキサスに住んでいて、現在アラスカにいらっしゃるらしいmerumo さん*Sweet Home Sweet 内の「アメリカのいろいろ」内〕 「毎年4月から6月までの週末だけ、ダラスから車で30分くらい南に下った小さな街で、スカボローフェアというのが開かれている。これはルネッサンス時代の雰囲気が味わえるお祭りで、言わば京都にある映画村のルネッサンス版とでも言うべきか? そんな催し物だと、最初〔・・・・・・〕聞いた。昨年初めてこの地を訪れた時は、それはもう、びっくりした。広大な敷地がすべて、ルネッサンス時代なのだ。人も、建物も、みんな昔風。そこで働いてる人達はもちろん、来るお客さんまでがみな、ルネッサンスしているのだ。こんな感じに。・・・・・・いったい、ここはどこ? お姫様もナイトも乞食も祈祷師もいるよ。みんな、入場料を払って入って来てるみたいなんだけど。いったい、誰が客で誰が働いてる人なんだ?いや、そんなの関係ないかもしれない。みんな役になりきって、その祭りを楽しんでいるだけ。アメリカ人は大人もノッテ遊ぶ。すごーい。面白い。すっかりその世界に魅せられてしまった私達は、昨年その短い期間に3回もここに訪れた。そして今年は、最初からシーズンパスを購入した。今年こそは、自分達もルネッサンスな服装にチャレンジしてみたい。〔中略〕ここにいる人はみな、自分の衣装の役になりきっている。貴族の格好をしていた歩いていたカップルは、伯爵がお姫様の手にキスしてから離れていってた。道には頭のちょっとイカレタ乞食がお金を恵んでもらおうと、コミカルに自分の頭をフライパンで叩いていた。」

(2) (2004年) 「ルネサンス・フェア 2004」 <http://fish.miracle.ne.jp/reganami/sca2004.htm> 〔同上〕 「会場に着くと、まずはレンタル衣装屋に直行した。お店にいる女海賊のお姉さんにナイトに変身させてもらう間、2人は普段の生活とは打って変わって、驚くほどいい子にしていた。変身願望、強いらしい。親に似たのか?〔中略〕さぁこれで、準備完了だ。今日はルネッサンス時代を大いに楽しもう。会場には今年も、様々な人達がいた。豪華なドレスを見に付けている貴族や、怖い海賊。騎士にベリーダンサー達。それはそれは、色んなキャラクターの人達が歩いている。そこにいるスタッフだけじゃなく、一般のお客も凝った衣装を身に付けて来ている。変わった人だらけ。年齢なんて関係ない。子供もおばぁちゃんも、みんな中世の人を演じている。衣装だけじゃなく、体型や髪や髭、立ち振る舞いまでが、まさに貴族、まさに海賊。びっくりするくらい本物なのだ。そして、そんな役になりきった人達が、気軽に次々と話しかけてくる。その会話がものすごく楽しい。ここに来ると、映画の世界に入り込んでしまったような、普通じゃない体験が出来るのだ。」

(3) (2005年) 「ルネサンス・フェア 2005」 <http://www.geocities.jp/shs_merumo/rf2005.htm> 〔同上〕 「次々と変わった人達に遭遇するから、ここは油断ならない。そして、クラブ・ケーキやソーセージを抱えてテーブルに戻ってみると・・・・。
なんか、すっごい人達と相席してません?一緒に座っているのは、バーバリアン(野蛮人)軍団。」

(4) (2006年) 「ルネサンス・フェア 2006」 <http://www.geocities.jp/shs_merumo/mukashi.htm> 〔同上〕 「会場に着くと、そこはレトロな人々で埋め尽くされていた。お姫様も王様も、天使も悪魔も売春婦も乞食も、ここには何でもいる。不思議な人達が、普通に横を通っていく。ここは、『グリム童話』の世界か?自分の目を疑ってしまう光景である。〔中略〕なんでもありか、ここは?〔中略〕歩き回ってちょっと疲れた家族は、広場みたいな所に座り、ジュースを飲んでいた。すると、何か後ろに人の気配がした。振り向いてみると、そこにいたのは妖精だった。」

メルモさん撮影の妖精です↓lf_2.jpg<http://www.geocities.jp/shs_merumo/mukashi.htm>

  文学的イメジだと、やっぱシェークスピアの影響が強いのかしら、と思います(『真夏の夜の夢』の妖精とか『マクベス』の魔女とか。じっさいシェークスピア祭を名乗るルネサンス・フェアもいくつもあるようで)。しかし、文学を入れると非現実に没入してしまいかねないからなあ、ポリポリ。

  もいっこ、具体的な例を。

★カリフォルニア州Irwindale のSanta Fe Dam Recreation Area におけるRenaissance Pleasure Faire  (2009年は4月4日から5月17日) 

公式ホームページ Renaissance Pleasure Faire - Southern California <http://www.renfair.com/socal/index.php>

参加した日本人による記事 (推定2005年) 「ルネッサンス・プレジャー・フェア / Renaissance Pleasure Faire」 <http://www.odekake.us/la/colum/renaissance_pleasure_faire.htm> 〔ODEKAKE.US アメリカ快適生活リポートのユカリ・トラビス さんによるコラム記事〕――

先週の日曜日、ついにあのルネッサンスフェアに行ってきた。「ついに」という大袈裟な言い方をしてしまったのは、このフェアについての話を夫に長年きかされていたからだ。夫の母親(つまり私の義母)はこのお祭りの大ファンで、幼い夫はビスコンティの映画「ベニスに死す」に出てくる少年のような格好をさせられ、頭にお花を飾った義妹と一緒に毎年欠かさず連れて行かれたのだそうだ。  

これまではかなり遠方でやっていたのだが、今年からはパサデナから高速210で20分程のサンタフェ・ダム・レクリエーションエリアという所で開催されることになった。やっているのは土日のみで、5月22日が最終日。珍しい物好き、サブカル好きの人にはお勧めのイベントなので、ぜひ覗いてみてほしい。 

さて、名前からも分かるとおり、このフェアのテーマは「ルネッサンス」。よく聞く言葉だが「意味するところを正確に言え」と言われるとぐっと詰まってしまう人が多いのではないだろうか。私もその一人。そこでアメリカまでわざわざ持ってきていた高校時代の教科書を開いてみた。それによるとルネッサンスとは文芸復興。14~16世紀の間にイタリアで生まれた都市文化はギリシャやローマの文芸を復興することから始まったため、この時期をルネッサンス期と呼ぶのだという。  

このお祭りではルネッサンス期を現代に再現しようとしているわけだが、その正確さはどう贔屓目にみても日光江戸村程度。七面倒くさい時代考証はさておいて、アメリカ人にとっての「昔」=「王様、騎士、魔法使いなどがそこらへんにいた時代」に戻ったつもりになって皆で遊ぼう、というのが趣旨のようだ。私は会場に着くまで知らなかったのだが、通常のフェアとは違う共同体的なノリが最大の特徴で、毎週末欠かさず通ってお祭りを盛り上げるコアなファンも多いらしい。

   『ベニスに死す』とどうイメジがつながるのか、わけわかめだが、カリフォルニアで古く(っつたって20世紀だろうが)からあった、というところがひとつには興味深いところなのです。あとサブカルとの関係の指摘(よ―知らんけど)、そして、「ルネサンス」の意味の曖昧な認識。

  つぎの記事もおそらくこの場所でのものについてだと思われます。――

(2006年) 「ルネッサンスフェアー」 <http://www.prosoundcommunications.com/bbs/viewtopic.php?t=432> 〔PCI のディスカッションフォーラムのMR.Mの独り言 2006.5.27〕

15年ぶりにルネッサンスフェアーに行ってきた。それまでは友人に誘われ毎年のように行っていたのだが忙しいのを言い訳に、ずいぶんと足が遠のいていた。ルネッサンスフェアーとは、その名の通りルネッサンス時代を再現したお祭りだ。かなり広い会場の中にはその当時の雰囲気を再現した店が色々あり、また、貸衣装等も有り、一気に時代を飛び越えて古き良き時代へとタイムスリップできる。〔中略〕その中で店はもちろんだが、電気や動力にに頼らないゲームが多々有りこれも結構楽しめる。奥にある壁に貼付けにされた男の絵が書いてありその顔のところと手のところに開いた穴からスタッフが顔を出しているところへ5個$3.00で買ったトマトをぶつけるゲームや弓矢(もちろん先はクッションでカバーしてある)で実際に壁際を走る人を狙うゲームや、大きな柱に円形のベンチを何本かのロープで取り付けそれを回していくとロープが柱に巻き付いていって最後は逆に回転するというゲーム。またあちこちで劇も行なわれている、当然その時代の話。 〔中略〕フェンシングやジャグリングも教えてくれたりするし、当時の鍛冶やを再現して目の前で作業を見せてくれてるところも有り、勉強にもなる。〔中略〕このフェアーは、この団体が、1年中アメリカ国内を移動して巡業しているので、LA以外の地域の人もサイトで調べてぜひ一度足を運んでみてはどうだろう。

  もうひとつカリフォルニア州の例を。

★カリフォルニア州Santa Barbara のLive Oak Renaissance Festival  

公式ホームページ Santa Barbara Heart of the Forest Renaissance Faire <http://web.archive.org/web/20040803075919/www.forestfaire.com/santab/main-sb.html>

参加した日本人による記事(推定2004年) 「バークレー便り vol.5.」 <http://www011.upp.so-net.ne.jp/cartouche/haruka6.htm> 〔カルトゥーシュのHP 内の遥さんのバークレー便り〕

今回、私はルネサンス・フェアと呼ばれる中世ヨーロッパをテーマとしたお祭りに行ってきました。バークレー便りと言いつつも、またまたサンタバーバラで行われたな催しなのですが、とても素敵だったので、是非みなさんにご紹介したいと思います。とても暖かいある初夏の週末、私はルネサンス・フェアに足を運びました。会場入り口に一歩足を踏み入れるとそこはすでに中世のヨーロッパ。シェークスピアの舞台演劇の世界に迷い込んでしまったのではといった錯覚に陥ってしまいそうなくらいです。スタッフのみでなく、たくさんの参加者も中世ヨーロッパ風の衣装を身に着け、貴族階級、又はジプシー気取りで、会場はまさにルネサンス期のヨーロッパという雰囲気です。〔中略〕21世紀のアメリカにいながらも、世風の衣装を纏いエリザベス朝の英語を話す人々に囲まれ、ルネサンス期の音楽を耳にし、ヨーロッパ独特の料理を口にすることができるなんてとても素敵ですよね。タイムマシーンの代わりに中世ヨーロッパの世界への小旅行というまさに贅沢な経験をこのルネサンス・フェアが可能にしてくれました。1963年に始められたこのフェア、今では毎年アメリカ全国各地で行われている催しです。 

  英語については、くわしく書かれています――「会場を歩いていると、どこからともなくアカペラでの合唱やエリザベス朝の英語での会話が聞こえてきます。エリザベス朝の英語は現代英語とは言い回しも、発音も違います。いくつか簡単な例を挙げると、Hello”Good Day,”  Yes “Aye,” そしてNo ”Nay”と過去に実際に使われていた英語とはいっても違った言語のようです。こんなルネサンス期の発音や言い回しに自信のない、又は聞き覚えのない方でも心配はいりません。会場にはエリザベス朝の英語を学べるコーナーもあります。」 また、催し物については、「中世の騎士たちの馬上槍試合」「アーチェリーに挑戦できるコーナー」「マジック芸」「演劇」「ふくろうのショー」のあること、そして「ルネサンス・フェアならではの食べ物、飲み物」のあることも書かれています。  

    更新具合がちょっと不明な、でも全米のルネサンス・フェアの情報を集めている(いた)ウェブサイト、 Renaissance Faire and Festival の "Locations" ページは、アメリカの州ごとのルネサンス・フェアのリストをあげています。それを適当にクリックしてみると、各州に1,2から3~5個まんべんなくあることがわかります。

National Renaissance Faire & Festival Directory

    州の地図をクリックです。 たとえばニューヨーク州は "New York Renaissance Faire**" "Renaissance Revels" "Sterling Renaissance Festival" の3つ。マサチューセッツ州は "King Richards Faire" と "Hammonda Castle Faire" の2つ。アラバマ州は "Alabama Renaissance Festival (Florence)" "Southeast Renaissance Faire (Steele)" "Alabama Shakespeare Festival (Montgomery)" "Mobile Zoo Renaissance Faire (Wilmer)" の4つ。テキサス州は "Four Winds Renaissance Faire" "Scarborough Renaissance Faire" "Texas Renaissance Festival" "Hawkwood Medieval Fantasy Faire" "Newcastle Village Shakespearean Renaissance Faire" の5つ(最後からふたつめのは "medieval" 「中世」と名乗った時期もあるようですが、 "Hawkwood Renaissance Faire" に名前を変え、しかしその後つぶれたようです―参考ブログ記事(画像1葉付き))。

  しかし、フロリダ州とカリフォルニア州だけ断然多いことがわかります。

フロリダ―"Bay Area Renaissance Festival" "Boynton Beach Medieval Faire" " Camelot Days (Hollywood) " "Enchanted Knights Renaissance Faire" "Florida Keys Renaissance Faire  (Marathon)" "Florida Renaissance Festival South  (Deerfield Beach)" "Gulf Coast Renaissance Faire (Pensacola, FL)" "Hoggetowne Medieval Faire  (Gainesville)" "International Renaissance Faire at The Mercado" "Kiwanis-Lee County Medieval Faire  (Fort Myers)" "Newport Richey Shakespeare Festival" "Palm Beach Renaissance Festival  (Lake Worth)" "The Italian Renaissance Festival At Vizcayna  (Coconut Grove) 〔イタリア・ルネサンスに限定している珍しい例〕" "Sarasota Medieval Faire" "Medieval Faire of Cape Coral (Cape Coral)" "Redland Renaissance Faire  (Homestead)" "Jacksonville Renaissance Faire  (Jacksonville)" "Florida Renaissance Festival North  (Live Oak)" "A Mid-Winters Medieval Faire  (Lutz)" "Hollywood Shakespeare Festival (Hollywood)" "Southern Shakespeare Festival  (Talahassee)" "Lady of the Lakes Renaissance Faire (Tavares)"

カリフォルニア―"Agoura Reunion Picnic and Revels (Agoura)" "A Royal Afayre (Sacramento)" "The Great Dickens Christmas Faire (San Francisco) 〔作家ディケンズは19世紀ですからルネサンス・フェアの派生とはいえだいぶ逸脱しているような〕" "Live Oak Renaissance Festival (Santa Barbara)" " Renaissance Pleasure Faire of So. California(Devore)" "Renaissance Pleasure Faire of No. California (Hollister)" "Big Bear City Renaissance Faire" "Butte College Renaissance Faire (Chico)" "Calaveras Celtic Faire (Angels Camp)" "Cedar Springs Renaissance MayFaire" "Central Coast Renaissance Festival (San Luis Obispo)" "Crossroads Renaissance Festival of Palm Springs" "Crossroads European Renaissance Festival (Corona)" "Escondido Renaissance Faire (Escondido)" "Faire Oaks Tudor Fayre (Fair Oaks)" "Folsom Tournament & Renaissance Fayre (Folsom)" "Fresno City College Renaissance Faire (Fresno)" "Gold Coast Pirate Festival (Ojai)" "Kearney Park Renaissance Faire" "Long Beach Renaissance Arts Festival" "Ojai Renaissance Faire" "Pittsburgh's Scottish Renaissance Festival" "Renaissance of Kings (Hanford)" "Saint Paul Newman Center Renaissance Craft Festival (Fresno)" "San Diego Renaissance Faire (San Diego)" "Scandinavian Mid-Summer Festival (Eureka)" "Shasta Highlands Celtic Renaissance Faire" "Tulare County Renaissance Festival (Visalia)" "Valhalla Renaissance Festival (Myers)" "Willits Celtic Faire (Willits)"

それから、それぞれのフェアについての写真のページのある別のdirectory も見つけたのですが、さっきパソコンがフリーズしてどこかへ消えてしまいました。

  出直してきます。

 

 

*同じメルモさんは2007年のアラスカでのルネサンス・フェアについても書いてらっしゃいます――「アラスカのいろいろ: ルネッサンスフェア 前半」 <http://alaskamono.exblog.jp/5726629/後半

アラスカ州の The Three Barons Renaissance Fair  (2009年は6月6日から14日の土日4日間)

公式ホームページ The Three Barons Renaissance Fair <http://www.3barons.org/wiki/Main_Page>

** 最近このルネサンス・フェアにいらした『Get up! Frog family in NY すすめ! にゅーよーく生活』のそいち55さんが動画もついた興味深い文章を書いていらっしゃいます――「ルネッサンスフェア!」 <http://plaza.rakuten.co.jp/sakura5543/diary/200809030000/> 〔2008.9.3 のブログ記事〕

--------------------------------------------------------------------

参考urls

Renaissance Faire and Festival (The Renaissance Faire and Festival Guide) <http://www.renaissance-faire.com/>

"Renaissance fair"-  Wikipedia <http://en.wikipedia.org/wiki/Renaissance_Faire> (この記事については次回検討します)

Renaissance Fairs Worldwide <http://www.partyguideonline.com/recreation/renaissanceFairs.html>

The Directorie of Renaissance Faires <http://www.faires.com/>

Faire Links <http://www.museangel.net/links.html>

以下は(も)趣味のリンク集―

Moon Stone Room ~リンク集~ <http://woodruff.press.ne.jp/illusion/mm-link.html>  〔中世ヨーロッパ、ファンタジー〕

Medieval Page――バルダーズゲートのポートレートの素材を求めて <http://homepage2.nifty.com/sai-pah/medieval.htm> 〔Sai & Pah's Sweet Home〕

↓同ページより転載

☆カリフォルニア時間9月30日(火)午後8時過ぎ追記――次の記事を書きました――

frog_next.gif

September 30 ルネサンス・フェアをめぐって (中)  Renaissance Fair (2) 

 

☆カリフォルニア時間10月17日記――次のものも読んでいただけるとうれしいです――

October9 メリーマウントのメイポール(五月柱)――ルネサンス・フェアをめぐって (中の続き)  Renaissance Fair (3)

 

 


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September 30 ルネサンス・フェアをめぐって (中)  Renaissance Fair (2) [America]

September 30, 2008 (Tuesday)

 

(September 24 ルネサンス・フェアをめぐって (上)  Renaissance Fair (1) のつづきです。)

 

    なかなか見つからなかった写真ページがようやく見つかりました(なんかFireFoxを新しくしてから固まったりするだけでなくうまくブックマークができないで困ってます)。――

Renaissance Photo Directory Events from States A - M / N - Z / Outside the U.S.

    このページはウェブリン、"Renaissance Faire pictures" の WebRing がついています。

  このページは、Faire-Folk.com というたいへん大きなサイトの一部なのですが、作者はMeghan Brunner という女性 ("About the Author") で、"Faire-Folk Novel" と称されるロマンス系小説を書いている作家です。いまのところ From the Ashes (2002) と Into the Storm (2004) という、 "the Pendragon Trilogy" と称する三部作の2冊目までしか出版していないようですが。ちなみに Into the Storm の冒頭はこんな感じです。――

Pendragon Renaissance Faire

Weekend One: Fairy Nice To Sidhe You!

Treat yourself with a magical excursion to a new land, filled with wondrous surprises and now the fairies themselves!  Our newest attraction highlights a weekend of enchantment as citizens of the realm are invited to visit the Secret Garden of the pixies, fairies, gnomes, and leprechauns.  Enjoy the Realm's Fynest Repast while you wander through the town of the wee folk.  Perhaps, if you look close enough, you'll even see one of them peeking back out at you!   (Theme sponsored by Pots and Petals Nursery)

*

     beep. beep. beep. beepbeepbeepbeepbeepbee―
    
"Off, you pile of griffin droppings!  Turn off!" Ryna cried, smacking her alarm.  She connected with the huge snooze button, halting the racket and causing clock's digital face to glow pleasantly blue.
     7:00 AM, 8-12 SAT, 74°F
  it read.
    
"Stores should let you test these things before you buy them," Phoenix complained groggily.  "That thing's worse then Danny's―at least his gave you more time before launching into hyper mode."
    "You're coherent this morning," Ryna observed as she flopped back on her pillows, absorbing her bed's comfort a moment longer before crawling out to face the day.
     Karma blinked at her person in protest, stretched in the most feline manner possible, and rolled on her back.  Phoenix reached over to pay the proper homage of a tummy rub, and although this was not the person she had intended, Karma was not one to turn away adoration.  She purred rapturously. (1)

   実は毎週末のPendoragon ルネサンス・フェアが章ごとに第1週、2週と第7週(章)まで進んでいって最終章はその週明けの月曜日、という構成です。巻末にはGlossary と Character Listing が10ページ以上にわたって載っています。512pp.

  メガン・ブラナー(あるいはミーガンかもしれない)は、1994年にミネソタのルネサンス・フェスティヴァルに参加して人生が変わった人で、その後アメリカ各地のルネサンス・フェアに参加して "rennies" と呼ばれる人種になったようです("rennie" について、アイロニカルな"Encyclopaedia dramatica" の記事をいちおう参照・・・・・・このサイトは「アンサイクロペディア」みたいなパロディーなのかしら) 。やがて書くようになった小説もおのずと "rennies" が登場人物となるものでした。つまり、中世のファンタジーかと思ったらそうではない。いまの世の中が時代背景です。しかし・・・・・・Phoenix とか Karma とかキャラクターの名前が濃すぎ(まあ、アメリカ文学の伝統といえば伝統だけど)。

  小説冒頭のイタリックで書かれた誰の声かわからない段落の"the Secret Garden of the pixies, fairies, gnomes, and leprechauns" のpixies というのは(モーリちゃんの父の記憶が正しければ)ケルトの妖精、gnomes (ノーム、グノメ)はパラケルススが名づけた地の精、leprechauns (レプレコーン、レプレホーン)もアイルランドの妖精。それらが英語としてはニュートラルで包含的ななfairies と一緒になっているのは意識的なsyncretism (シンクレティズム、習合、混合主義)というかちゃんぽんでしょう。

  あ、話が脱線しそうなので戻ります。そういうコアな人もいるということで。彼女のインタビューとか読んでいると、「現実」とは何か、というような問いとrennie という生き方が関わっているのだということは了解されます。

  で、そのブラナーさんのサイトはルネサンス・フェアについてたいへんくわしく情報を提供するものとなっていて、上述の写真だけでなく、全米のルネサンス・フェアのdirectory もあります。――

Renaissance Events Directory  Events in the United States  Outside the U.S.

   アメリカの州は数えてみると41しかありませんでした(ハワイ、サウス・キャロライナ、ミシシッピとかはあがっていない)。それぞれの州の月ごとのフェアというかたちで記述されていて、5月にしかない州や、10月にしかない州や、あるいはフロリダは1月から4月までと9月から11月まであるとか、カリフォルニアは3月から11月まであるとか、わかります。

   さらに、

Performers Directory   Musicians  Stage Acts Street, Guilds, & Living History

   つまり、ルネサンス・フェアでプロとしてパフォーマンスを行なう集団の資料があり、さらに

Crafter Directory   

という、装身具や衣装や武器やらを造る専門家の資料もあるのでした。

  そうして、こういうのを見ていると、観客(patrons ペイトロン(パトロン)と呼ばれますが、特にコスプレで参加する観客は playtrons プレイトロンという呼ばれ方もする) はともあれ、Fair を興行とし、かつナリワイとしている人たちのなかには時間差で各地を巡業している集団もあるらしいこともわかります。

  英語版のWikipedia ("Renaissance fair")を読むと、"historical reenactment " (歴史の再演)という言葉をキーワードのひとつに使いつつ、それでも過去の再現というのは昔からあるけれど、そこにエンターテインメントの要素を入れる――とりわけ、観客が参加するというかたちで――点、それからどなたかが書いていたように飲食を楽しむとか、あるいは買物をするとか、笑劇を観るとか、要するにeducation と entertainment があわさっているところがアメリカ的で独自なルネサンス・フェアなんだというような説明です(ちょっと自分のことばをまじえてますけど)。しかしながら、アメリカにおけるルネサンス・フェアの始まりとしては、教育のほうから出ていた、とそこんとこ("An American phenomenon") 書いた人は述べる――

It should be noted however that the first American fair (Agoura, CA) was originally designed by the Living History Center to resemble an actual spring market fair of the period.  Many of the original booths were no-charge reenactments of historical activities such as printing presses, and blacksmiths. The first commercial vendors were mostly artisans and food merchants and were required to demonstrate historical accuracy or plausibility for their wares. Whole groups of volunteers were organized into "guilds" to focus on specific reenactment duties (musicians, military, celtic clans, peasants, etc). Both actors and vendors were required to successfully complete workshops in period language/accents, costuming and culture and to stay "in character" while working. Fairs that copied the original frequently did not attempt such historical accuracy and in 1995 new management and economic pressures negatively altered the original fair's historical quality as well.

   この部分の執筆者によれば、最初のアメリカにおけるルネサンス・フェアは南カリフォルニアのロサンゼルス郡のアグーラ。往時の春の市(market fair)を再現しようとしたものだったということです。印刷とか鍛冶とか昔の作業を再演する。そこに参加した職人や料理人は歴史的な精確さを示すことが求められた。有志のグループは「ギルド」を作って音楽とか軍事とか農夫とかを再演したということです。ですが、この記者によれば、最初のルネサンス・フェアを模倣したそれに続くフェアは、それほどの歴史的精確さをこころがけなかったし、1995年になると経営的経済的な事情から質は低下してしまった。そうして、たとえばディケンズフェアとかクリスマスフェアとかいう、他の時代に拡大するような方向も起こった、ということです。

  それにつづく "History of the fairsin America"という節は、たぶん同じ人が書いたのではないかと推測されますが、歴史的な背景と歴史が記述されています(すいません。訳している余裕がない(というより検証している暇がない)ので、とりあえず引用だけしておきます。いつか気が向いたら訳をつけるかもしれません)。上にあったカリフォルニアにおける1963年(これはこのあいだの記事でどなたかが書いていた、まさにその年号です)の「最初」のフェアの具体的な記述が書かれています――

In post-World War II America, there was a resurgence of interest in medieval and Renaissance culture. In the 1950s, there was a very strong early music revival, and out of that came folk musician and traditionalist John Langstaff. In 1957, Langstaff held "A Christmas Masque of Traditional Revels" in New York City, and the following year another in Washington, DC. A televised version was broadcast on the "Hallmark Hall of Fame" in 1966 which included Dustin Hoffman playing the part of the dragon slain by Saint George, and in 1971 Langstaff established a permanent Christmas Revels in Cambridge, Massachusetts.

In 1963, Los Angeles schoolteacher Phyllis Patterson held a very small version of the faire as a class activity, in the backyard of her Laurel Canyon home in the Hollywood Hills. On May 11th and 12th of that year, Phyllis and her husband Ron, presented the first Renaissance Pleasure Faire as a one-weekend fundraiser for radio station KPFK, drawing some 8,000 people. For many years thereafter, the Renaissance Pleasure Faire of Southern California (RPFS) was held in the spring at the Paramount Ranch located in Agoura, CA, partaking of the rich lore and age-old customs of English springtime markets and "Maying" customs. Five years later, the Pattersons created a fall Renaissance Faire, with a harvest festival theme, in the fall at the Black Point Forest in Novato, CA. Both Faires developed into local traditions and began a movement that spread across the country. There are now over 100 independently owned and operated Renaissance Faires throughout the United States and Canada.

These events have showcased a large ensemble of performers, fine artists, craftspeople and crew. The Faires drew on the rich variety arts movement in Los Angeles, and the explosion of outdoor public events. Interactive environmental theatre and stage shows were overlaid with large scale processions featuring giant puppets and courtly displays. The London-based Reduced Shakespeare Company, San Francisco's i Fratelli Bologna, Tutti Frutti, St. Stupid and the Los Angeles Fools Guild all developed from improvisationally-focused ensembles that initially worked together at the Pleasure Faire. Famous actors who worked at the Pleasure Faire in their youth include Charlie Sheen, Emilio Estevez, Rosanna Arquette and Penn Jillette.

The Patterson family's company, Theme Events Limited, and its non-profit affiliate, The Living History Center, are generally credited with developing the Renaissance Faire concept as it exists today. Inspired by the vision of his parents, Kevin Patterson and his wife, Leslie, are the next generation of Faire producers, bringing the concept full circle, and continuing the Patterson history of innovation by honoring the traditions of Springtime and Midsummer.

  モーリちゃんの父にとって興味深いのは、最初の春の祭りの再演が、つまりはメイフェアの再演であったところです。

   でも、まだ考えがまとまっていないし、 長くなったので次回につづきます。

ここまで読んでいただいてほんとうにありがとうございます。ついでにどちらでも押してもらえると泣いてしまいそうです。

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October9 メリーマウントのメイポール(五月柱)――ルネサンス・フェアをめぐって (中の続き)  Renaissance Fair (3)

が続きになります。

 


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October9 メリーマウントのメイポール(五月柱)――ルネサンス・フェアをめぐって (中の続き)  Renaissance Fair (3) [America]

September 09, 2008 (Thursday)

September 30  ルネサンス・フェアをめぐって (中)  Renaissance Fair (2)

のつづきです。

  アメリカ文学の、古いところを知っている人がもしもいらっしゃったら、このあいだのメイフェアの記述――つまり、アメリカのルネサンス・フェアの最初が英国の春の祭りの再現であったこと――のところで、ナサニエル・ホーソーンの短篇小説を連想したであろうと思われます。ハイ、モーリちゃんの父の連想もそこにありました。

   しかし、文学作品を自分はなんのために引いてこようとしているのかしら、という疑問がムクムクと頭をもたげてしまった。(a) 現代のルネサンス・フェアが現実と非現実なりハイパーリアリティなりの混じり合いなりギャップなりおおげさにいうと齟齬みたいな感覚につながるものが仮にあるとしても、 (b) ホーソーンという作家が、植民地時代のアメリカの歴史に取材し、複数の資料を詳しく読んで、ある程度は史実に基づいた「歴史小説」を書き、短篇"The May-Pole of Merry Mount" (1836) の場合もMaypole と"m"音で頭韻を踏んでいる「メリーマウント」(陽気山)というホーソーン好みの寓意的な名前も実在だし、五月柱を倒す17世紀前半の植民地総督のエピソードも史実であるとしても、――モーリちゃんの父としてはこの件(ルネサンス・フェアの件)に関しては虚構ではなくて事実をとらえようとしているので、歴史を考えるなら歴史そのもの(まあ、それがフィクションだというのがちかごろの歴史学かも知らんが)とは言わずとも一次資料にあたるのがスジかなあと。ホーソーンの作品を読んで、実際の歴史を検証して、史実に戻るのなら、最初から史実を検証した方がいいような気もする。あれ?  キミはいったいなんで文学やってるの?  別に歴史を知りたいから文学作品読んでるわけじゃないや。ついでに言うと英語の勉強で本を読んでいるのでもないぞ。本を読むために英語の勉強してんだ。それに文学作品を根拠にして歴史をうんぬんするのは倫理的論理的になんか問題があるような気もする。

  などという大人げない煩悶的反問を自らのなかでくりかえしつつ、それでもうろおぼえでしかない作品を反芻すべくE-text を探して読みだしたわけです。そしてさらに頭が痛くなったわけです。これはひとつにはホーソーンという作家のわからなさ、曖昧さにあるのですが、結局のところ文学作品が解釈しつくされずに開かれている、そういう心地よいわからなさのゆえなのかもしれない、がそうでないかもしれない。たとえば、五月祭の女王となって、王と結婚する娘がもらす次のようなセリフ――

Therefore do I sigh amid this festive music. And besides, dear Edgar, I struggle as with a dream, and fancy that these shapes of our jovial friends are visionary, and their mirth unreal, and that we are not true Lord and Lady of the May. What is the mystery in my heart?

だから私はこのお祭りの音楽のなかでため息をもらすの。それに、ねえ、エドガー、わたしは夢の中のようにもがいていて、わたしたちの陽気な友達の姿をしたものがみんな幻で、みんなの浮かれ騒ぎは非現実じゃないかって考えが浮かんだりするの。そしてわたしたちも本当の五月王、五月妃ではないんじゃないかって。私の心の中にある謎はなんなの?

  (うまく訳せないけど)これはなんなの?  結局のところ、他の歴史的細部がどれほど正確であろうがなかろうが、こういう登場人物のせりふこそが作品を文学として織り上げているのであって、それは作家の創作に他ならんわけです。場所によっては作家の歴史解釈がコメントとなってあらわれているところもあって、それは歴史家が利用するところかもしれないけれど。

  しかし、作品は放棄して、歴史にあたろうかと思ったところで、 次のサイト、写真と注釈、が見つかってしまいました。――

maypole.jpg

"The Maypole Dance"  Women in white dresses dance around the maypole by Munger Hall.  Each holds a ribbon attached to the top of the pole.  As they go ‘round, the ribbon decorates the pole in spring colors.  Alumni photo archive: 1937 or ‘38 <http://www.bsc.edu/folklore/customary/maypole.htm>

   BSC Folklore <http://www.bsc.edu/folklore/index.htm>というサイトの一ページなのですが、BSC というのは Birmingham-Southern College (HP) という、アラバマ州の大学なのでした。上の写真は、1937年か38年に、キャンパス内のMunger Hall という校舎横で五月柱のまわりを踊る "Maypole dance" が演じられる様子を撮影したものです。そして、つぎのような説明がついております。――

Brief Commentary:

The Maypole Dance was a common rite of spring at colleges from the late nineteenth century through the 1950s. Historian David Glassberg argues that the celebration was created (or resurrected) by turn-of-the-century progressives who bemoaned America’s lack of wholesome traditions. They believed that Puritanism had severed this country’s ties to the culture of Elizabethan England—a belief supported by a reading of Hawthorne’s short story, “The May-Pole of Merrymount.” (「メイポール・ダンス」は19世紀末から1950年代まで大学の春の儀式として一般的でした。デイヴィッド・グラスバーグは、この祝典は、アメリカに伝統がないことを嘆いた世紀転換期の進歩主義者たちによって創られた(あるいは復活させられた)ものだと論じています。人々は、この国のエリザベス朝英国文化との結びつきがピューリタニズムによって断ち切られたと考えました――この考えは、ホーソーンの短篇「メリーマウントのメイポール」を読むと支持を与えられるものです。)

It is widely believed that the May Day festivities disappeared in the 1960s with the advent of the women’s rights movement, but some scholars also argue that campus traditions in general became less relevant at that time as students began to focus their attentions on the larger world beyond the college gate. Nevertheless, many colleges (particularly all-women schools) continue the tradition today.  BSC is not among them. (メイデーのお祭りは、女権論運動の勃興とともに1960年代に消失したと広く信じられていますが、研究者のなかには、学生たちが大学の門を越えた広い世界に目を向け始めた当時、一般にキャンパスのいろいろな伝統が意味を失なっていったのだ、と論じるものもいます。けれども、多くの大学(とりわけ女子大)は今日もメイデーの祝典の伝統を保っています。BSC の場合はそうではありませんが。)

  まあ、都合のいいものを拾ってきてつなぎあわせて主張するのは問題なのはわかっています。が、これはモーリちゃんの父の勝手な憶測以上の内容を含んでおるね。

  エリザベス朝英国文化=エリザベス朝ルネサンス。そのお祭りがメイ・フェア⇒ルネサンス・フェア。

  ということで、歴史的な見取り図が目の前にパッと開けてきたので、少しホーソーンの作品にも触れつつ、17世紀アメリカの植民地時代のメリーマウントの五月柱事件をいそいそと記述することにします(げんきんで笑)。  

  しかし・・・・・・BSC のページにきちんとあがっている参考文献、ちょっと目を通す必要を感じてしまいました。また出直してきます。

Bibliography

  •  
    • Beattie, Rich.  “Maypole Festivals: Dancing to Celebrate Spring.”  New York Times April 21, 2006.

    • Glassberg, David.  “Restoring a ‘Forgotten Childhood’: American Play and the Progressive Era’s Elizabethan Past.”  American Quarterly 32:4 (Autumn 1980): 351-68.

    • Griffin, Edward M.  “Dancing Around the Maypole, Ripping Up the Flag: The Merry Mount Caper and Issues in American History and Art.”  Renascence 57:3 (Spring 2005): 177-202.

    • Klein, Richard M.  “Maypoles and Earth Mothers.”  Natural History 85:5 (May 1976): 4+.

    • “May Day Celebration.”  Centennial Celebration home page.  James Madison University.  <http://www.jmu.edu/centennialcelebration/mayday.shtml>.

    • “MCH May Pageant April 28.”  News and Events home page.  Mount Holyoke College.  http://www.mtholyoke.edu/offices/comm/news/may_pageant.shtml.

    • Miller, John N.  “’The Maypole of Merry Mount’: Hawthorne’s Festive Irony.”  Studies in Short Fiction 26:2 (Spring 1989): 111-   .

    • “Spring Is in the Air at Albright—Memories of Glorious May Days.”  Albright Sesquicentennial Stories home page.  Albright College.  <http://www.albright.edu/150/mayday.html>.

    • “Traditions.”  Student Activities home page.  Bryn Mawr College.  <http://www.brynmawr.edu/activities/traditions.shtml>.

    • “Trinity Celebrates Founders’ Day.”  Media Relations home page.  Trinity University.  <http://www.trinitydc.edu/news_events/2002/founders/maypole.html>.

 

  あ、えーと、興味のある方は、余裕があればつぎのものを読んでおいてください (って誰が読むか)――

Nathaniel Hawthorne, "The May-Pole of Merry Mount" Electronic Text Center, University of Virginia Library <http://etext.lib.virginia.edu/etcbin/toccer-new2?id=HawMayp.sgm&images=images/modeng&data=/texts/english/modeng/parsed&tag=public&part=1&division=div1>

 

ここまで読んでいただいてほんとうにありがとうございます。ついでにどれでも押してもらえるとぎざうれすぃです。

 

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October 23 ブラジリアン・マユゲ Brazilian Cultural Fair in El Cerrito [America]

October 23, 2008 (Thursday)

  昨日ふとボサノバを聞いたりして、思い出したので、新聞をスキャンして書き留めます。

   9月に地元の英字新聞で何度か目にして、 ずっと気になっていたのがこのおじさんでした。――

BrazilianCulturalFairinElCerrito2008.jpg

   ソラノ・スクロールでもブラジリアン・サンバの集団が躍っていましたし、上の広告のスポンサーに並んでいるBossa Nova Brasil というのはSan Pablo通り沿いの、Yaoya-San の少し南にある音楽屋で、店の前にはポルトガル語のフリーペーパーが置いてあったりして、それを読めないのにもらったりしたこともあったので、ブラジル系というかポルトガル語系の住民がいることはわかっていました。ただポルトガルはHispanicじゃないだろうし、Hispanic と並んで使われているLatinoには入るのか、入らないのか、いまだにわからないのですが(ちなみにcensusなどで、"Hispanic/Latino" というのは人種の区分には使われていないです。つまりそれはrace ではなくてethnicity の区分になる。ちなみにカリフォルニアのHispanic/Latino人口は約1/3)。Wikipedia の "Hispanic and Latino Americans" <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Hispanic_and_Latino_Americans> を見ると "Hispanic and Latino Americans are Americans of Hispanic or Latino descent, which comprises ancestry or origins in Hispanic America or in Spain.[3][4][5][6]" と書かれており、ポルトガルやブラジルが入る余地はないみたい。Wikipediaには"Brazilian American" <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Brazilian_American>というこ項目もあって、それを見ると不法移民の問題とかLatinoとして自らを同定する流れもあるとかあれこれ書いてある。どうも複雑な感じ。

  さて、上の9月にエルセリート市の洗礼者聖ヨハネ教会付属学校で開かれたブラジル文化祭(という訳でよいのでしょうか)には行けなかったのですが、大きな字で冒頭にあがっている作家Monteiro Lobato の特別展以外にも、建築家Oscar Niemayer (生誕)100年とか、つぎの "200 years of the Portuguese Kingship in Brazil" (というのは1808年の半島戦争でフランスに攻め入られたポルトガルがリスボンからリオデジャネイロに都を移したjことを言っているのでしょう)とか、ブラジル日本移民100年とかテーマが並んでおります。そして今見れば、右下の写真の船は笠戸丸ではないですか。

san-imin1.jpg

移民募集ポスター 「1908年6月18日,日本人移民を 乗せた「笠戸丸」がサントス港に入港したのが,日本人のブラジル移民のはじまりです。初期の移民は契約農民としてサンパウロ近郊のコーヒー農園へ引き取ら れて行きました。移民のほとんどは定住ではなく,数年間の出かせぎと考えていました。斡旋業者も「コーヒー農園で数年間働けばひともうけできる」と宣伝 し,移民を集めました。しかし,実際の生活はきびしく,伝染病の流行もあり,移民集団による逃亡や争議が起こりました。その中でも自作農や都市部での商工 業へ職をかえる人など生計の確立へ向けての努力がつづきました。」 『写真で訪ねる海外の日本人学校』より <http://www.japet.jp/nihonjin/saopaulo/rekisi/san-imin1.htm>

  で話を最初に戻しますと、モーリちゃんの父がずっと気になっていたのは、この写真の人の眉毛でした。よく教科書のいたずら書きとかで見たことがあるような、でもいたずら書きだと思ったらそうじゃなかったみたいなデジャヴュがあるようなないような。

  で、調べました。ついボサノバの流れで映像を探ってしまいました(あ、ちなみに昨日のセサミストリートのJoe Raposo はポルトガル系アメリカ人です)。


" Monteiro Lobato " (1:00) posted by "maiseducacao" on February 13, 2008: "Biografia do criador do Sítio do pica-pau amarelo, Monteiro Lobato."

    まあ、よく理解できなかったのですが、"Sítio do pica-pau amarelo" をつくったMonteiro Lobato の伝記であり、子供のころから同じような顔をしていたらしいことはわかりました(ちがうだる)。

  モンテイロ・ロバトは1882年、ブラジルはサンパウロ州のタウバテTaubaté 市に生まれ、1948年に亡くなったブラジルの作家で、大人の小説も書いたし、美術・音楽の評論家でもあり、政治的な行動も行なって逮捕されたりもしたようですが、子供のための物語シリーズ――それがSítio do Picapau Amareloという 小さな農場を舞台にしたもので、死後に何度もテレビで映像化されている――の作者でした ("Yellow Woodpecker Ranch" wikipedia 参照)。

  上のWikipediaに載っている漫画は "caricature" と呼ばれているけれど、やっぱつながっているみたいです。――

  " Trabalho de Litrature (original.!') " (4:34) posted by "igornevestores" on November 7, 2007"

   ちょっと長いですが、音楽つきということで。かつ詳しい年譜というか仕事が書き込まれています。そして、少年時代の画像が入っていて、そのころはやっぱりつながっていなかったこともわかりました。

   モンテイロ・ロパトを記念した児童文学賞があり、それは有名なようです。

    ・・・・・・

   うはっ。まとまりない。

 それでも

 


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 参考urls:

"California QuickFacts from the US Census Bureau" <http://quickfacts.census.gov/qfd/states/06000.html> 〔一度ページを戻らないと表示されないかもしれません〕

"Race and ethnicity inthe United States Census" - Wikipedia <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Race_and_ethnicity_in_the_United_States_Census>

"Hispanic" - Wikipedia <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Hispanic#Definitions_in_the_USA>

"Hispanic and Latino Americans" <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Hispanic_and_Latino_Americans>

"History of Hispanic and Latino Americans" - Wikipedia <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/History_of_Latinos_and_Hispanics_in_the_United_States

"Celebrating the Portuguese Communitiesin America: A Cartographic Perspective" <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/History_of_Latinos_and_Hispanics_in_the_United_States>

"The Portuguese inthe United States" <http://www.loc.gov/rr/hispanic/portam/>

"Brazilian American" <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Brazilian_American>

「タヒボの花!日伯(ブラジル)修好100周年記念切手です。」 <http://taheebomuseum.at.webry.info/200608/article_1.html> 〔『タヒボ・ミュージアム ウェブリブログ <イペの扉>』2006.8.1〕

"Monteiro Lobato" - Wikipedia <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Monteiro_Lobato>

「ホテル・ファンダンテ・マザローピ」 『ニッポ・ブラジル』 <http://www.mundonikkei.com.br/turismo/turismo_034.php> 〔ロバトが生まれたタウバテ市にある「農園ホテル」マザローピ Hotel-fazenda Mazzaropi の紹介記事〕


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October 29 メイポールを巡って (1) ――ルネサンス・フェアをめぐって (中の続きのつづき)   About the Maypole (1): Renaissance Fair (4)  [America]

October 29, 2008 (Wednesday)

  時間があいてしまいました。

October9 メリーマウントのメイポール(五月柱)――ルネサンス・フェアをめぐって (中の続き)  Renaissance Fair (3) 

のつづきです。

    お待たせしたかどうかわかりませんが、五月祭(May Day)の話です。ちなみに五月祭の「イブ」、つまり4月29日から5月1日にかけての夜が「ワルプルギスの夜」で、魔女のsabbath が開かれることで有名です。ちょうど半年の間隔を置いて、ハロウィーンがケルトの新年(キリスト教で万聖節)の前夜10月31日から11月1日にあたっているというのを思い出させます。

  五月祭は、日本語のウィキペディア「五月祭」を信用すれば豊穣の女神を祭る古代ローマの祝祭に由来し、キリスト教文化の中では春の到来を祝うものとなったそうです。

  英語のWikipedia の "May Day" を見ると、 "Traditional May Day celebrations" という見出しで "Origins"から "United Kingdom" からあれこれ書かれているところがあるのですが、その前段の短い一節が、奇妙にアメリカのことを、しかも21世紀のことまで、書いています。――

May Day marks the end of the winter half of the year in the Northern hemisphere, and it has traditionally been an occasion for popular and often raucous celebrations, regardless of the locally prevalent political or religious establishment. (メイデーは北半球において一年の半分の冬の終わりを告げるもので、伝統的に、土地の政治的ないし宗教的な体制とは無関係に、民衆のしばしば騒がしい祝祭の機会であった。)

As America became Christianized the pagan holidays lost their religious character and either changed into popular secular celebrations, as with May Day, or were replaced by new Christian holidays as with Christmas, Easter, and All Saint's Day. In the start of the twenty-first century, many neopagans began reconstructing the old traditions and celebrating May Day as a pagan religious festival again. (アメリカがキリスト教化されると異教の祝日は宗教的な性格を失ない、メイデーのように民衆の世俗的な祝祭に変化するか、あるいはクリスマス、イースター、万聖節などのように新たなキリスト教の祝日にとってかわられるかした。21世紀の初頭に、多くのネオペーガンたちは古い伝統を再構築し、メイデーを異教の宗教的祭りとして再び祝い始めた。)

  まじっすか。

  そのメイデーの祭りの中心にあるのがメイポールと呼ばれる柱です。このあいだの記事では女子大でのメイポールの写真<http://www.bsc.edu/folklore/customary/maypole.htm>がありましたが、19世紀からどうやら少なくとも英米ではメイポールは丈が概して低くなり概して子供や女性がダンスをするという形態が広まったようです。しかし歴史的には――少なくとも17世紀までさかのぼれば――しばしば性的放縦との連想が高かった(であるがゆえにしばしばオカミから禁圧されることもあった)祭でした。

786px-National-Park-Seminary-May-Day-1907.jpg

  メリーランド州Forest Glen に 1894年から1942 年まであった私立の「教養学校」("finishing school") のNational Park Seminary におけるメイデーの祝祭 (1907)  <https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/National_Park_Seminary>

   この写真だとどれが柱かわからんかもしれませんが、右側で向かい合って花冠をかかげている2人の後ろにノボリみたいな長い布がたくさんかかっているのがメイポールです。

  あと、ちょっと調べてみないとよくわからない、アラバマ州の、たぶん1910年の写真――

Alabamamaypole1910.jpg

  手前に立って眺めている大人は白人のようにも見えますけれど、子供たちは皆、黒人なのかしら? <http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Alabamamaypole1910.jpg>

  さらにややこしいのは――しかし、メイデーというと、こちらの連想のほうが強い――労働者の日という意義――

WalterCrane1894theworkersmaypole.jpg

Walter Crane, The Workers' Maypole (1894)

    もっともこの絵はラファエロ前派とつながるWalter Craneのちょっと特殊な手工業的職業観と中世ロマンス的世界観のあらわれかもしれず、労働者のメイデー(「メーデー」ウィキペディア)はもっとドライな(つまるところ教会に迷惑がかからない祝日という)ところから設定されたものかもしれないのですが(よくわからんです)。

  イギリス南部のドーセットシャーの伝承を扱う DarkDorset.co.uk というサイトの著者がYouTube に投稿している動画と解説はどれも興味深いのですが、今年の "Bridport's Mountfield Green May Fair"のMay Queenと May Pole dance の映像を(もっとも5月1日ではなくて5日に行なわれていますが)―― 

 

 " All Smiles for May Queen Tilly " (4:36) posted by  "darkdorset" on June 27, 2008: "[. . .]  After the crow[n]ing ceremony the new May Queen led her subjects to the arena where the maypole was set up and altogether the children performed a couple of pretty ribbon dances. It was a traditional performance which was enjoyed by a very large audience. Dancing around the maypole is an ancient fertility rite performed to welcome the return of summer, while the May Queen is meant to represent Flora - the goddess of flowers. The two are hence connected by their crowns of flowers.[. . .]"

    May queen というのは五月の女王、メイクイーンですが、 女王に選ばれた少女は花の冠をかぶります。メイクイーンはFlora 、つまり花と春と豊穣の女神です。一方、ポールのほうも花冠をかぶせられ、リボンを織りあげられて飾られる。ポールのほうは性的なシンボリズムとしては男根ということになりますわな、いちおー(英語版Wikipediaの "Maypole" には、『ファニー・ヒル』の"...and now, disengag'd from the shirt, I saw, with wonder and surprise, what? not the play-thing of a boy, not the weapon of a man, but a maypole of so enormous a standard, that had proportions been observ'd, it must have belong'd to a young giant." という一節が明白なメイポールの性的表現として例示されてる)。しかし、ここで上のウォルター・クレインの絵がおもしろいのは、あくまで女性として「メイポール」を描いていることです。「Eight Hours 8時間労働」とか「Leisure for All 万人に余暇を」とか書かれたリボンの中心に屹立しているのは女神ですから。

     ところでこの英国の田舎のMay Fair ですが、伝統を守るといっても19世紀に始まったとされる色とりどりのリボンを少女たちが織りあげ、踊る、というもので、とりたててルネサンス~という感じはないかもしれません。

   しかし、虚構とはいえ、カナダのバンド Men Without Hats (オフィシャルサイト menwithouthats.com) のヒット曲 "The Saftey Dance" (1982) のミュージック・ビデオには驚きました――

   Safety Dance/Men Without Hats - Recherche video sur Truveo <http://fr.truveo.com/Safety-Dance%EF%BC%8FMen-Without-Hats/id/2314625886>

     小人の道化に導かれてモリス・ダンスの一団に加わってシェーをしながら行った先では五月祭が。こりはメイポールのルネサンスフェアじゃないっすか。

   Wikipedia "The Safety Dance" によれば、ロケ地はイングランド南西部のWest Kington という村だそうです。 

     次回は、たぶん、歴史をさかのぼります。

ここまで読んでいただきほんとうにありがとうございます。ついでに押してもらえるとまじうれしぃです。

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Murray N. Rothbard,"What Really Happened at Plymouth" <http://www.lewrockwell.com/rothbard/rothbard130.html> 〔Excerpted from Ch. 18 of Rothbard's Conceived in Liberty: a free ebook (PDF)

Maypole Dancing: Smatters <http://www.smat.us/maypole/> 〔ミネソタ州のAtwood-Smith さんのホームページ "For about ten years, our town of Hastings, Minnesota, hosted an annual Maypole Dance as part of the now-abandoned Front Porch Festival." 写真やQ&A や資料〕

DARK DORSET a guide to myth, folklore, ghosts and ghouls from ancient Dorsetshire <http://www.darkdorset.co.uk/>

 


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